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第45話 暮葉は逃げられない2

「ちょっ!? なんでスカートの中撮ってんの!?」

「資料だし。穿いた感じ確かめてるし」

「ほうほう。これはこれは」

「なんだかいけないことをしている気分になってしまいますね」

「や、確実にいけないことだよね!?」

 ミニスカメイド服を着たボクの足元で、ゆずはちゃんがスマホのカメラを使ってローアングル写真撮影をしている。資料用ということだけど、明らかに関係ないあかりちゃんも下から覗いているのが非常に気になった。

「あかりちゃんはなんで覗いてるのさ」

 ボクがそう聞くと、キョトンとした顔でこういった。

「当然、ミニスカートを穿いてたら中身を見たいよね?」

「当然じゃないが?」

 寝ぼけたことを言うあかりちゃんに思わずツッコんでしまった。この子11歳なはずなのにどうしてこうなんだろう。

「あかりって時々おじさんっぽいですよね」

「おじさんを悪く言っちゃだめ」

「おじさんへの熱い風評被害だし」

「えっ、あっ、ごめんなさい」

「許した」

「許したし」

「君ら、仲良いね」

 まるでコントみたいな会話を流れるようにできる仲の良さが少し羨ましい。

「暮葉ちゃんとも仲良いし」

「めっちゃ仲良しじゃん」

「暮葉ちゃんをのけ者にしたりしてませんから」

「それは嬉しいけど、そもそもボクは小学生じゃないからね?」

 この子達はボクのことを小学生だと未だに思ってそうで怖い。

「たぶん忘れてると思うけど、ボクは小学生じゃないからね?」

 ボクがそう言うと、三人はキョトンとした顔をしながらこう言った。

「知ってるけど、小学生に混じっても分からないよ?」

「この前、男子にあの子誰? とか聞かれたし」

「男子からは同年代女子と思われてるっぽいですよ」

 うーん、話を聞く限り三人組以外の子からは小学生と思われているようだ。そんなに小さく見えるのかな?

 少し気になったので姿見の前に立ち、自身の姿を改めて確認してみる。

 今は人間の姿なので髪は長くて黒髪だけど、目は大きめで二重。身長はまぁ小さめ? 小顔な方だとは思う。

 胸はほとんどないのはいつものことだけど、手足は小さい。うーん、たぶんこのあたりがそうなのかな。

 まぁそもそも妖種、特に妖狐族の成長は遅いほうなので子供に見られるのは仕方ないことなのかもしれない。

 変化後の見た目の年齢は一応変化させることはできるけど、最初に変化できるのは自身の年齢と同じにしかならない。

「暮葉ちゃん、鏡見てどうしたの?」

「どうせ妖狐族ってどうして成長遅いんだろうとか思ってるに違いないし」

「そういえば、ゆずはも妖狐族でしたね」

「そうだし。元の姿見る?」

「じゃああたしもそうしようかな〜」

「別の姿があるのはちょっと羨ましいですね」

「君たち、外でそれやらないでよ?」

 自身の裸は恥ずかしがるのに変化に関しては無頓着そうなゆずはちゃんのことが少し心配になる。あかりちゃんは裸になることも恥ずかしがってほしいけど。

「「は〜い」」

「このあたりはお姉さんっぽいですね」

「でしょう?」

「そこは子供っぽいですね」

「ぐぬぬ」

 ちょっとボクが調子に乗るとすぐこれだ。なぜか子供扱いされる。


「これに合わせればいい感じのイラストになる予定だし」

「おぉ〜、金髪狐耳ミニスカメイドさんだ! よく見るタイプだけど、やっぱりありだね!!」

「こっちでは全く見かけないので新鮮ですね」

「君ら、恥ずかしくないの?」

 他人の前で、特に妖精郷じゃないところでこの姿になるのはなかなか抵抗感がある。

「ほらほら、暮葉ちゃんも」

「早くやるし」

「そういえば暮葉ちゃんのは見たことありませんでした」

「やーです。むーりー」

 かわいい系妖狐の需要ならゆずはちゃんだけで十分なはず。ボクは見てるだけに徹したい。

「えー。みーたーいー」

「準備できてるし」

「なんの準備!?」

 あかりちゃんとゆずはちゃんが期待の眼差しでボクのことを見ている。

 ちなみにあかりちゃんは黒い羽の狗賓、つまり背中から翼が生えた犬耳娘のような姿になっている。

 昔の狗賓は犬や狼のような顔をしていたらしいけど、時代のせいかケモナーに受けそうなその見た目からは離れ、ただの犬耳、狼耳の生えた天狗種へと変化していったらしい。

 つまるところ、今のあかりちゃんはただのかわいい犬耳天狗種なわけだ。

 美人度でいえば、雫ちゃんに軍配が上がるけどね。

「ちゃんとイラスト描いてあげるし」

「あーでも、暮葉ちゃんの姿ってあれになるんだっけ」

「あれってなんです?」

「「真白狐白ちゃん」」

「え? そうなんですか?」

 仲良し三人組でも知らないことの一つや二つはあるもので、真白狐白=ボクであることをえりなちゃんは知らない。

「そうそう」

「えりなには言ってなかったし」

「それはひどいですよ! 私、真白狐白ちゃん大好きなのに」

「うへ〜、それは照れる」

 あえて言ってないとはいえ、ボクが大好きと面と向かって言われると流石に照れる。

「じゃあ少しだけだよ?」

 ボクはそう言うと、本来の姿に戻った。

「はい、これでどう?」

 ボクの髪色である青みがかった銀というのは、光に当てないとキラキラ輝いたりするものではなく、光が少ない場所だとくすんで見えることだろう。まぁ配信キャラの場合は、透明感ある感じに仕上がっているので、ちょっと違う印象を受けるかもしれない。とはいっても、灰色とは違うんだけどね。

「おー、すごいです。たしかに本物! でも現実で見ると少し色合い地味なんですね」

「あはは、それは仕方ないよ。でも陽光を受けるとかなり変わって見えるよ?」

 金属でいえばオスミウムあたりの青灰色が似てるのかもしれない。

「はわぁ。でも本物だぁ」

 えりなちゃんはうっとりとした表情でボクのことを見ている。

「今だけ真白狐白のミニスカメイド服現実版ってやつだね」

「しっかりカメラの残すし」

「えっと、写真いいですか?」

「え? うんまぁいいよ?」

 ゆずはちゃんは勝手知ったるなんとやらですでに撮影しているけど、えりなちゃんはしっかり断ってから写真を撮っていた。まぁ、知らない人でもなければ基本的に断らなくてもいいんだけどね。

「暮葉ちゃん、尻尾触っていーい?」

 あかりちゃんが不意にそんなことを聞いてきた。良い訳がない。

「だーめ」

 当然だけどくすぐったいから尻尾のお触りは禁止です。

「えぇー? じゃあ、あたしの触っていいから、おねがーい」

「小学生の子の尻尾を触るのは犯罪なのでやーです」

「おまわりさんに捕まってしまいますね」

「あかりは恥知らずだし」

 ちなみに、尻尾を触るのは痴漢行為になるのでみんなも気をつけてほしい。

「じゃあ次はこれを着てみてください。暮葉ちゃん」

「しょうがないなぁ〜」

 えりなちゃんから渡された服を受け取り、仕方なくボクは着替えることにした。


「さて、これでいいのかな? ていうかこれ、ラナ・マリンちゃん系統だよね」

 渡された服はラナ・マリンちゃんが着そうなドレス。厳密にはゴスロリ系だっけ? まぁそんな感じの服だ。

 色のチョイスは基本色だと思うけど、黒と白となっている。

 たまに赤白とかエンジ色と白みたいなものもあるらしいけど、実は詳しくない。

「これはこれでありだし。撮影撮影。あとで宗親お兄さんにも渡すし」

「これはいいねー! あたしも同じ服を着たいけど、翼が入らないから変化してからかなぁ」

「翼付きは大変だね。でもボクも尻尾が入らないことあるしなぁ」

「合わせる下着は覆うタイプじゃなくてお尻が半分くらい出るタイプにしていますから、腰から出ていようが尾てい骨から出ていようが問題ないと思います」

「ほぇー」

「うん。尻尾のせいでお尻側がすごいことになってるし。これは要検討するしかないし」

「これはなかなか慣れないねぇ。でも尻尾用の穴を開けると微妙だよね」

 とはいえ、いわゆるローライズと呼ばれるタイプのパンツなのでまだ多少はマシかもしれない。ただし締付けを除く。まぁ最悪超ローライズみたいなやつにするしかないのかもしれないけど。

「では次は超ローライズタイプにしましょう。商品名とか言い方は色々あるみたいですけど、お尻をほとんど覆わないタイプがあるので」

「それはそれで恥ずかしいね」

 えりなちゃんって思った以上に大胆なのかもしれない。

 もしかしたら、えりなちゃんは見られて喜ぶ趣味とかあるかも。

 と、そんなことを考えていると、ドアがノックされた。

「みんな、お菓子と飲み物持ってきたから開けてもらってもいいかな? 無理そうなら置いておくね」

 宗親兄様の言葉を聞いて周囲を見てみる。みんな大丈夫そうなので、ドアを開けることにした。

「どうぞー」

「あはは、ありがとう。お、みんな可愛らしいね。よかったら次の制作物の参考にさせてもらえるかな?」

「「「喜んで」」」

「あはは……」

 なんだかんだでみんなうちの兄様が好きなので、協力的なんだよなぁ。

 それにしても、これは新しい狐白の服が増えるかもしれないね。

少しずつ更新再開しますよー。

駄文多めなのでほとんど見られてませんけどね。

がんばる。

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