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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私たちの恋の歯車

作者: Maya

これは私の人生の中で起こった恋のお話。

20歳を目前として、初めてこの人と結婚したいと思った人がいた。


彼は5個上の24歳で、初めの印象は雰囲気がイケメンそうだなぁと思ったことくらい。

馴れ初めは私が夜の仕事をしていてそこのお客さんだった。


LINEを交換してメッセージのやり取りをするうちお客さんということを忘れて、好きになってしまった。夜の仕事では情は命取りだ。そんな情混じりでも彼はお店に足を運んでくれた。

初デートに行った時、私はしっかりとした恋愛をしてこなかった為、デートっぽいデートはほんとに初めてだった。水族館に行って、お散歩しながらお喋りして、ご飯を食べて、解散。 解散するはずだったけど彼はなんだか帰りたくなさそうで、その時彼に「付き合おっか。」と言われた。

内心はなんか上から目線でやだなぁと思い、私は「付き合いたいの?」と聞いた。

そしたら彼が恥ずかしそうにうなずいた。可愛いなぁと思って「いいよ、付き合お〜」と返事をした。

そこから交際が始まった。夜の仕事は続けていて、けど申し訳ないからお店に「辞めたい。」と伝えると、「まだ若くてお客さんもいるんだから勿体ないよ。」と言われ、言われるがままに続けてしまった。

夜の仕事と専門学生をしていた私は、彼との時間が普通のバイトだと取れないことに気づいてとても悩んだ、彼の家に行くと出勤する予定でも休むようになった。彼といる時間が私にとって幸せ以外の何者でもないから。ほんとに大好きでこの人と絶対に結婚すると思っていた。


結局お店は辞めることにして私のしつこさが勝って、辞めれることになった。


そこからが大変だった。お店を辞めてから学校で特に問題を起こしたわけでもなくハブられるようになった。もちろん周りの友達はお店で働いてたこともしっているし、授業もしっかり出ていたし、良好な関係を築いていたと思っていた。

ハブられるようになってからは周りの子が話してるだけで私の悪口を言っると思ってしまうようになり、学校に行けなくなった。

親にも相談したが、「いじめられても、負けずに学校に行け。」と言葉をかけられた。

それでも私は行けなかった。一人暮らしという事もあり、学校に行こうとすると涙が出て止まらなくなる。そんな毎日が続いて、彼にやっと相談した。

そしたら彼は、「無理に行かなくてもいいし、もし、お母さんやお父さんになにか言われて、自分から説明できないなら、僕から電話するよ。」と言ってくれた。なんて優しい人なんだろう、この人のためなら何でもしようと思った。

それから三者面談をして学校を辞めることになった。

学校も仕事もない私は彼の家に転がり込んで1ヶ月ほどニートになった。

元々夜職とは別で働いていた脱毛サロンに拾って貰って正社員をし、お金も入って以前の私のように過ごすことができていた。だが、バイトの時とは違い正社員はとてもきつい仕事だった。正社員が厳しいのは分かっていたはずだったのにここまでか、と言うほどブラックでキツかった。人に褒められるようになりたい、営業をもっと勉強して売上を上げなければいけない。

そういったストレスが積み重なって過敏性腸症候群という病気にかかった。仕事のことを考えると電車でも歩いていても、立てなくなるほどお腹が痛くなった。

程なくして私はせっかく正社員にしてもらったサロンを辞めた。そして車の免許を取るがてら地元に戻ることにした。

自分で借りていたマンションも引き払って、帰ってきたら彼の家に行けばいいやという浅はかな考えを持って、地元に戻った。

免許は合宿で取り無事合格。その後2ヶ月ほど元々バイトしていたところでバイトさせてもらい、ほぼ毎日働いていた。そのため彼との連絡はあまり取れなくなった。けど電話もしたいし連絡ももっとしたかった私は毎日のように電話したいとすがってしまった。

彼自身電話は苦手と前々から言われていたけれど、私はしつこく言ってしまった。そして喧嘩になった。

喧嘩はあんまりしたことがなくてそれは離れていて初めての大きめの喧嘩だった。

お互いあまり自分の思っていることを口に出すタイプではないがために、喧嘩になると今まで思っていたことを全部ぶつけて大きくなっていった。

お互いが思ったことを言いすぎためすぐ反省した。

お互い謝って、話し合ってまとまり、仲直りすることが出来た。


そこから1ヶ月程で私は彼の家に戻った。

けど若干の違和感があり、なんか素っ気ない感じがあった。けど離れていたから私自身もどの距離感で接すればいいか分からず同じような態度をとってしまったと思う。


この時から彼の中にはモヤモヤがあったのだろう。

ここから私たちの恋の歯車は回らなくなっていく。


私は彼の家に戻ってきてから、彼との時間を作るべく、またもや夜職に戻った。精神的には楽では無いが、コスパを考えるととても時間を有効活用できるからだ。それでも彼はいいよと言ってくれた。

だか、今まで夜飲みに行ったり、朝帰りなんてすることがなかった彼が朝帰りするようになった。

彼は、「先輩と飲んでるだけ。」と言うけれど、どうも怪しい。私は彼が寝ている隙に、彼の携帯を覗いてしまった。すると普通のLINEがあった。少しほっとした反面、非表示にもしかしたら何かあるかもしれないと思い覗いてしまった。

するとそこには女とのトーク履歴があり、彼は『浮気』をしていたのだ。

見た瞬間に血の気が引いた。「裏切られた、なんで、私の何がいけなかったんだろう。」考えても考えても分からず、朝の4時半に彼を叩き起こした。

そして問いつめ白状させると、「思ってたこととかがどんどん溜まっていって、気の迷いで浮気してしまった。」と今まで思っていた事と一緒に伝えてくれた。

それでも私は仕方がないなと思って許すことにした。

そしたらなんと彼から、別れを告げられた。

「このまま一緒に居ても申し訳ない気持ちで付き合っていって時間を奪いたくない」と、私はその場で泣き崩れた。なんで私だけこんなに惨めなんだろうか。


そしてまた実家に帰ることにした。


それでも私は彼のことが好きだったから、「ちゃんと私の事を見て、やっぱり私がいいと思ったら復縁しよう。」と提案し彼もそれで納得してくれた。


それから毎日メッセージのやり取りをした。会う約束もして、1ヶ月に1回だけ会うことにした。

とても楽しい時間で、私は毎週のように「どう思ってる?」と聞いていた。それでも彼は私のことを選んではくれなかった。


彼は縛られるのが嫌だったのだろう。


彼のことを忘れられず、私に好意を向けてくれる方は何人もいたそれでもやっぱり彼が良くて。

何年経っても何十年経っても忘れられずに独身でいる。

わたしの恋の歯車はどこで錆び付いてしまったんだろうと考えれば考えるほど進まなくなってしまいます。









ここまでご覧頂きありがとうございます。

初めて書いたので至らない点もあるかと思いますが、最後までご覧頂き感謝致します。


この話はフィクションと実際の話を混ぜてありますのでどこが実際の話なのかはご想像にお任せ致します。



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