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音楽の授業

 イーリスさんにお願いして、マルク先輩とルメイル先輩に放課後、学年委員の委員会を行う旨を伝えてもらうことにした私達は、午後の授業が行われる音楽室へ向かった。


「先輩たち、学年委員やってくれるかな?」


「やってくれるでしょう――というか、やってくれないと困ります」


 アーサー殿下は、ジルの言葉にため息をついていた。これから先のことを考えているのか、頭が痛いというような仕草をしている。


「魔獣の封印が解けたのに、目覚めないなんて何か不気味」


「ヴィーに聞いた話だと、竜が眠りについたあと目覚めるのは個人差があるみたいよ。もしかしたら、別の場所に封印されているのかもとは言ってたけど……」


 ジルの言葉に私が答えると、ジルは首を傾げていた。


「別の場所って?」


「――分からないわ」


 そんな話している内に音楽室へ着いた。ドアを開けると、部屋の中には色々な楽器が置いてあった。


「皆さん、席についてください。授業を始めます」


 チャイムが鳴っていたのか、私達は入り口に近い席へ着くと、先生は楽器を魔術で移動させ、30以上の楽器を部屋の正面へ持ってきた。


「前回までは座学でしたか、今日からは楽器の授業に入りたいと思います」


 音楽の先生はフレーベ先生と言って、髪をいつもポニーテールにしている背の低い女の先生だった。おっとりとした先生で、話した後ものんびりしているので、次に何を話すのか少し待つ必要があった。


「各自、やってみたい楽器を手に取って練習してみてください。楽器を使えるようになると、魔術の向上も比較的早いと言われています。楽器によっては、あまり数がありませんので、みなさん譲り合って使いましょう」


 先生は少し話しただけで疲れてしまったのか、椅子に座って休んでいた。私達Aクラスの8名は、楽器の前へ移動すると、それぞれ気に入った楽器を手に取っていた。


「ジルはトランペットなの?」


「うん。なんか思い切り吹いてみたいと思って」


 他の男子生徒たちも同じような楽器を手に取っていた。ちなみにケントが同じトランペットを、ハンスとジョージがアルトサックスを手に取っていた。




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