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ただ性欲が強いだけなんです!
「ち⚪⚪ん舐めてみたい……」
死んだ目をした少女、深山紡はボソリと呟いた。今時の女子高生としては致命的と言ってもいいほど、モラルが欠けているのが彼女の特徴だ。
「巴はどう思う?」
石清水巴、変態少女こと深山紡の友人ポジションその1。変態少女の友人にしてはかなりの常識人であるが、紡に慣れてしまったため羞恥心が無くなりつつある。
「舐めたくはないし、その話に加わりたくない」
「まあそう言うなよ」
「袖掴むな花摘みに行くんだよ」
「シンプルに森林伐採って言えよ」
「ちゃうわトイレじゃ」
いつも通りのこのやり取り、正直慣れたためか、巴も返しが雑になってきていた。紡が拗ねるように窓の方に顔を窓の向ける。巴は気にせずトイレへ。
「牡丹はどう思うのー?」
椋鳥牡丹、私の名前だ。色々あって中学が違う紡と巴と仲良くなった。
「とりあえず……ここでは止めよっか、その話」
私たち(ほぼ紡の独り言)は、ずっと同級生に注目を受けながら教室で会話をしていた。
「ぱいぱい」
「了解の返事くらいボケないで……」