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あたしだけの詩2
「どうしたの?そんなウキウキして。」
「あ!智羽!」
この子は親友の智羽。
「さっすが智羽。鋭いねぇ」
「んで?なにがあったの?」
「あのね。実は・・・」
あたしだけの詩のことを話した。
「空・・・あんたまだ知らなかったの?その詩、今有名だよ。
それぞれの人にあった内容の詩に自然と導かれるように出会えるの。
でも、その詩・・・先月突然更新されなくなって、つい昨日停止のお知らせが回ってたよ。」
「ふーん。そうなんだー。
じゃあ、もうこないんだねー」
このときはまだ何も気づかず智羽の話なんて受け流してた。
「そういや先月と言えばさ。あいつ。蒼。先月から急に態度悪くなったよね。」
「そう?元々あんまり話さないからわかんないけど、純都も放課後遊び誘っても乗らなくなったとか愚痴ってたなぁ。」
純都っていうのは智羽の彼氏。蒼とは親友。
だから、あたしと蒼が付き合ったら親友同士のカップルになってお似合いじゃない!
・・・・・・・・・って、べ、別に好きなんかじゃないんだから!