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図書館

「明日の午前中に魔力測定がある。魔力量によってクラス分けされるだけだから、そんなに気負わなくて大丈夫だよ」


「分かりました。ありがとうございます」


「着いた。ここが図書館だよ」


 一度外へ出て宮殿のような外観の建物へ入っていくと、そこにはたくさんの本が並んでいいた。カウンターの手前には2メートルはある大きな砂時計が置かれていた。砂時計の中には白っぽい砂が、少しづつ下へ落ちている。


「魔術具ですか?」


「ああ、みててごらん。もうすぐ変わるから」


 アーサー殿下がそう言うと、中にある砂が全て落ちきり、砂時計が傾き始めた。砂時計はその場で回転すると、再び砂が少しづつ下へ落ちていた。砂時計の色が先ほどまで青かったのに対し、今はピンクの色をしている。


「驚いた? この砂時計は一日一回、回転するんだ。回転する時に外側の色が変わる」


「午前と午後で違う色が表示されるということですか?」


「そのとおり。この図書館は、学園の関係者しか本が借りられない。それと、貸出禁止の図書もあるから気をつけて。本の背表紙に赤いシールが貼ってあるから」


「あの、借りるときはどうやって……」


「あそこにカウンターがあるだろう? 持っていなくても、あそこで学生証を提示すれば図書カードを作ってもらえるから、それで借りるんだ。ここには図書委員が最低でも一人は常駐しているから、言えば登録してくれるよ」


「ありがとうございます」


 魔素機能過剰蓄積型のことについて調べようと思っていた私は、休みの日にでも来てみようかと思っていた。魔術が盛んなこの国の魔術技術は進んでいるから、何か分かるかもしれない。


「ここで読むことも出来るんだけど、中庭でも読めるんだ。庭も見てみる?」


「はい、お願いします」


 私達は図書館を出ると、再び殿下の後をついていった。





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