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プロローグ
「私、あなたが好き」
私は今、夢を見ているのだろうか?
「あなたの声が好き」
お昼休み、屋上。
「あなたの仕草が好き」
風が気持ちいい。ここで一緒にお昼を食べたいって。
「あなたの笑顔が好き」
絶対に伝えよう、そう思ってた。
「あなたの目が好き」
私の視界を埋めるソレ。
「あなたの髪が好き」
ソレ。
「あなたの全てが好き」
ソレの中で。
「榊祐介くん、私、あなたが好きなの」
たった一人、彼だけが――彼だった。
私の世界に奇跡が起こったのだろうか?
何故、彼だけが?
そう思った時にはもう遅く。
私は、恋におちていたのだ。
それは必然だったのだ、と思いたい。
いや、必然なのだ。
きっと。
きっと。