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初めての戦闘

 僕達は、急いで悲鳴の方角へ走る。女性の悲鳴だ。

 魔物、賊、動物、様々な可能性が考えられる。

 ガサガサ

 茂みを抜け声の主を探す。

 いた、周りを山賊に囲まれ小さい子供を庇っている。

 庇っている方も十五歳程度、大人の仲間として働き始める頃とはいえ、まだ若い。

 助けよう。みんなの心が一つにまとまったのが言葉がなくてもその場の空気、雰囲気からわかる。サリーが弓をひき、山賊達の間を通り、少女を追い詰めている樹の幹に当たる場所に狙いを定める。サリーは、今年、17になる。大人として、もう戦う覚悟を決め周りが配置につくのを待つ。ピーターは、山賊にバレないよう近くの木の裏に、隠れる。少女が襲われているのは、森の中の、少し木の生えていない広場のようなところ、その広場を真っ直ぐ突っ切れば山賊のところに行けるピーターは、素早いのでその位置だ。マークは、ピーターと似たようなところの木の枝の上に乗った。ハンスは、大した魔法は、使えないが葉を揺らすくらいは、誰だって確実にできるので山賊の横の葉を揺らしそっちに気を引く役目だ。

 全員が合図をハンスに送る。ハンスは、木の葉を揺らす。5人の山賊の一人がそちらへ向かう。サリーは、矢を放ち山賊の間を通し威嚇する。少女の横に刺さった矢からどこから放ったか推測し、四人はそちらを向く。その時、木の枝を蹴り、マークが四人の頭上から、襲いかかる。サリーは、姿を現し、弓を構え威嚇する。仲間が倒され動揺する。3人と茂みを確認し、騙されたことを理解する手下の一人。視線は、マークに、まだ向いていた。その時、ピーターは、全力で魔力を合わせ一瞬、普通の人の3倍の速度を出して、山賊のリーダーの後ろを取り、剣を突きつける。そして、その状況に混乱しているもう一人の手下にもマークが剣を突きつけると、戦意喪失している最後の一人に、サリーが素早く近づきナイフを突きつけ、素早く縛り上げる。マークとピーターもそれぞれ縛り上げる。その間、残った一人は、ハンスにより、足元を液状化させると、手下を縛り終えたサリーに、弓を向けられその後、大人しく捕まった。

 すべての戦いが終わり、5人は、山賊を荷車に乗せると、優しそうなサリーとピーターが少女の元に向かう。そして名前を尋ねると、「メアリーって言うの。抱いてる男の子は、オスカルって名前。」と答えた。どこに住んでいるのか尋ねると、親に捨てられ今は、近くの街の、金持ちの主人に雇われているのだという。この子も、そこの家の息子だという。

 この国では、孤児の使用人は、物のように、奴隷のように、扱われ体罰、拷問、果には、殺人だって問題にならないのだ。大抵、そういう話は、問題があってももみ消されてしまう。

 そしてこの子も、体罰などをされていたのだろう。「このことがバレたら何されるか分からない。息子を危険な目に合わせてしまったのだから。」と、家に帰ることを断り、仲間に入れてと言ってきたのだった。

 僕たちは、悩んだ。男の子は、帰すとして、この少女に何ができるのだろうか。

 しかし、可哀想なので、仲間にすることにして、僕たちが街の衛兵に、山賊を受け渡す間に、サリーが男の子を家に返し、メアリーは、死んでいたと、嘘をつくことにした。案の定、その屋敷の主人は、大した反応をせず、また、雇おうかと独り言をこぼすのだった。

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