となり(200文字)
掲載日:2016/02/09
一人暮らしの家に帰った男は、布団に寝ころんだ。
重い女と別れられて清々したな、と思う。
女は「別れるくらいなら死ぬ」が口癖だったが、男にとっては遊びだったのだ。
左向きに寝ていると身体がこってきたので、男は寝返りを打った。
眼前に血まみれの女の顔があった。
別れたばかりの女が添い寝している。
顔がいくらか潰れた女はぽつりと言った。
「ずっと一緒」
男は思い出した。
その女が添い寝する時、常に自分の右にいた事を――。
一人暮らしの家に帰った男は、布団に寝ころんだ。
重い女と別れられて清々したな、と思う。
女は「別れるくらいなら死ぬ」が口癖だったが、男にとっては遊びだったのだ。
左向きに寝ていると身体がこってきたので、男は寝返りを打った。
眼前に血まみれの女の顔があった。
別れたばかりの女が添い寝している。
顔がいくらか潰れた女はぽつりと言った。
「ずっと一緒」
男は思い出した。
その女が添い寝する時、常に自分の右にいた事を――。