第 2 話
担任の男の先生(英語らしい)からいろいろと貰い、さよーならーと言ってみんなドタドタと教室から出て行った。
「おい、慧也~!あいつら探しに行こうぜ」
「おぅ!」
と、亮斗達は他の三人を探しに行った。
「あいつら、何組?」
「お前見やんだんかよ!昨日、見るって言っとったやん!」
「忘れとった」
慧也は白い目で亮斗を見ながらも他の三人を探した。
尊也と竜介は五組、龍人は三組だった。
「さぁ、じゃあ行くか!」
と亮斗が五人の先頭に立ち、職員室を目指した。
職員室にはドアが二つあったが、事務の先生の机であろうと予測されるところに一番近いドアから入った。
「失礼しまぁ~す」
先生たちの目が一斉にこちらを向いた。
「あの、部活って新しく作ることできますか?」
先生たちは驚いたように五人を見た。
当たり前だろう。入学式当日に部活を作れるかなどと言ってくる一年生がどこにいる。事務の先生らしき人が考えるようにう~ん、と言っていたが
しばらくすると自分の後ろにある引き出しから【新しく部活をつくるにあたって】という紙を出してきて、亮斗達に見せた。
「本当に部活を作りたいならこれをよく読んで、それから下の紙に必要なことを書いてからまた僕のところに持っておいで」
「ありがとうございます!」
五人は元気よくお礼をいい、「失礼しました~」と丁寧に職員室のドアを閉め、ガッツポーズをした。
「それじゃあ今日俺ん家集合な!」
亮斗がそういうと他の四人は「了解!」と言って、昼ごはんを食べるために
急いで家へと駆けだしていった。
亮斗もこうしちゃいられないと、その【新しく部活をつくるにあたって】という紙を丁寧にスクールバックにしまい、できるだけ急いで家へと帰った。
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