和解
ハンスは、もう一度集まるように言うと作戦を話し始めた。
「敵は、サリーを捕まえている。そして、サリーは、弓を使える。人質を解放して遠距離攻撃もできるようになれば敵は、数は多いがただの山賊やりようはいくらでもある。」とみんなに伝えた。サリーは、気絶させられているようだったので起こしてすぐ戦えるようにまずハンスが回復魔法を使った。少し時間はかかったがサリーの肩にあった傷が消えた。そして、できる限り冷たい水をしっかりと顔をめがけ適度な量かけた。
「うん…?ハッ」サリーは、すぐに自分が現在置かれている状況について理解する。そして、足を動かし捕まえていた奴を蹴り、相手が動揺した隙に、上手く腕を振りほどいて抜け出す。そのタイミングでジョンが弓と矢筒を投げ渡す。サッと鮮やかにサリーは、それを受け取る。そして、そのまま賊と適度に距離を取った。
サリーは、荷車のうちのメアリーが隠れている方に乗ると、弓を引き庇いながら戦えるようにする。オスカルのみ後ろを見張り、その他の者は、前方に武器を構えて展開した。
サリーは、同じ荷車に乗っていたハンスにそっと何かを耳打ちした。それを聞いたハンスは、魔法で風を起こし葉や砂、塵を舞わせ視界を奪った。その時、前もって構えていたサリーが矢を射った。ピーターは、すぐに状況を察すると敵に向かって突っ込み飛びかかった。
首に剣を突き付けられたサリーを捕まえていたものは、降伏した。
すると、どうしたことだろうか突っ込んできていた近接部隊だけでなく隠れていた遠距離部隊含め全員が投降してきたではありませんか。
「どういうつもりだ。」マークは、尋ねる。
「我が山賊団の首領が投降したんだ。俺たちは、親分についていくと決めているからな。」
「しかし、わが王国が山賊に対し、どの様な方針か知っているだろう。」マークが言う。「わかっているさ。」首領は、答える。
マークは、ピーターに問いかける。「こいつらをどうするつもりだ。」ピーターは、それに対し悩んだ様子を見せるも、決意を固めその問いに答えた。「投稿したんだ。許してやろうではないか。」と答えた。
マークは、しかし…。と何か言おうとするがその前に、ピーターがそれを遮って、話し始める。「マーク、君の言いたいこともよくわかる。王の山賊に対する方針のことだろう。」 王の方針…それは、山賊を全て駆逐する。自国民が山賊を許すことは、何人たりとも許されず、山賊を許し逃がしたものは、山賊と同罪とする…。というものであった。ピーターは、続ける「だからこそ、今回の件は、全て自分が責任を負う。もし、この判断に不満があるのなら、ここから、別れて進んでも、ここで全員殺しても、全員を衛兵に突き出したっていい。判断は、一人一人がしなさい。」そう言うと、サリーがすぐ答える。「ついていきます。」それに対し、マークは、「妹が行くならついていくさ」と答えた。ジョンも弟のことなので了承した。他の者も、それに続いた。
僕たちは、せっかくなので山賊たちの集落にやっていこうということにした。




