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魔法世界 world of magic  作者: 熊猫ラブ助
第1章~壊造という名の二人の夢~
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第3話~白の魔石と軍~

ツイッター始めました。mahousekaiで検索♪

~工藤side~


 やばい。総帥、キメ顔だ。この少年また中二病なんていわないだろう。

 そんな事を考えていると少年の口が開いた。

「すげぇ!」

 何がだ?

「かっくぃ~。時を(つかさど)るのか!?指パチンって鳴らしたら時間止まるとかそういうことですか!?」

 こいつ質問しすだろ。マジで総帥怒るぞ。

「分かるか!?小僧、なかなかわかるではないか。気に入ったぞ。小僧」

 総帥が不抜けた笑顔で言った。

「それで、魔法についてなんだけ…なんですが」

 せめて敬語は使えよ。それにしても総帥、こんなキャラだったか。

「そうだな、そろそろ魔法について喋ろうかの、熱也」

 俺か…

「まずは、歴史から説明しようか」

 少年はこくん、と頷いた。

「その昔、1つの大陸に5つの国がありその1つ1つに1人の賢者が存在していた。その賢者は今でいう魔法を使って国を発展させた。1つは創造。1つは破壊。1つは時間。1つは空間。1つは守護。いつしか守護の国の王の呼びかけで国は1つになった。そして守護の魔法を使い大陸を隠した。そして年月をかけ魔術師を集め、半年で全国制覇を成し遂げ空間の魔法で現在の国を綺麗な円に成し遂げた。故に国名、太陽」

 少年はうんうんと連続を頷く。

 ほんとにわかってんのか?

「それから20年後の今から4年前に大きな争いが起きた。国と国民の戦い。国民は元の生活に戻せと言い張り、一種の一揆のような物だ。その戦いで優位に立っていた軍だがある事が原因で1時的に国民に押された。そこで当時国の王とされていた守護の魔法を使う賢者は敗れ亡き者になった。それから数日でさらに優位を取った軍の勝利に終わり現在に至る」

 少年に分かりづらいように早口で喋るが少年は相変わらず頷いている。

「これで歴史は終わりだ。次は何が聞きたい?」

 俺の質問に戸惑いながらも少年は口を開いた。

「魔法と、(これ)について教えてくれ」

 妙に素直な少年に驚きながらも速水と顔を見合わせて解説を再開した。

「妙に素な…、いやなんでもない。魔法だな、魔法には必要な物が4つある。

1つは魔石(ませき)、お前の持ってるそれだ。そしてこいつにも意思がある。

2つめは魔法陣。さっきの布に書いてたのがそうだ。小さな魔法なら魔石の内部に(えが)かれた魔法陣で発動できるが、大きな魔法となるとそれ相応の大きさの魔法陣が必要だ。

3つめは使用者。魔力を持ち魔石に認められたものを使用者、適応者という。

4つめは魔石との繋がりだ。魔石とは意識を集中すれば魔石の中に意識を入れる感覚に近い状態になる。そこで魔石と会話できるがほとんどの魔術師は(いま)だできてはいない。

以上を全てできれば完璧な魔術師になる。だが3つめまでの条件をクリアしていれば魔法は使用できる」

 1通り話が終わり少年の顔を見ると白目を向きかけていた。速水が肩を揺らすと少年の黒目が帰ってきた。

「ああ。なるほどね。すげぇ」

 少年が適当な受け答えをしる、目が泳いでいる。

「説明はもういいな?」

 俺が問うと少年がもういいよとばかりに必死に顔を横に振っていた。

 絶対にわかってないな。こいつ面白いな。

「いっ、いいです。もう結構です」

「そうか。じゃあ今日はもう遅い、軍の入軍証を書いてどっかに泊まれ」

 明日も早い。速水の魔力も回復しておかないといけないしな…。

「じゃあな。少年。又、何処(どこ)かで」

 俺は手を振って速水と一緒に扉まで歩き振り向いて総帥に敬礼して帰った。


 車では速水に家まで送ってもらう間、少年の話ばかりして一夜が過ぎた。

文句でも構いません。それが僕の力になります。

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