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水の聖者~20の柱~  作者: 森川 悠梨
第一章 冒険篇、白の魔術師
20/33

影の出現

 馬車に乗り、王都に一番近い山であるジミスを越える一行。……越えると言っても、その麓にある街道を通過するだけなのだが。

 人数が多いということもあり、馬車は二台借りている。女性組と男性組に分かれ、男性組の方が人数は多いので、そちらの方が少し大きめの馬車だ。

 借用馬車ということもあり御者はそれぞれ雇ってしてもらっている。アルファ達が信頼できる者を雇っているので、彼らも安心して運転を任せていた。

 プライベートということもあり、高めの馬車を借りた彼らの乗る馬車には、中の会話が聞こえないような防音結界が張ってある。

 そのため、会話に拘るようなことをしなくて済むのだ。


「で、王都にはどれくらいで着くんですか?」

「そんなにかからないな。街道を通っていくから、二日程度か。明日の昼には着くと思う」


 意外にかからないんだな、と思いつつ、アランは外を眺める。そろそろ真夏になる季節であり、山の麓には小さな花畑が見える。

 ふと、アランの脳裏に真っ白な花畑が過る。

 アルに酷く似ていた少女に初めて出会った場所であり、その少女によって命を助けられた場所でもある。


「どうしたんだ、アラン?」

「え? ああ、いや。なんでもない」


 かなりぼけっとしていたらしく、ルートスに話しかけられて我に返るアラン。

 まさか白い花の大群を思い出した、などとは恥ずかしくて言えない。初恋の相手がいた場所だけあって、ルートスとミーシャにとってアランの言う花畑は運命の場所とイコールで結ばれてしまった。


「綺麗だよな、ここって」

「ああ。いつ来ても花が咲いてる。ラトス高原のハプの花畑も綺麗だけど、こっちはこっちでカラフルだしな」

「ハプ、というのは?」


 アルファが口にしたハプという花を聞いて、アランが疑問に思ったのかアルファに尋ねる。


「ん? ああ、冒険者界では有名だから、覚えておいた方が良いぞ。真っ白で小さい花でな。年中咲いてるから入手することも難しくはない」

「え……?」

「繁殖力が高くて、ハプだけの大群があることも珍しくない」

「……アラン、それって」

「ん? どうかしたか?」


 真っ白で、小さい花、繁殖力が高くハプだけの大群があることも珍しくない、一年中咲いている。

 その単語は、アランの頭に、あの白い花の花畑を甦らせるに十分すぎるものだった。


「それって、他に特徴は?」

「は? ……あー、強いて言うなら、人がほとんどいない場所に咲いているってとこか。ハプが咲いている場所さえ見つけられれば、あとは採取は簡単だ。だが、見つけるまでが大変だ」

「…………」


 沈黙するアランとルートスに首を傾げるアルファとレイ。だが、彼らも冒険者だ。すぐに彼らがなぜ沈黙しているのかを察する。


「もしかして、ハプの花畑を知ってるのか?」


 真剣な顔をして、アルファが問いかけてくる。それに対して、アランとルートスも特に隠す必要はないとうなずく。


「確か……カル村の付近にあるハプの花畑は、人を惑わす魔物が棲みついていたはずだ」

「人を惑わす?」

「ああ。俺もアルに聞いただけなんだが……人に対する直接の被害はないらしいが、下手をしたら森で迷う可能性もある。今後その花畑に行くなら、もっと鍛えてからにしろ。どうにも悪戯好きな性格らしいからな」

「い、悪戯好き……!?」


 アランはそれを聞いて、顔を下に向ける。すると、慌てたような様子で何かをぶつぶつと呟き始めた。


「……えっと、アラン? どうしたんだ?」

「えっと。実は、アランは、初恋の相手とそこで出会ったんです。二度目もその花畑で……というか、今までに二度しか会ったことがなくて、二回ともハプの花畑だったんです。だから、その子が幻だったら……って」

「あー……なるほどな。まあ、俺はその女の子を見てないからわからないけど……今度、アルと一緒に行ってみると良い。彼ならきっと、何か知ってる」


 そう思ってアランも訊ねたのだ。だが、アルは何も知らないと言った。いや、あの少女が幻影だったならアルが知らなくても仕方ないのかもしれないが、アランからすれば認めたくないと思うのは当然だった。


「まあ、その女の子は幻影だったとしても、きっとまた会ってくれくれると思うけど」


 そう言ったのは、レイ。

 レイは眠ってしまったロイの肩を持ち、笑みを浮かべてアランにそう言っていた。


「女ってさ、結構敏感なんだよ。自分に恋をしている男の視線には、特に。だからさ、きっと会いに行けば、話くらいはしてくれると思うんだ。勇気出して、思い切って呼んでみればいい。たぶん、答えてくれると思うぜ?」

「……そう、かな」

「ああ。ま、俺の初恋は叶わなかったんだけど」

「って、ちょっと!」

「あはは。まあ、初恋が叶うかどうかは人次第さ。その気持ちは、大事にした方が良いぜ」


 そう言うと、話は終わりだとでも言いたげに外を眺めるレイ。

 実際、人の初恋は叶わないことが多い。

 レイの初恋の相手は不明だが、それでも今はユウキという大事なパートナーがいて、息子のロイもいる。十分幸せそうな家庭だ。

 アルにしても、昔の初恋では相手の女性に思いもよらぬ形で裏切られて結局は叶わなかった。

 アルファにしても、実は初恋の相手はいた。アラン達は知らないが、アルファの初恋の相手にはすでに別の相手がいて、その相手に気持ちを伝えることもないままだったのだ。

 そんな風にして、たいていの場合は初恋が実らないというのは事実ではある。だが、アルの妻であるルミナとゼロはアルが初恋の相手であるし、レイの妻のユウキだってレイが初恋の相手だ。

 当然女性に限らず、男性の中にも初恋が実る者はいる。アランとてその可能性はあるのだ。それを理解しているレイは、思い切って気持ちを伝えてしまえばいいと言っているのだ。

 そんなレイの言いたいことをなんとなく察したアランは、力強くうなずいて、言った。


「ありがとう、レイ。今度あの花畑に行ったら、伝えてみる。俺の、気持ち」

「ああ、そうしろそうしろ」


 にっ、と歯を剥き出しにして笑うレイ。顔立ちが整っているためかその笑みはレイによく似合っていた。




「うおおー……あれが、王都か」


 港街エイスクよりも発展した、巨大とも呼べる街……いや、都市。

 ラトス皇国の都エラリスでも似たようなリアクションを取ったアランだったが、やはり他国の首都というのは興奮するものがあったらしい。

 もともと都会に憧れていたアランだけに、その衝撃は大きかった。そして彼と同じく都会に憧れていたルートスも、その巨大さに感嘆の息を漏らす。

 街道には王都へ向かう馬車がいくつも存在しており、様々な方角から別々の門へと道が続いている。

 それを見れば、別の方向から王都へやってきた者もいるのだろう。


「じゃ、王都に着いたらアルと待ち合わせしてるから、すぐにそこへ向かうぞ」

「え? 待ち合わせなんかしてたのか?」

「ああ。昨日の夜に連絡が来て、宿は用意するから相談に乗れ、と」

「へえ」


 SSランク冒険者の相談事か……と思いつつ、アランは目の前に見えてきた巨大都市、王都ラゼルを眺める。

 皇国にあった都エラリスと比べても、尚大きいと思わせるほどの迫力と威厳を誇っていた。

 中央にある宮殿はエイスクにあった城跡よりも大きく、白く、美しかった。まだ現役であるその宮殿は、何よりも人の目を惹く。

 王都のどこからでも見えるその高く威厳を放つ宮殿の佇まいは、人々の心をどこか落ち着かせた。


「ここまで我が借用馬車をご利用いただき、ありがとうございました。それでは、お気をつけて」

「ああ、ありがとう。また頼むよ」


 アルファがそう言うと、今まで御者をやっていた男は笑みを浮かべ、頭を下げて去っていった。

 周囲を見回し、アルファは目的の人物を探す……前に。


「ぐはっ!?」

「なっ!? やりやがったな! ……がはっ!?」


 探す手間が省けたとばかりに、アルファそちらに近づいて行く。そこには、絡んできた数人の男を軽くあしらっているアルの姿があった。……もちろん、丈の長い外套を着込み、頭巾を被って、だが。

 アルファが近づいて行くと、周りの民衆は馬鹿を見るような目で彼を見ていた。だが、そんな視線はいつものことと受け流し、こちらに背を向けているアルへと歩み寄っていく。

 アルファの気配を感じ取ったのか、アルは不意に体を思いきり回転させてアルファの横顔にに回し蹴りを食らわせた。

 ……と、周囲で様子を見守っていた者たちのほとんどがそう思った時、少年――アル――の足はアルファの頭の高さまで上がり、顔にぶつかる直前でピタリと止まっていた。

 武術に覚えのある者は、アルが容易にやってのけたそれに、驚きを隠せなかった。

 片足を上げ、片足しか地面についていない状況で、勢いをつけて回転させた体をピタリと止めるには相応の技術と力が必要だ。だがアルは、十代半ばにしか見えない少年は、それを容易にやってのけたのだ。

 これは、周囲の者への一種の牽制の意味もあった。

 これ以上は絡むな。もし首を突っ込んでくるのならこの足がお前らの顔面に直撃するぞ。

 言葉にせずとも、周りの冒険者や傭兵、その他にも武術に覚えのある者にはそう言われているようにしか思えなかった。

 アルはゆっくり足を降ろすと、全く驚いていないアルファに少し不満そうな視線を向けた。


「随分とご挨拶だな」

「なんだよ。驚いてくれても良かったのに」

「……あのな。何年お前の親友やってると思ってんだ。それに、お前にしては思い切りの良さが足りてなかったからな。最初から攻撃する気がなかったことはわかってた」


 こんな二人のやり取りを見ていた民衆は、驚きに目を見開く。

 アルを顔立ちの整った少女だと勘違いした冒険者が絡んでいったのに、それが実は少年で、軽く冒険者たちを殴ったら地面に次々に倒れて行った。

 そしてそんな中に歩いていくものだから愚か者にしか見えなかった青年が、少年の知り合い……いや、親友だったのだから。


「アル!」


 他のメンバーも、騒ぎを聞きつければそこに注目する。そしてその中心に自分たちの知り合いがいれば、近づいて行くのは当たり前だろう。

 アルは頭巾を外す。一瞬アルファ達の頬が強張ったが、彼の髪色はいつもの白銀ではなく、紺色だった。


「よう。悪いな、待ち合わせしてもらって」

「いや、構わないさ。で? 相談事だって?」

「……ああ」


 途端に、アルの顔にわずかに影が差し、頭にある耳が垂れた。

 それを見てアルファ達もプライベートだけではなく仕事の顔も同時に生み出す。その辺の切り替えは、やはり長年冒険者をやっているからこそだろう。


「ここじゃまずいだろ。とりあえず移動しようぜ」

「そのつもりだ。ついてきてくれ」


 そう言って、アルは歩き出した。他の面々も歩き出し、やがて一つの建物に着く。


「とりあえず、アルファ達にはここに泊まってもらう。一応俺の所有だからな、荒らすなよ」


 少し冗談っぽく言うアル。それに対しアラン達は苦笑を浮かべた。だが、アルが扉を開けて中に入っていけば、彼らもまた真剣な顔に戻る。

 リビングに案内され、そこで待っていたウォルに茶を出される。


「なんか久しぶりだな」

「そうですね」


 ウォルが笑みを浮かべながらそう言う。アルはアラン達をソファやテーブルの椅子などに座らせると、自身は部屋の壁に背を預けて防音結界を張る。


「……悪いな。武闘大会まではまだ時間があるから、ちょっとだけ付き合ってほしい」

「ああ。なんでもいいぜ。話してくれ」

「……実は」


 アルは、腕を組んで、下を向く。


「影が、現れた」

『なっ……!?』


 声を上げたのは、ロイ以外の『皓月千里』のメンバー。

 アラン達三人もロイと同様に、影とはなんなのかがわからず、首を傾げていた。


「しかも、ルミナの奴がここ数日で腹に抱えててな。俺はそっちも護衛しなきゃならなくなった」

「は? ルミナが?」

「ああ」


 そう問うたのはアルファだった。

 つまり、ルミナがほぼ五十年ぶりに妊娠した、ということである。それを理解したアルファ達。何故アルの顔に影が差したのかを、ここで理解することになる。


「えっと……俺たち、会話についていけてないんですけど……」

「なんなんだ、アル? 影ってのは……?」

「ああ、お前たちはまだ生まれる前だったからな。無理もないか」


 アルは預けていた壁から背を離し、指を鳴らす。

 すると彼の隣に現れたのは、空中に映る画面……《空中投影ディスプレイ》。

 そして更に、そこに映し出されたのは、真っ黒な霧状の何か。


「……って!」


 アランには、それに見覚えがあった。そして、その場にいたミーシャにも。


「あ、アランを襲った、あの怪物……!?」


 ミーシャが呟いた時、アルの片眉がピクリと吊り上げられる。


「……知ってるのか?」

「え、う、うん。村の近くにあるハプっていう白い花畑の中で、アランが一度、その怪物に襲われたことがあって……」

「…………」


 アルファがアルへと視線を向ける。すると、アルはそんなアルファに向かって首を振ると、アラン達に向かって口を開いた。


「こいつは高い魔力を持つ人や魔物、高い戦闘力を持つ奴を好んで……というか、集中的に捕獲しようと動く。こいつに触れられたら意識は闇に呑まれてしまう。そして、俺たちの敵として動くようになってしまう」

「……それはつまり、操られるということか?」

「まあ、そんな感じ、かな」


 影とは、五十年前に起こった暗闇戦争の前兆の現象……の一つだ。……いや、現象とは言っているが、実は半ば魔物に近い。

 アルとしては、この影が現れたことでアラン達の修行云々と言ってられる程暇ではなくなってしまった。だが、このまま彼らを村に帰すわけにはいかない。

 彼らの故郷であるカル村を、世界の英雄の出身地にすると誓ったのだ。今さらここでやめるわけにはいかないし、やめるつもりも毛頭なかった。


「そう言うわけで、また事情が変わった。アラン達には、ちょっと家に来てもらおうと思ってな」

「……アルの、家?」

「ああ。まあ、娘のこともあってな……寝泊りはここでしてもらうんだけど、一度家に来てくれ。アルファ達に家族も紹介したいし」


 最初は苦笑いを浮かべていたが、言葉の後半に入った時は嬉しそうな笑みを浮かべていた。

 それだけ、昔のメンバーが全員揃うのが嬉しいのだろう。アルとの付き合いが長い者には、それがはっきりとわかるくらいには嬉しそうな笑みだった。


「そう言うわけで、明日の朝にはこっちに迎えに来る。ここに置いてあるのは基本的に自由に使ってもらっても構わない。何かあったら連絡をしてほしい。じゃ、悪いけど俺はここで帰らせてもらうよ」

「今から行くんじゃないんだな」

「この後約束があるんだ。それも、一国の王様との、な」

「あー……うん。わかった、察した」


 アルファが苦笑を浮かべながらそう曖昧に返す。


「悪いな。行くぞ、ウォル」

「はい」


 そう言って、アルは軽く手を振って建物から出て行った。


「……にしても、影か。前回よりは大規模じゃないと思うんだけど……でも、さすがに早すぎないか?」

「そうよね。前は一万年ぶりだったって言ってたけど、それでもかなり早かったらしいし」

「言ってたって……誰が?」

「アルだけど」

『…………』

「……″才を持つ子(シャラスト)″って、そんなに長く生きるのか?」

「……? そうじゃないの?」


 アリュスフィアが戸惑ったように声を上げる。

 だが、それに対してみんなが肩を竦める、あるいは首を傾げるだけだった。

 実際のところ、才を持つ子(シャラスト)の寿命ははっきりしない。

 それは、彼らの人口がかなり少なく繁殖力が低いということがあるだろう。そして何よりも、獣人に差別され苛まれることからほとんどが正体を隠すか隠居しているということが大きいだろう。

 ″白の魔術師″シノンや″魔女″マガネスのように、表に滅多に出てこないが世界で有名になった″才を持つ子″も、実は驚くほど少ない。

 ありふれた……というより多くのことに才能を持って生まれる彼らだが、それなのに世界や国で名前を上げないのは、やはりその稀少さや目立ちたくないという性格からなのだろう。

 どうしても何かを成し遂げ、有名になってしまった場合、たいていの″才を持つ子(シャラスト)″は隠居を始める。

 それこそ、髪の色や目の色を変えて田舎にでも引っ込むだろう。

 アルも実は、その中の典型的な例だったりする。

 姿を変えてAランクとしても名前を上げてしまっているのだから、ほとんど意味はないが。

 それに、″白の魔術師″は成したことが大きすぎた。もともと世界的にも知る人ぞ知るといった感じで有名だったのだから、世界を救ったという意味ではすでに歴史書の一ページにその名は刻まれてしまっている。

 今までにも何度も異名をつけられたこともあってか、とっくに慣れてしまっているということもあって気にしてはいないのだが。


「ともあれ、アルは相当長生きしてる。才を持つ子(シャラスト)がどれだけの寿命を持っているかなんて知らないが、今はどうでもいい。……で、たぶんあいつ、お前らを本格的に鍛えると思うぞ」

「え? 本格的に、って」


 今までは、旅路の中で見つけた魔物をアラン達が倒していた。

 強者に任せるのではなく自分たちで狩ることで、その分だけ経験値も増える。空の旅をしていた時も、アルが気まぐれでアラン達に狩らせていたのだ。

 田舎では出会うことのない魔物もたくさんいたが、それのお陰でアラン達は多くの経験値を得ていたのだ。

 アルが本格的に手ほどきをするのはBランクに上がってからだと宣言されている以上、まだ早いのではないか……いや、早すぎるのではないかと三人は思う。

 だがこれが、名を上げるための、願ってもないチャンスなのだろうとアルファに言われれば、なんとなく察せざるを得ない。


「つまり、私達に暗闇戦争に参加しろ、って事なの?」


 ミーシャが代表して尋ねる。

 アルファは、今回の戦争は大規模にならないと思うと予想している。おそらく、アルも同じだろう。

 自分の家に彼らを招いたのは、厳しい訓練をしても、魔術を使っても他人に見られないという利点が大きかったからなのだろうとアルファは思っていた。

 実際にそうであるし、アルがアラン達を家に招く理由が他に見つからない。

 彼らにはもともと戦闘の才能がある。

 その中でもアランは他よりもその才能が著しく、今では少しずつ基本の魔術をアルが教えていたりする。


「ともあれ、そのつもりでいた方が良い。ああ、それと、明日は早起きした方が良いな。さっさと夕飯食べて、寝ようぜ」


 そう言って立ち上がったアルファを、アラン達は不思議そうに眺めるのだった。


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