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式と披露宴は感激で泣くこともなく、ただ淡々とスケジュール通りに行われていった。
友人達から「おめでとう!」と言われ、祝われる度に、雅子心の中は素直に喜べない。
心にしまったはずの不安が今にも口からでてしまいそうだったからだ。
ようやく式も終え、招待客を見送り、無事に式を終えた。明日から、雅子と秀郎は初めて一緒に生活をするのである。
初めて二人で生活するのは新鮮で最初の数日間はお互いが少しよそよそしかった。
しかし、雅子はいまだに雅子の手すら握ったりしない秀郎に疑問を感じつつあった。寝室も同じであるが少し離れて寝ようとするのだ。
ソファで秀郎の横に座って肩に持たれてみても、秀郎は明らかに動揺し、立って他の場所に移動するのであった。
シャイなのか? それとも……。




