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第26話_王都その後です

今回は少し短めです。

この日、シュウたちはギルマスから言われた通りカードの更新及び報酬の受け取りを行うためギルドを訪れていた。

そして全員分のカードが無事更新され、その結果を見せ合っていた。


「獣ばっかり狩ってたからレベルは上がってるのは分かってたけど、ランクも全員あがったね」

「それはそうですよ。あの数の魔獣の討伐に王亀までいたんですよ?上がらないほうがおかしいんです」

「うち、レベルが凄く上がってるっす!やったっす!!」

「私も上がったんですよぉ」

「いや、リエルは登録以来初めての更新じゃなかった?それなら上がってるのは当然だと思うけど」

「そういえばそうですねぇ。でもいっぱい上がって嬉しいですぅ」


リエルは本当に嬉しそうだ。

ちなみにシュウだが、ギルドランクがEからDに上がっているだけなのを見て少々考えるところがあった。

以前聞いていた通り、ランクはどれだけの功績を上げても一度に複数は上がらないらしい。

それを王が無理を通して上げようとしたのも先日の口喧嘩の一端なのだが今は置いておこう。

つまりあれだけ活躍していても、EからDと一つだけの上昇にしかならないのだ。

シュウはそれについて何の不満もなかった。

というか日本にいた時、異世界転生物を呼んでいると、主人公のランクが急激に上昇するという展開をよく見た。

それにより主人公は優遇されるようになるのだが、同時にトラブルも抱え込むことになるのがお約束であった。

確かに急激にランクが上がったりするとどうしても目立つし、やっかみを受けることも理解できる。

優遇とトラブルが同時に来るくらいなら優遇を選択しなければトラブルも回避出来る方を選びたい。

なのでこの制度はありがたいものだった。

しかしランクが上がっていないだけでシュウは自分がいかに目立っているか正確には理解していなかった。

というか低ランクの冒険者が上位冒険者の倒せなかった相手を割りとあっさり倒して見せるのがどれほど特殊なことかいまいち理解していない。

恐らく物語としてこの辺を俯瞰的に見れば気づくのだろうが当事者になってしまうと中々気付けないことも増えるのだ。

今後も何らかのトラブルに巻き込まれる事は避けられないが、それを全く予想出来ていないシュウなのであった。


ちなみに報酬については魔獣は倒してもモンスターと同じように消え去ったりせず、元となった獣がそのまま残る。

そのため通常の狩りと同じように買い取りもしてもらえるのだが、群れの方はシュウがほぼすべてを消し炭にしてしまっており、王亀も実際にダメージを与えられたのはシュウたちくらいなのだが、攻撃に参加したということで全ての冒険者で山分けとなっている。

とくに独り占めしたいとか思っているわけでもないのでこの件については文句はなかった。


◇◆◇


ちなみに、だが魔獣を倒してからシュウの周りは変化していないように見えて変化が激しかった。

まず魔法学校についてだが、王亀を倒した際魔力障壁についてその場にいた冒険者に説明した。


魔力を持つものはその魔力により障壁を無意識に展開するため、上位の存在に関してはその障壁を突破するのは簡単ではない。

突破するためには自身の魔力を用いて障壁を中和する必要がある。

王都において魔力について一番詳しいのは魔法学校の講師や生徒だろう、と。


その結果冒険者の一部が魔法学校に殺到し、魔力(魔法)に関する問い合わせが数多く寄せられ講師・生徒一同てんやわんやであるらしい。

それまでは隙を見てシュウやティアナのものへ魔法に関する質問を持ってきていたカームやユリスが対応に追われ、全く姿を見せなくなったため大変平和な時間を過ごせている。

ちなみに、もちろんシュウたちへの問い合わせも多数あったのだが、人に教えられる程のものではない。教えてほしいのならやはり学校だろう、と矛先を華麗に変更したりしていた。

このことでカームやユリスがどうなるのか、深く考えないように気をつけながら次々と自分たちへの負担を減らそうとするあたり中々シュウも鬼畜である。


次にギルドで女性陣に絡んできて返り討ちにあい、それ以降子分のようになったエドリックだが、こちらは自分のもといた村へ帰っていった。

別れの際に前までのように驕らず真面目にやっていく、と言っていたのでもう以前のようなことはしないだろう。


最後に孤児院だが、どうやら子供たちは自分たちの金銭的な危機や、魔獣による命の危険から自分たちを守ってくれたのがシュウたちだと思っている(実際一部分はそうだが偶然による部分も多数)ため将来なりたい職業が冒険者という答えが多いらしい。

中には魔法使いになりたい、という子供までいるようで魔法学校へ進学を希望する子供がいるらしい。

魔法学校講師のカームは来るもの拒まずの精神なので願えば受け入れられるだろうが数が多いと恐らく教えるための場所が足りなくなるはずだ。

その辺は魔法大好きな王にギルマスを通してとか直訴出来れば余裕で予算が降りそうだが。

まぁ、カームには頑張ってもらおう、と思っている。


◇◆◇


こうして王都における騒動はひとまず幕を閉じたのだが、シュウの希望に反してトラブルは容赦なくシュウのもとに降り注ぐ。

だが、基本的にその引き金を引くのはシュウであり、新たなトラブルの引き金を引こうとしていた。

いや、実際はこの世界に降り立ってからずっと引き金は引かれ続けていたのだろう。

それが今になって最後まで引き終わり、新たな動きを見せて行くのであった。


これで第2章は終了です。

この段階での各員のステータスを載せておきます。


シュウ

Lv :18

ランク:D

体力 :A-

魔力 :S+

力  :B+

魔攻 :S

防御 :A-



ティアナ

Lv :14

ランク:D

体力 :D+

魔力 :A-

力  :E+

魔攻 :B+

防御 :C



フィア

Lv :12

ランク:E

体力 :A-

魔力 :D-

力  :B-

魔攻 :E+

防御 :C



リエル

Lv :11

ランク:E

体力 :A

魔力 :A+

力  :A

魔攻 :A

防御 :C



カエデ

Lv :-

ランク:-

体力 :A+

魔力 :B-

力  :S-

魔攻 :C

防御 :A

※ギルドに登録していないため、登録したらこのようなステータスになる、という仮定


全員順調にステータスは伸びていますが、普通はこのくらいレベルが上ってもそんなには伸びません。

シュウたちは魔力による強化を用いて戦いますが、その影響で普通に過ごしている時も自然と魔力が循環しており、この強さになります。

肉体的な成長の限界はありますが、一行はまだまだ伸びる予定です。

あと、リエルは普段のんびりとしていますが、女神様なのでその能力は平均の上を余裕でブッちぎります。

このままだとシュウ以外の仲間が置いて行かれる可能性があるため彼女はのんびり屋さんのままです。


そこそこの長さになってきましたが今後とも『魔法の衰退した異世界で魔法剣士をやります』をよろしくお願いします。

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