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ひととま  作者: 珈琲
第一章
21/104

20

ハルは家での療養許可が下りた!


お父さんが迎えに来てくれて。

「ちゃんと治ったら城下行きたいなー」

「そうだなぁ。一週間くらい泊まれば研究所に行く時間もあるだろうし。ゆっくり勉強すればいいさ」

「わぁい」

「今回は一人でよく頑張ったなぁ」

頭を撫でられた。


たわいのない話で盛り上がりつつも、ちょっとお父さん落ち着かない様子。

なんだろう?


“ガチャッ”――“チリーン”

「ただいまぁー」

15時過ぎに家に着いたら。


大人二人がヒスイさんに抱きついて泣いてるし、ノアに抱きついてる子もいるし、すごくカオスだ。


「おー!ハルおかえり」

「あ、おかえりー!もう大丈夫なの?」


「うん、まぁ…どうしちゃったかんじ??」

「いやぁ、バレちゃったかんじー?」

「それ大丈夫??」

「どうだろうね?いつかは仕方ないとは思ってたけどさ。ちょっと早かったかな」

「弟さん…王子様だよね…」

王子様が家にいると、逆に自分が一番場違いに思えてくる。なんだか震えますね。



ーー


「皆さまが兄を助けてくださったのですね。感謝しかありません」

団長と副団長が頭を下げる。


「兄様を助けていただいて、ありがとうございます」

ルカ様も頭を下げる。


「頭をお上げくださいませ。楽しく過ごさせていただいてますから」

母ユウカは、イケメンが揃っているのでご機嫌にお茶やクッキーを出している。


「まさかエリックさんの家とは…師匠がこれじゃ、そりゃ強くなるよなぁ」納得の団長。

「いいなぁー。俺も稽古つけてほしいなぁ」


「この話は三人の秘密で頼むよ。ノアの目的は叶えないと、このままずっと王子たちの悲劇が続く。断ち切らないと。今まで通り、普通の態度と評価を続けてほしい」

エリックは頭を下げる。



「頭上げてくださいよ」

団長も副団長も困っている。



「まぁ…他の王子達を殺させないってだけですけどね。先代国王の時代は一人残して皆殺し。その前もかなり死んでる。扱いやすい王子を残しているのかと思いますし。今回も王子は複数人。俺とルカが狙われたし、また次もあるでしょきっと。誰も殺されなかったら、犯人がボロ出すかもって」



「確か何代か前に崩壊しかけたことあったみたいですよね。残りの王太子が大怪我負ったとかなんとか。さりげなく誰かが調整してやりすぎたって事なのかな」

団長は考え込みながら、

「実際は成功してないけど、ノエル第二王太子殿下に対しては成功したと思っているだろうし、次は別を狙うか、再度ルカ第五王太子殿下を狙うか…」

ぶつぶつ言ってる。


「だから俺が内部から犯人探そうかと」


「これ聞いたら協力するしかないじゃん。最低限、班長になれば城に上がっても不自然じゃないしなぁ」


「誰も俺を殺れないくらい強くならなきゃいけないから。それプラス地位って感じですね。不正での地位は嫌だし…贔屓はやめてくださいね。あと敬語も無しで、今まで通りでお願いします。

あと、ルカはしっかり勉強して稽古も参加して、殺されない程度には強くなってくれよ」

ルカの頭を撫でた。


「…はい…」

ちょっと不安そう。



「他に協力者はいないのですか?一人じゃ無理がありましょう。知ってればある程度庇えます」

団長がエリックに問う。


「そうだなぁ…俺の息子、第一騎士団に入団したユキと、救助隊の試験を受けに行ったアキだよ。まぁ受かるだろう」


「ユキは俺より全然強いですよ。俺、ほんと勝てないもん」


「第一騎士団の方には言わないのですか?」

副団長が問う。

「まぁ、バレたら、かなぁ?あまり話が広がったら危ないしな。ノアの身バレが早すぎて」 

「仕方ないじゃん。ルカが覚えてるとは思わなかったんだよ」

「ごめんなさい、覚えてたせいで…」

「んー…そう言われるとちょっと複雑…」


そう言って、ノアは自室に入っていった。

だいぶ気持ち悪い部分訂正しました。

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