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19:

***

 数週間が経ち、お互いにこの生活に少し慣れてきた頃だった。

 ここ最近、秀郎の態度が変化しつつある。

 

それまでは優しく、なんでもいいよ。と言う男性であった秀郎が、全く逆の態度に変化してきたのである。

 雅子が少しでもコップ等を渡し忘れるのであれば怒るのである。

 まるで小さい一歳くらいのワガママな男の子のような突発的かつ、感情的な怒り方なのである。

 これには雅子は驚愕した。

 

秀郎よ、君は温厚では無かったのか?

 秀郎に強く問いたい衝動に駆られる。

 そして秀郎の顔面にパンチを食らわしたくなる。

 

度々、現れる秀郎の偉そうな態度に雅子は本当に苛立ちを感じていた。

 実は秀郎は本来このような性格だったのか?

 殻を被ったものが剥がれてきたようなものなのか。モヤモヤする。

 

ある日、雅子は体調を崩していたので「早めに寝る」と秀郎に伝えた。

 雅子が晩飯の後片付けをしようとすると、秀郎は珍しく「今日は俺が片付けをするよ。おれなんでもできるから」と雅子に言った。

 雅子は少し心配しながら「本当? 申し訳ないけど頼んでいい? ありがとう」

と言い、寝室にはいりベッドに横になる。

 秀郎さん良いとこあるじゃない。と思っていた矢先に、ガチャガチャと食器がぶつかり合う音がした。

 その音がかなり激しい音であった為、雅子は食器が割れてないかと少し心配になり、秀郎の様子を見に行くことにした。

 

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