太陽の国
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私達の住むこの世界があるように幾つもの世界が存在する。
そんなちっぽけな小さな世界で起きる大きな物語である。
この地球では日本語が世界共通語となっている、という事以外は私達の地球と同じである。
その地球の7776年、秋。突如、大西洋の中心に島が現れた。謎の大陸の存在を世界政府規模で隠し民衆を混乱させないように。
そう言って今は第1産業中心になっているオーストラリアと呼ばれた大陸と同様の大きさの島、いや大陸を存在しない。人工衛星の測定ミスだと言い張り約3ヶ月間その大陸を否定し続けた。
そして7777年、冬。全ての国に"暁"の使者と名乗る者が現れ、各国の王との商談を求めた。
受け入れた国には自由と平和の権利を条件に暁に国へ支配権を譲った。
抵抗する国には威力も速さも我々の地球の100倍以上の兵力をも効かない圧倒的な力でその国を支配した。そんなことが半年間続き全ての国は暁の国と化した。
そして雪は溶け、桜も散り7777年、夏。暁と名乗る国はわずか半年で地球を統一した。最後の国を統一した次の日に、暁の仕業か、いつの間にか暁の大陸を中心とした、丸い大陸ができあがりそこには全ての大陸がパズルのように繋がっている姿が、しかしその他の大陸は消え地球には丸い大陸と海しか存在しなくなった。
その事に動揺する人々を煽るかのように全国民の目の前に突然半透明な写真のような物に5人の人が映っている物が現れ丸い大陸全体に声が響き渡った。
「僕たちが新たに地球を支配する、5人だ」
左から順に黒髪長髪の女性、白髪の男性、金髪の少年、半透明な女性、黒髪の男性が白い羽織りを羽織って映っている。
今喋っていたのは真ん中の少年。
「ついに太陽は昇った。俺達の国は太陽の如く円を描き我らを照らすだろう。現在から西暦を0年とし、この国を太陽と呼ぶ!」
少年が力強く演説が終わりさらに国民が慌てふためいた。
そしてこの地球には太陽と呼ばれる国だけの惑星となった。