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第10話_魔法を教えてもらいます

昨日間違えて9話の前に10話を投稿してしまいました。

すいませんでした。

シュウが無事Fランクになった翌日、ギルドでティアナと会い合格したことを報告すると早速その翌日から魔法を教えてもらうことになった。

さて、魔法を教えてもらう予定の日である。

シュウは若干楽しみにしすぎて眠ることが出来ず少しだけ寝不足なのはご愛嬌だろう。


ティアナとは魔法を使うため人目があったり万が一の場合被害が出そうな物のない街から少し離れた岩場で待ち合わせている。

街からそう離れていないとはいえ外に出るため装備を整えて門へと向かい、外に出る手続きを行うため門番へと近づく。


「街の外へ出る手続きをお願いします」

「ん?お前は確か草原の狼と一緒にいた・・・」

「あ、はい、そうです」

「そうか、冒険者になったんだな。あれから冒険者になったにしては中々ランクが上がるのが早いじゃないか」

「早くランクを上げて草原の狼の皆さんにお金を返したいですからね」

「そうか。若いのにしっかりしているな。よし、通っていいぞ。街の近くならモンスターも出ないか、出たとしても弱いから安全だが油断はするなよ?」

「ありがとうございます。気をつけますね」


手続きを終え岩場へと向かう。

実際に行くのは初めてだが街から出ると岩が見えるため迷わず向かうことが出来る。

ちなみに岩場と逆方向には森が見え薬草等の採取はその森で行うらしい。

いずれは向かうことになるだろうからしっかりと場所を覚えておく。

岩場と同様に少し離れたところに木々が見えるので迷うこともないだろうが律儀に覚えようとするのは日本人の正確故か。


さて、岩場に到着するとすでにティアナが待っていた。

ティアナもティアナで魔法を教える相手が出来たことで張り切っていたようだ。


「待っていました。さあ、魔法について語り合いましょうか」

「語り合うんじゃなくてまずは教えてくれよ」

「そうでしたね。じゃあしっかり伝授しますのでその後語り合いましょう」

「いや、うん。伝授よろしくお願いします」


テンションがおかしいがすぐ戻るだろうと話をすすめる。


「ところで魔法を教えるってどういうふうにするんだ?やっぱり詠唱とか教えてくれるの?」

「詠唱?少なくとも私はしたことがないですね」

「詠唱しなくても魔法って使えるんだ」

「そうです。まずは使って見せますね」


威力が低いとは聞いているがそれでも魔法を使う際に近くにいると何があるか不安なので少し離れる。


「では、いきます。・・・火よ」


ティアナが唱えると指先に火が灯る。


「おぉ、本当に火が出てる。・・・熱くないのか」

「熱くはないです。その証拠に、ほら」


ティアナが火のついた指先を近づけてくる。

見た目が火なので条件反射で反応する。


「ちょ、あつ・・・くない?」

「そう、もう少しだけ熱く出来ますが少し熱い程度にしかならないですね」

「なるほど、威力が低いってそういうことか」

「残念ならがそういうことです」


ティアナは残念そうにしながらもそれが当たり前というような表情で火を消す。

その後、水と風の魔法を見せてもらう。


水の魔法は指先から僅かに水滴を出すだけ、風の魔法は掌からそよ風程度の風を出すだけだった。

魔法のない日本から来たシュウにとってはそれだけでも十分すごい事だが過去に魔法のあった世界の住人であるティアナにとっては全く満足出来ないことらしい。


「私が使える魔法はこれだけです」

「ありがとう。ちなみに魔法はどういう時に使ってるんだ?」

「火の魔法なら出せる最高温度の火を相手の顔にぶつけて怯ませたり、水滴を飛ばして目潰しにしたり風を当てて気をそらしたりしてその後ナイフで斬りかかりますね」

「魔法によるダメージはないのか?」

「ないとは言わないけど微々たるものです。あくまで隙を作るために使ってる感じですね。

でもいつか魔法だけで相手を倒せる威力にするつもりです。そのためにあなたに声をかけたのですし」

「なるほど。ちなみに魔法を使うのに必要なことって結局何なんだ?詠唱が必要なんだとばかり思っていたんだが」

「魔法に必要なのは詠唱じゃなくてイメージです。魔力をどうしたいか明確にイメージするだけで魔法は発動します。私はイメージを具体化するために最後にちょっとだけ唱えますけどね」

「ふーむ、イメージか」


シュウはこの世界に来た時魔法を使ってみようと適当な呪文を唱えたことがある。

その時は全く魔法が発動する気配が無かったのだが、全くどういう形で発現するかイメージしていなかったため何の効果も出なかったようだ。

それならば、とティアナの言うように魔力をどう使うか明確にイメージしてみる。


出すのは火だ。ティアナと同じように指先から出す。

より燃えやすいように周囲の酸素を取り込む。そして火の形はガスバーナーをイメージした。

(あ、魔法で火傷しないように指先を魔力でカバーしておかないと)

日本でそんなことを考えるのは痛い子扱いされてしまうがここは魔法が(衰退しているが)存在している異世界だ。深くは考えない。

そうしてイメージが明確に固まったところで言葉にして発動させる。


「火よ」


するとティアナが出した火とは比べ物にならない熱量を持った火が指先から出たのだ。

本来ならばそんな熱量が指の近くにあるので火傷を負いそうなものだが不思議と熱さは感じない。

しかし岩場に生えていた草に指先を向けると一瞬で消し炭になる。


「おぉ、思ったよりも簡単に出たな。というか火強くない?」

「・・・何ですか、それは」

「何って火だよ。イメージ通りに出てよかった」

「イメージって・・・どんなイメージをすればそんな強い火が出せるんですか!」

「どんなって、普通に周囲の酸素を取り込んでよく燃えるようにしたんだよ」

「さんそ?さんそとは何でしょうか?」

「え?酸素は酸素だろ?」

「?」

(酸素を知らない?)


まさかと思い、まずは指先から出ている火を消すため、周囲の酸素を取り込まないようにイメージする。

するとあれだけ燃えていた火がアッサリと消える。

やはり簡単に出来た。


「えーと、酸素ってのは物が燃えるのに必要なもの、かな?」

「そんなものがあるのですか!?というかどうしてそんなものを知っているのですかっ」

「えーと、説明するからまず落ち着こうか?」


必死に説得し、ティアナを落ち着かせることが出来たのはしばらく経った時だった。






ご都合主義なので魔法がアッサリ使えるようになりました。

これからどんどん主人公のチートが開花していきます。(予定)

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