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ひととま  作者: 珈琲
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はじまり


むかーしむかし。

地上は森や湖、山と海と大自然ばかりの頃。

この世界には、2つの種族が平和に暮らしていました。(見た目はほぼ同じ)

人族

力は弱いがとても器用で辛抱強く、仲間と協力しながら生きる種族。数が多く、文字を作り文化の発展に貢献し、魔法への憧れがある人たちです。

魔族

魔法が使えるから魔族。強大な力を持つが知能においては人族に一歩及ばない。健康食品として人族の血を嗜むが、過去に『殺す気は無いが取りすぎによる死亡事故』が多発した事がある。


王はだいたい魔族が担い、か弱き人族を守りながら生活し、世界は平穏を保っていました。


が、魔法を使いたい人族たち、知能を上げたい魔族たちとの利害が一致。魔族と人族の混血が爆発的に増えていきました。

人と魔族の間、魔力も弱まるため人族寄り。であった為「人間」と呼ばれるようになりました。

その後、問題が発生。

純粋な魔族が減っていき、魔法もどんどん衰退していきました。

また、人間の血は重度のアレルギーを起こしてしまう為に摂取できません。

純粋な人族も減り、魔族は血を摂取する事が難しくなっていきます。


しかし——ある西の大国で

魔族の一部が「人間を人族にする方法」を研究し始めました。彼らは何人もの犠牲者を出しながら、禁忌の実験を行い続けました。

ある日の廃棄予定のそのモノは人の形をしていない、ただの肉塊でした。呪文のようなものが聞こえた瞬間に闇の魔法を暴走させてラボを破壊し尽くしたのです。


世界は、一夜にして地獄と化しました。

肥大化した肉塊は次々と人型の様なものを産み落としていき、魔族や人族を襲い喰らっていきます。人々は「悪魔」と呼びました。


まだ国を守る騎士団はありませんでしたので、討伐が完了するまでに10年以上もの歳月を要し、文明は崩壊。多くの知識と歴史が失われました。

人々は東の大陸で新たな国を築き、人体を利用した実験は禁忌とし、国を守る騎士団を組織して再び平穏が訪れます。


──それから数百年。


歴史は風化し、人々の記憶からも災厄は忘れ去られていきました。

魔族も、人族も、人間も、平和ボケです。


そして、海の向こう——。

荒れた西の大地に身を潜めていた魔族の一部に、幸せそうな東の大地を嫉妬する者が……



初めての投稿です。お手柔らかにお願いしますー。

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