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ピンクの名刺の様なカードに女性の名前が書かれており、手書きでメッセージが書かれている。
[今日は変わったプレーでしたね。楽しかったよ! また会いたいなっ♡エリナ ラブクラブ]
プレー? エリナ?
「へっ?」
雅子は混乱状態だった。
すぐにカードを元にあった場所に戻し、秀郎の部屋から出る。
そして自分の部屋に入りドアを強く閉めた。もうこれ以上、邪悪なものが入らないように、と願うように。
部屋に入り雅子は深呼吸をする。
「ふー」
落ち着こう。ここは冷静に分析しよう。シャーロックホームズのように。
新しいアイテムを発見してしまった。
ピンクの謎のカード。カードに記載された文字を思い出す。
[今日は変わったプレーでしたね。楽しかったよ! また会いたいなっ♡エリナ ラブクラブ]
プレー。
プレーということは……風俗?
ラブクラブ?
雅子はスマホを手にし検索をする。
[ラブクラブ 風俗店]
あった! これだ! やっぱり! 私の想定通り、あの水着とストッキングは風俗のプレイで使ってるんだ!
普通であればショックで泣いてしまう場合もあるだろうが雅子は冷静だった。
謎が解けたのでで少しすっきりしたのであった。
謎が解けた時の達成感。シャーロックホームズも謎が解けた時はこんな気分なのかもしれない。
水着やストッキングの謎。
帰宅前や休日に行っているのであれば彼の不可解な行動は解決である。
爽やかで優しい、人の良さそうな秀郎からは水着やストッキングフェチで風俗で楽しんでいるという想像もできな い事実を突き止めた。
さて、これからどうしよう?
秀郎に言う?
それともまだ秀郎の行動の様子を伺う?
それともこんなことは問題ではないから見過ごす?
それとも、
離婚?




