第二話 ~怪事件~
ギラリ…
学校の屋上で本を読んでいると
太陽が照りつけてくる。
太陽ははっきり言って嫌いだ。
黒の魔術師の私にとって太陽は敵だ。
簡単にいうと、黒の魔術師は
ヴァンパイアのように、明るいもの、
聖なるものを嫌う。
話が変わるが、
屋上?と思った人もいるだろう。
普通の高校は屋上なんて入れなくて、
少女漫画のようなベタな恋の始まりなんて
展開は無いのだけれども。
この高校、藤咲高校は屋上に入れるのだ。
(少女漫画のような展開にはならないが。)
ここでふと、
誰かの気配をドアに感じた琴音は
カバンに本をなおし立ち上がる。
ガチャッ
「やっぱりここにいたか。
小鳥遊琴音さんよ。」
「生徒会長の藤原くんが
どうしてこんな所にいるのかしら?」
私は、魔術。百目を使って
近くに誰もいない事を確認する。
「お前って俺にたいして
すっげー冷たいよな。」
なぜなら、
こいつは私と同じ魔術師で
黒の魔術師とは相性の悪いの白の魔術師
藤原風弥だ。
「そんな事を忙しい生徒会長さんが
わざわざ言いに来た訳じゃ無いでしょう?
用件は…何?」
わざと憎たらしく言う。
はっきり言ってこいつは好ましくない。
いや、嫌い…‥だ。
「いや…
最近、怪事件が増えたからさ…
なんか知ってねーかなーって。」
「私が知るわけ無いでしょ。
このアホが。」
なんて言ってるが
この怪事件の犯人は私だ。
こいつは気づいていないようだが。
「いや。そんだけだ…
済まなかったな。お前の時間割いちまって。
じゃ、お前も気をつけろよっ!」
そういいながら、走って
教室へ戻って行った。
何なの?あいつ。
腑に落ちないって感じだったね…
まさか、感づいてる訳じゃ無いでしょ。
怪事件。それはこんな具合の
謎ばかりで未だに未解決の事件だ。
被害者の四脚と被害者の胴体から
切り離されて、
鍵のかかった被害者の部屋…
つまり密室にあった。
彼の手には斧があり、
彼の指紋しかついていなかった。
斧は明らかに被害者が被害者自身を斬った
斧だった。
そんな事件が10件程起きている。
正確には私が起こしている。
「それでは、
狂った世界をぶち壊しに行きましょう。」
彼女、小鳥遊琴音は呟くと
ふっと屋上から消え去った。
はい。
郁華です。
こんな小説をお読み頂き
ありがとうございます。
今回は、新しいキャラ
藤原 風弥くんが出てきました。
風弥くんと魔術師について少し説明させていただきます。
まずは風弥くんから、
風弥くんはイケメンです。
勉強もよくできます。
琴音ちゃんの前以外は、
猫かぶりですっごい優等生なため、
モテてます。
身長は174cmくらい。
これくらいですかね?
次は魔術師についていきますね。
魔術師は黒の魔術師と
白の魔術師と赤の魔術師があります。
黒の魔術師は明るい所が苦手。
神聖なものが苦手。
黒の力と呼ばれるマイナスの感情を力に
して魔術を使う魔術師です。
白の魔術師は暗いところが苦手。
邪悪なものが苦手。
白の力と呼ばれるプラスの感情を力に
して魔術を使う魔術師です。
赤の魔術師はどちらの力でも魔術が使える
不思議な魔術師です。
こんな感じです。
ちょっと喋り過ぎちゃいましたね。
それではまた
次の後書きでお会いしましょう。