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雅子は親友のミカとランチをしていた。
雅子が秀郎との喧嘩について話すとミカは楽しそうに答えた。
「良いじゃん。言い合うことは時に大事だよ? そうやってお互いを知るのもいいことだよ」
「そうだね。でも夜の営みについては気になるの。だって何もないの。彼、もしかしてゲイなのかな?」
「きっと、シャイなんだって。はっきり雅子から聞いてみたら?」
「そうなのかな? わかった。聞いてみることにする」
「実は経験無かったりして……」
「えっ、四十歳で?」
「まさかね。」
「うーん。とにかくまた報告するね」
「うん。報告待ってる!」




