表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひととま  作者: 珈琲
第一章
6/104

5

少々文字数増えました。

焼きたてのパンを並べ、7時のオープンからいい感じに売れていく。


「今日はパン少ないね」

「またハニーバターロール焼いてね!」

「あんこ入りもお願いね」

ご近所さんから、品数少なくて色々言われてしまった。


「ちょっと朝から忙しくてね。あんまり準備できなかったのよ。明日は定休日だから明後日からまた頑張るわ!」

ニコニコ接客していくお母さん。



ほぼほぼ店内のパンが売り切れたお昼すぎ。

父が起き、子ども達も目をこすりながら

「お腹空いたー」

「おはよー」

と、起きてきた。


テーブルには焼きたてのパン。

お母さんが、昼食の準備をしていた。



父が客間を覗くと、二人ともまだ眠っていた。



食後にハルが客間を覗きに行くと、ノエルの方が目を覚ましていた。

でもまだ、ぼんやりしている様だ。

「…ここってどこ?助けてくれたんでしょ?ありがとね」

とにっこり。



これはイケメン!お母さん好きそう!

そう思いながら返事をしたから…

「イ………起きてよかった!ここは…ウチだよ!!もう大丈夫だからね!」

元気に答えた。



「……うん、家だね。」


「あ、ごめん、違くてさ。ウチなんだけど、どこっていうか…んーー、とりあえずお父さん達呼んでくるから待っててね!」

ハルは慌てて部屋を出て、みんなに声をかけた。


「ねー、二人起きてたよー!!」




「……ふぅん……二人。って言ってたね」

部屋を出るハルの後ろ姿を見ていた。

「……」

ヒスイも意識は戻っていたけれど、なんか動かないでいた。


沈黙に耐えれなかったのか、ノエルが話しかける。


「ヒスイも生きてる?」

「生きてるよ」

「まさか助かっちゃったね」

「だな」

「やっぱり死んだ扱いかな?」

「恐らく…」



「ヒスイは俺の従者のままでいいの?もう自由だよ?」


「お前と一緒で。一人は無理だろう」


「やっぱり?でもさ、外って良い景色だね。監視も無くて息がしやすい」

大きく伸びをした。


「王子なのに苦労人だもんな、お前」


「あの城が異常なんだって。空気が重過ぎるし、監視が多過ぎるんだよ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ