プロローグ
異世界転生
それは前の世界では一般人であった人物が神様に面会し、チートな能力を与えられ新しい世界に転生すること。
常識的にあり得ないことだがそれでも物語としてはメジャーな分類であり憧れを抱く人も多いのではないだろうか。
与えられるチート能力はどんなに無茶苦茶なものであっても与えてくれるのは無茶苦茶を超越したような存在である神様だ。
例えば一度も剣を振ったことのない人でも能力を与えられるだけで人類にとって圧倒的強者である竜を相手にできるような剣士になれるし、魔法は空想の世界でしかなかった人も災害レベルの大魔法が使えるようになってしまう。
しかしどんなに最強になれる能力をもらえたとしても神様には逆らうべきでは無いだろう。
そんなことをすれば存在自体をなかったことにされてしまう。
つまり神様と人間には絶対に超えられない壁が存在しており、それは神様の存在を信じていない人でも面会した瞬間に無条件で反抗するような気持ちは失われてしまうだろう。
ただし反抗は許されなくとも何か命令されるようなこともない。
神様としては異世界同士の人間を交換してお互いの世界の成長を促しているのだ。
チート能力は言ってしまえば人生の営みそのものが世界の成長剤となる人に対しての報酬なのだ。
だから神様は大それた能力であってもある程度は本人の希望通り授けてくれる。
その希望を聞くための場が面会なのだ。
そんな異世界転生が行われるべく神々の住む神界で今日も転生予定者が神様への面会をしていた。
片や腕組みをして立っており、片や平伏した状態である。
状況としてはいつも通りだった。
ただ、通常と違う所としては立っているのが転生予定者で平伏しているのが神々の一柱である女神だということだろう・・・
初投稿ですが生暖かい目で見ていただければ幸いです。
R15は今のところ予定はないですが念のためつけています