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さよならを教えるのは、誰?  作者: 小樹谷 有陽
入学の困難
2/4

入学前の困難 


 ご飯を食べた後、俺は二階に戻った。浜松市立加賀美中学校の制服を置いてるからだ。しかし、


「こんちきしょーーー!!!!」


俺はベッドの上で膝をついてた。なんで膝をついてるのかというと、このシチュエーションが小学校の時と同じだったからだ。


 六年前


「今日は入学式だー!」


 僕は飛び跳ねた。今日は加賀美小学校の入学式で新しいランドセルを背中に背負って部屋を走り回ってる。


「こらこら、走り回って怪我したらどうする、もう少し落ち着きな」


そう言われても僕は止まらない。仕方ないね、ほんとに楽しみなんだから。

 お父さんが朝ご飯を作っているので僕はニュースを見た。


「あ、えっと、きょ、今日は全国的に晴れでしょう。さらに梅・・・じゃなくて、桜も満開で新入生の皆

さんはいい学校生活になると思います。」


そうテレビで言ってる。このお姉さん、だいぶ緊張してるなー。晴れなんだ


「お父さん、少し外行ってくる!」


そう言って玄関に走りドアノブに手を掛ける。


「え?今は行かないほうが・・・」


そしてドアを開けると、

雨がどっさり降ってた


 現在

 

 そんな懐かしい記憶を思い出してると、


「紘夜!遅いぞ!」


と階段から怒鳴り声がした。


「ごめん!すぐ行くー」


と謝ってからハンガーに掛けてる制服を手に取る、すると新品の匂いがする。制服とかスーツなどの新品類て新品の匂いがするんだよね、分かってくれる人いるかな?

 

そして制服を着ていく、しかし問題が発生した。


「フックが引っ掛からない・・・・・・だと・・・?」


これは制服(学ラン)あるあるだと思うのだが、首の襟にフックがあるのだが、なかなか引っ掛からないのだ。なぜかというと、手元が見えないのでつけにくいのだ。


「もう・・・だめだ・・・・・・」


と諦めた瞬間


『あきらめたら、そこで終了だよ』


と頭の中で響いた。そして脳裏に少し(てほどでもない?)ぽっちゃりしたスーツ姿でなぜだかバスケットボールを持ってるおじさんが映った。


「そうだ・・・ここで諦めたら、俺は青春の1ページを描くことができない。これからの青春の為に、俺は、お~れ~はああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」


俺は覚醒した、もう何も怖くない!


「行くぜ!」


俺はをすべてに集中させた。すると、カチッという音が耳の中に響いた。


「勝った、俺は!勝ったんだーーーーーー!!!」


「いや、何にだよ」


とお父さんがツッコミを入れてきた。確かにそうだな、何と戦ってたんだ、俺。


 そんな予想外の問題が起きたが何とかなった。制服を着るときは鏡を見ればいいやん。とここで思ったのはここだけの話。

 

 そして、ここでの困難はこれからの青春の困難の中で1番小さい出来事だったことを、この時の紘夜は知るよしもなかった。」







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