十一話
今日は快晴、素晴らしい天気だ。
そして、授業は無しの日がある。
球技大会、きましたきましたよ。
超めんどくさい日が…
「貴明くーん」
葵が俺の肩にもたれかかる。
男なのに良い匂いだ、なんのシャンプー使ってるんだこいつ。
「やだよー、球技大会」
「ああ、めんどくさいの一言に尽きるなー」
「うんうん」
無気力、まさに無気力。
俺たちは体育館の裏の木陰で俺たちの出番が来るのを待っていた。
涼しいんだここが。
「…だらしないわよ」
後ろから体操服を着てハチマキを巻いた紅が呆れた顔をしている。
「鳳凰さんは良いとしてなんであんたまでなんで無気力なの?いかにもスポーツ少年みたいな顔してるじゃない」
「めんどくさいものはめんどくさいんだよ」
「はぁ…」
意外な事に紅は気合十分でクラスを総合優勝まで導こうと目には静かに炎が燃え盛っている。
「だいたい、顔で判断するんじゃねーよ」
「でも貴明くん、体育の成績良かったよね?」
そうだ体育の成績は良い。
だがそれも中途半端にうまいだけで本職には勝てない程度だ。
俺と葵が選んだ種目はドッジボール。
投げて当てるだけ、簡単なお仕事だ。
「まぁ、せいぜい頑張りなさい。総合優勝は私たちがいただくわ」
「勝手にしてくれ」
俺たちは総合優勝なんか狙っていない。
まあ優勝景品は魅力的ではあるが、購買の焼きそばパン無料券10枚。
欲しいかと聞かれれば欲しいが、生憎俺たちは弁当だ、購買までわざわざ買いにはいかない。
『ドッジボールの種目が始まります、選手の方はコートに集まってください』
アナウンスが鳴り、俺たちは渋々コートに向かった。
結論:普通に負けた。
どうも最近めっきり更新しなくなったへんなひとです。
ここ最近結構リアルの方とかに時間取られたり、別の作品書いたりとやっていました…
誤字、脱字の方がありましたら感想の方にお書きください。