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運命
目に見えない運命の赤い糸は、目に見えないのだから、うぐいす色かもしれないし、素材はナイロンの可能性もあるし、思っているより太いものってことも考えられるし、一本しかないとも限らない。
そんなあやふやなものよりも確かなものが、それなりにあやふやな感情というもので、その中でも「好意的シリーズ」に分類される「好き」というものだ。
「愛している」だと行き過ぎていて「いいかも」だと足りない。
だから「好き」がちょうどいい。
ただ、その「好き」をエネルギーにしても行動に起こせないとなると、あとは運命に任せるしかない。




