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捜索

 私とジルと殿下。それから、リンデさんとイーリスさんの二組に分かれて、ルパート先輩を捜索していた。掃除をしているふりなら、三人が分かれて行動しているのは、おかしいという話になり、このメンバーとなったのである。ちなみに、リンデさんとイーリスさんは殿下を探しているふりをしているらしいので、鉢合わせにならないようにしなければならない。


「マルク先輩のところへ行ってみましょうか。何か分かるかもしれませんし」


「そうですね。もし、どこかに閉じ込められているのだとしたら大変です。早く見つけてあげないと……」


 私達三人は、おそらく寮にいるであろうマルクさんの元へ向かった。



※※※※※



「ルパート先輩の行きそうなところ――ですか?」


「ああ。可能性だけでもいい。少し探してみようと思うんだ。委員会で彼が言っていたことも気になるし……」


「ルパート君が言っていたことは気になさらないでください。たぶん、関係ないと思うんで」


「マルク先輩は、ルパート先輩と仲がいいんですか?」


「私の実家は、商家でね。普段からルパート君の父親であるシシリア伯爵に贔屓にしてもらってるから、実は幼馴染で――早く見つかって欲しいと思ってる。でも、ルパート君が普段生きそうな場所は、全て探したんだ。これだけ探していないってことは、外に出たのかもしれない」


「外?」


「あの人、夢中になると周りが見えなくなるタイプだから、何か調べているうちに気がつかずに外へ出たのかもしれない」


 そう言ったマルク先輩は目頭を抑えていた。


「生きてるといいんだけど……。今は見つけてしまった時の方が怖いんだ」


 マルク先輩の言い方は、もう生きていない可能性があると言っているようなものだった。金曜日から姿が見えないのなら、丸3日過ぎている。水分を取っていなければ、おそらく脱水症状に陥っているだろう。


「あの後――委員会の後は、ルパート先輩を見ていないんですね?」


「そうだ。やることがあるって言ってたから、土日は別行動をとっていたんだ。そんなことも珍しくない。こんなことになるなら、一緒に勉強をすればよかった」


「分かりました。ありがとうございます。マルク先輩は、休んでいてください。私達で探してみます」


「すまない――ありがとう」


 私の言葉にマルク先輩は泣きだしてしまった。ドアを閉めると私達は校舎へ戻ることにしたのだった。




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