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その結婚式までに雅子と秀郎は週に一回のペースで二人で御飯を行く、というルーティンができていた。
店の地図をネットで探すのも雅子である。
秀郎は店の予約をしたりもせず、またグーグルマップの使い方さえもわからない様だった。
雅子はリードをしない秀郎に時折苛立ちを感じたが、彼は女性慣れしてないのだ、だから仕方がないことと、自身に言い聞かせた。
しかしもう一つ雅子には大きな不安があった。
それは秀郎が手も繋いでこないことである。
男女の行為がもっぱら無い。雅子はこんな男性は初めてだった。
秀郎はおかしいのではないか? 恋愛経験はあるのか? とさえ、思うことがある。
雅子は心配になり、ある日、秀郎に質問をした。
「今まで女性と付き合ったことはある?」
「あるよ」とは言っていたが、何やらあいまいだった。
「どんな人と付き合ってたの?」という雅子の問いには
「同い年の子と一年ほど」という答えだった。
しかしその秀郎の話しは具体生が無く、とってつけたような答え方だった。
それから、何度か秀郎と会っていたものの、男女の行為は全くなかった。
お見合いとははこういうものなのか。
一緒に住んで、初めて男女の行為がスタートということなのか。
雅子は秀郎の行動に対して自然とそう捉えていくようになった。
確かにそういうケースもあると聞く。
あまり腑に落ちない気持ちの中、結婚式の日が迫る。




