表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒き門・白き門  作者: 灰色人生
第一章 ミディア王国編
3/24

三話

 



 3・設定完了


 ▼○

 


 地図は世界地図で表示されていた。



 この世界には大陸が5つある。



 世界一大きい北方大陸は一年を通して雪が降る、寒い大陸だ。


 その為人間種は北方大陸の南側の一部にしか住み着いていない。



 北方大陸には寒さに強い生物が主に生息しており、この大陸の頂点はエンシェント・フロスト・ドラゴンと言われている。(諸説あり)


 と説明が書かれている。



 逆に反対側の南方大陸は一年を通して温暖であり、大陸の殆どを砂漠が占めている。



 なので暑さに強い生き物が生息している。



 東方大陸は小国家が多数乱立し、日夜争いを繰り広げている。紛争地域でもある。


 この東方大陸より東には島国があるらしい、と言われている。


 だが鎖国気質の為にあまり情報はない。



 西方大陸は過酷な環境である。



 週ごとに季節がガラリと変わり、不安定な気候でいつ天気が崩れてもおかしくはない。


 この大陸には強力な種族しか生存する事は不可能と言われている程だ。


 西方大陸は主に厳しい環境でもやすやすと生きていける、魔族が中心である。


 そして魔王が治める国が複数乱立し、日夜凌ぎを削りあっている。



 最後の中央大陸この世界で二番目の大きさを誇る大陸である。気候は穏やかで暮らしやすく。


 自然の恵みにも恵まれ、沢山の穀倉地帯などがある。



 主に人間種が暮らしており、1つの超大国に5つの大国とそれ以外の中小国で成り立っている。



 この中央大国には度々、西方大国のいずれかの魔王の国が遠征を行なってくる。


 理由はその豊かな大地を目的としてだ。


 だが、それが今まで成功した事はない。普段は啀み合っている中央の国々も外の驚異の度に中央の国々は一丸となり、押し返していた。







 ふむ、まず北方、南方、西方は候補から除外するべきだな。



 中央は穏やかだが大国の力は多分相当あるだろうな。


 東方はあまり大きな国はないが、戦続きの為に兵士の一人一人がある程度の力を持っている強兵揃いだろう。



 ならば中央大陸の大国以外の国を拠点にするべきだな。




 そうして選んだのは、中央大陸に属する中堅国家の1つミディア王国である。



 その中にある初心者の冒険者が狩場に使う、ノービスの森。別名初心者の森を拠点にする事にした。



 ノービスの森には【苔の洞窟】と言われる最下級のF級ダンジョンがある。



 最初は被るからやめといた方がいいか?と考えたがこの苔の洞窟を隠れ蓑にすれば良いかと考えてこの森にした。



 ノービスの森は確かに初心者にちょうど良い森だが、それも川が流れる地点までだ。



 この川を越えた先は一気に魔物達のLevelが跳ね上がる。


 理由は諸説あるが、有力な情報は魔力溜まりがあるからだと言われている。



 どう言う原理かは定かでは無いが、時折魔力が溜まり易い所があり、そこに魔力が溜まり周辺の生物に影響をもたらす。


 その影響で魔物は強く変質し、周りの植物などは、異常繁殖、異常成長をしている。



 だがその影響は川で区切られている。



 川が流れてくる魔素を洗い流してくれるからだ。


 流された魔素はだんだんと薄くなり最後には消滅する為に周囲に影響を及ぼす事はない。




 イニティウムは苔の洞窟の近くに拠点を設置する事にした。



 入り口を苔の洞窟に酷似した物にして獲物を誘き寄せるつもりだ。




 最後には所属だが、ノービスの森近くにはある勢力は小さいものだけで、入るメリットが思い浮かばない。



 苔の洞窟は無所属である。



 苔の洞窟は自然に出来た洞窟にダンジョンコアが発生して、そこに偶々居合わせたゴブリンが触れて、ダンジョンマスターへと変化したと記載されている。



 所属は無所属に設定して完了をタッチする。




 名前・イニティウム・ビオス・タナトス・フィーニス


 職業・ダンジョンマスター


 種族・死祖


 性別・男性


 所属・無所属



 ダンジョンの設置場所・ノービスの森



 以上の内容で宜しければ【完了】をやり直しを希望でしたら【取り消し】をタッチして下さい。


 と表示されたので完了をタッチすると。


 本当に宜しいですか?YES/NOが表示されたのでYESをタッチ。


 登録を完了しました。



 ステータスの設置をして下さい。


 残りポイント1000


 HP:3200

 MP:6000

 STR:1800

 DEX:1600

 VIT:1700

 AGI:1650

 MND:1750

 LUK:1400



 と表示された。


 どうやらここに好きな様に1000ポイント振り分けられる様だ。


 イニティウムは迷わずLUKに全てを振り分けた。



 HP:1200

 MP:6000

 STR:800

 DEX:600

 VIT:700

 INT:900

 AGI:650

 MND:750

 LUK:1400+1000



 宜しいですか?YES/NO


 YESを選択した。



 HP:3200

 MP:6000

 STR:1800

 DEX:1600

 VIT:1700

 INT:1900

 AGI:1650

 MND:1750

 LUK:2400


 昔からどんなに武力がある、将軍や策謀に長けた軍師がいたとしても最後に物を言うのは運だ。



 運が無ければ道半ばで倒れる。とイニティウムは理解していたので全てを運に振り分けた。



 画面に『これにて登録は全て終了です。お疲れ様でした。貴方は黒き神の使徒としてこれから白き神の使徒と度々争う事になるでしょう。勝てば貴方には黒き神より褒美が賜れます。基本的に神々はノータッチで時々試練と言う名の指令を出しますのでそれをクリアした暁には何か、素敵なプレゼントが渡されます。参加するかしないかは選択出来ますが、参加する事を推奨致します。長々となりましたが貴方に幸多き人生があらん事を。では、行ってらっしゃいませ』


 画面が眩く光り輝き。目を開けて居られず手で顔を覆い隠した。


 数瞬後浮遊感がして目を開ければ四方を黒い壁に囲われた部屋に出た。


 ドアや窓はなく完全な密室空間だ。


 部屋の中央には直径1m程の紫色のクリスタルが浮遊している。



 クリスタルに近付き触ると、目の前にまた、ガラス板に似た物が出て来て画面には、登録が完了しました。



 と表示されていた。


 スクロールすると下にメッセージが届いています。と書かれていたので手紙のマークをタッチすると内容が表示された。



『〈ダンジョンを成長させよう〉』



『ダンジョンポイントーDPーを消費してダンジョンの拡張や、モンスターの配置などを行おう。ダンジョンポイントは浸入してくる生物を倒すとその存在の存在力により、異なったポイントが手に入る。後は他のダンジョンを支配下に置いたり、一日経過毎に1000ポイントが入る。他にも入手可能な方法があるので探してみよう。etc〜』と長々とダンジョンの運営方法などが記載されていた。





 それを全て読み終わると『ステータス』と念じると



 ダンジョンLevel:1

 DP:100,000



 Level:1 〈ダンジョンマスター〉


 名前:イニティウム・ビオス・タナトス・フィーニス

 種族:死祖

 性別:男

 所属:無所属

 ランク:100

 状態:良好


 HP:3200/3200

 MP:6000/6000

 STR:1800

 DEX:1600

 VIT:1700

 INT:1900

 AGI:1650

 MND:1750

 LUK:2400


【固有スキル】

 天上天下唯我独尊LvI

 強奪LvI 自動翻訳LvIII

 眷属召喚LvI


 -スキル-

 覇王の風格LvIII 鑑定LvIII

 即死魔法LvIX 格闘LvIV

 呪術LvV 剣術LvV

 覇王の重圧LvVI 棒術 LvII

 死の気配LvIV 気配察知LvIV

 死の一撃LvVI 隠密LvI

 死の宣告LvVI 物理攻撃無効化LvV

 魔法攻撃無効化LvVI 超速再生LvV



 となっていた。


 ランクと言うのが書かれていたのでタッチして詳細を見ると、ランクとは強さの指針でその存在の存在力を現わす。


 存在力が高い生命体ほどこの世界に影響を与える。



 存在力はその者の魂や肉体、魔力などの総合力を表す事を言う。




 結構スキルが豊富だな。



 固有スキルは何かと思いタッチすると、詳しい内容が出た。


 固有スキルは使徒専用のスキルで一人一人違うスキルを保持しているらしい。


 天上天下唯我独尊のスキルは自身より強い相手と戦闘状態になった時に、全てのステータスが2倍に跳ね上がるらしい。


 更にLevelが上がると倍率も上昇する様だ。


 強奪は相手のスキルを奪う事が出来る。確率はLevelが上がる毎に確実になる。


 現在は20%の確率である。


 更にウィンドウの項目にはスキル欄があったのだ有能そうなスキルを購入した。


 購入したのは

 変化Lv1に幻術Lv1、超回復Lv1、獲得経験値UPLv1、獲得必要経験値DOWNLv1を購入した。


 これ以外にも良さそうなのがあったが、流石にこれ以上DPを消費してはダンジョンが中々完成しないと思い、断念した。





 時刻を確認してみると。

 神創歴431年7月4日21:45


 と表示されていた。



 取り敢えず光源がクリスタルコアの薄明かりだけなのもあれなのでまずは、光源を設置する事にした。



 光源は色々ある。


 ランプ:50DP

  蝋燭:10DP

 灯篭:15DP

 魔光石:100DP

 ライト:70DP

 etc〜


 とあった。


 魔光石は自然と発光する不思議な石で魔力さえ込めれば半永久的に光り続ける。


 多きさにより明るさは変わる。



 魔光石(中)200DPをタッチして召喚した。


 明るさはLED並みであり、この狭い部屋の隅から隅まで光が行き届いている。


 次に部屋を拡張する事にした。


 このダンジョンコアが置いてある部屋はそのままに横に新たな部屋を作成する事にした。



 部屋(小)で縦横20mの部屋が出来るのでそれをタッチした。



 部屋(小)600DPを消費して作成。



 次に良質なベッド500DPを作成。


 他には日用雑貨(合わせて1800DP)などを作成した。


 姿見50DPを作成し、自身の見た目を確認する。


 身長は凡そ180後半から190前半だろう。


 顔は骸骨そのもので、目のあった場所の空洞には血のように赤い灯火が漂っている。



 身に纏っているのは、黒のボロボロのローブ一枚だけだ。



 なので初級魔術師の服300DPを購入して来た。



 ステータスを見るに魔術師系等に長けた種族と判断したからだ。



 早速着てみる。


 ローブにズボン、シャツに杖を着る。


 色は全て暗褐色で統一されている。


 少し体に変化を感じてステータスを念じると



 Level:1 〈ダンジョンマスター〉


 名前:イニティウム・ビオス・タナトス・フィーニス

 種族:死祖

 性別:男

 所属:無所属


 HP:1200/1200

 MP:6000+10/6000+10(6010)

 STR:800

 DEX:600

 VIT:700

 INT:900

 AGI:650

 MND:750+5(800)

 LUK:1400


 少しステータスに補正がかかる様だ。





 To be continued……







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ