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学校代表

「校長先生。頭を上げてください。私にできることがあれば協力します」


「われも協力するぞ」


 ペンダントの中から出てきたヴィーが、人の姿になって現れた。魔術学園の制服を着ている……。一緒に捜査をするつもりだろうか。


「やはり、古竜が復活していたか。アリエッタさんと契約をしたのかな?」


「はい、そうです」


「なんということだ。1000年ぶりに竜使いが誕生したのか」


「校長先生、俺も協力します」


「私も……」


「助かるのう――そなたたちは、どうなんじゃ?」


 校長先生は、リンデさんへ向き直ると聞いていた。


「私達の任務は殿下の護衛です。殿下の身に何かあれば問題ですので、協力させてください」


「リンデ、イーリス。私だけでなく、ジルやアリーも守って欲しい。私の大切な仲間だ」


「はっ!」


 二人が敬礼しているのを、珍しいものでも見るかのようにヴィーは眺めていた。


「ヴィーも、殿下とジルが危険な時は二人を助けてね」


「承知した」


「決まりじゃの。ジル君、アーサー君、アリエッタさん。君たちには、もう一つお願い――というか、やって欲しいことがある」


「なんでしょうか?」


 私が聞き返すと、校長先生は悲しそうな顔をして言った。


「実はルパート君の復学が難しくてな。一度、休学することになったのじゃ。今後のこともあるし、他の先生方とも話し合って各学年代表を一つにまとめようと思っての」


「つまり――各学年で代表を出し、学年ごとにまとめるのではなく、学校全体をまとめる立場を作るということですか?」


「さすがじゃ、アーサー君。理解が早くて助かるの。学年代表ではなく、学校代表を作るのじゃ」


「学校代表――つまり、会長みたいなものですか?」


「さよう、生徒会とするがよい。会長と副会長2名に書記が2名。当面は、この体勢でやって欲しい」


「ということは、マルク先輩とルメイル先輩も?」


「そうじゃ。役職は話し合って決めてくれ。わしは何でも構わない。そうじゃ、ルパート君の交友関係も、それとなく聞いておいてもらえると助かるの」


「分かりました」


「彼は楽しい人じゃが、魔術はそれなりに使えたはずじゃ。それなのに、捕まってしまったのは、顔見知りで油断していたという可能性も考えられる」


「校長先生、ルパート先輩は大丈夫でしょうか?」


 私が校長先生にそう聞くと、校長先生は頷いていた。


「医師の話では命に別状はないと――そう言っていた」


「ルパート先輩は、犯人の顔を見ていないんですか?」


「残念ながら、何も覚えてないようじゃった。具合が悪くてあまり話も出来ないような状態じゃから、家の者が迎えに来て、自宅療養するという話じゃったよ」


「校長先生、やはりルパート先輩が心配です。もし、犯人が顔を見られたと思っていたら、先輩は命を狙われるのではないでしょうか?」


 アーサー殿下は私の言葉に顔を上げると、リンデさんへ向かって言っていた。


「リンデ! 今すぐルパート先輩のところへ向かってくれ」


「承知しました」


 アーサー殿下の声に答えたリンデさんは校長室を出ていった。


「それでは、アーサー君。学校代表のことは頼んだよ」


「分かりました。マルク先輩に、もう一度話を聞いてみたいと思います。何か分かるかもしれませんし……」


「よろしく頼む」


 そう言われた私達は、校長室を出て行ったのだった。



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