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魔術具

 教室へ向かう途中、私はアーサー殿下に昨日のことを聞いていた。


「それでは、私のことはリンデさんが運んでくださったのですか?」


「ああ。あの時点で、動けたのは私達を見つけたリンデとイーリスだけだったからね。イーリスにジルを運んでもらったよ」


「後でお礼を言わなきゃ――殿下、ありがとうございます」


「いや。上にあがるのが大変だっただけで、そこからは半分引きずってたし。誰かに見られる前に、部屋を片して出なきゃいけなかったからさ」


「でも、どうしてリンデさんたちは私達の居場所が分かったのかしら?」


「それはね――これだよ」


 そう言った殿下は洋服の下からペンダントを取り出していた。


「もしかして魔術具ですか?」


「そう。リンデが開発した魔道具でね。私の居場所がこのペンダントを通じて分かるというものになっているんだ」


「じゃあ、そのペンダントを使ってリンデさんたちは見つけてくださったのですね。ありがとうございます。殿下のおかげで命拾いをしました」


「いや、巻き込んでしまったのはこちらだからね」


「でも、校長先生にお願いされたのは私達3人でしたもの。巻き込まれたなんて考えてもいませんでしたわ」


「ふ……。さすがアリー。たのもしいね」


 アーサー殿下は笑いをこらえているか、変な顔をしながら言っていた。


「そうです。魔術が使えるようになったんですもの。もっと頼ってくださいまし」


「――敵わないな」


「アリー、魔術を使えるようになったって本当?」


 ジル様は私達の話を聞いていたのか、私に聞いてきた。


「そう言えば、ジルは昨日寝てたからね。知らなくて当然か」


「なんだ? 俺だけ仲間外れなのか?」


「そんなことはありませんが――説明が難しいので、また後でお願いします」


「ええっ。気になって授業どころじゃないかも」


 私達がお昼休みに殿下の食堂で会う約束をしていると、授業が始まる鐘がなっていたので、急いで水の魔術の授業が行われる部屋へ向かったのだった。




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