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17 3ヶ月の短い間でノルウェ王国の幼い冒険者達をレベルアップさせられるのだろうか?

雷神を仲間に出来たが?


何故か?


期限付きで、ブロンズプレートを指導する流れに……………


彼等を、1人前の冒険者に育てられるのか?

スペイ王国へ帰還して

自分専用の寝室用のドアの中で思考加速で、3人の女子達を如何にレベルアップ

させられるかを悩んで寝れなかった。


机に向かい三者三様な役割の彼女達を

如何にして………方向性を同一化しながら


教えて往くべきか…………


先ずは、魔力量と体力の相互関係から

説明しながら、理解した上で

肉体強化に取り組ませる事に決めて

眠りに落ちた。


朝方ノックの音で目を覚まし

リビングに出れば…………


何とトールがセバースに教えを請いながら、朝のコーヒーを淹れて俺の前に出して来た?


「トールは、一体何を企んでいるのだ


それは、執事のセバースの仕事だぞ?」


俺の問いに対して


「他国に訪問した場合、セバース様は


いらっしゃらないのですから……………


私めがトモさんの御世話を致します。」


なっ 何を言っているのか?

理解に苦しんだが………………


要は、セバースの代りにトールが

お茶や料理を担当するって事かぁ?


俺の為に頑張ってくれるつもりらしいが

元雷神のトールに、

俺が求めている事が何なのか

トール自身が気付いてくれるしか無い


コーヒーに口を付ければ………

あれ? 美味い?

トールのセンスに驚いていれば!


ドラニちゃんがリビングに入ってくる成りに


「我にも、飲み物を頼む!」


と トールにさり気無く注文して居る


「ドラニちゃんには、


こちらをどうぞ。」


と ミルクの入ったコップをトールが

出す。


そのミルクを一気に飲み干し


「どうするつもりだ?


トモルシードよ。


食事後にあいつ等の所に行くのか?


それとも、直ぐに出向くのか?」


問われた俺は


「彼等は、食材も無いのだから……


直ぐに行って、朝食を提供せねば


空腹で俺達の訓練に参加させられない」


俺は並行存在魔法で10パーセントの

俺を出して


「セバース!


後は任せるぞ!


なるべく、いつも通りにな!」


並行存在の俺とセバースが頷き


「行ってらっしゃいませ。


トモルシード王子様。


後の事は、御任せ下さい。」


とセバースに念を押され


「ドラニちゃん! トール!


今から行くぞ!!」


ドラニちゃんとトールの手を取り

低位瞬間移動魔法で

ノルウェ王国の9人の冒険者達が住む

拠点の家のリビングに一瞬で移動すれば


「おわっー………アッ 

お早うございます。」


突然に現れた俺達3人にビックリした

早く起きていたメンバーが、慌てながら

他のメンバー達の部屋をノックしながら

俺たちの来訪を告げ


「早く起きて来い!


リビングでお三人様がお待ちだぞ!」


次々にバタバタと部屋から冒険者達が

起きてきながら………


「遅くなり大変失礼いたしました。」


と 謝罪するのを止めて


「朝食を今から作るから


チーム分けしたメンバーの1人は


作り方を学ぶ事だ!


これからは、君達自身が


食事の用意をしなければ?


誰も料理が出来なければ、


空腹で俺達の訓練には、


決して耐えられないからさぁ。」


各班で話し合われ


ドラニちゃんのチームからは

ジャックが


トールのチームからは

キースが


トモルシードからは

アニーが


俺が作る料理をメモを取りながら

じっくりと観察していた。

腑に落ちないのがその場にトールが参加

して、一番真剣に俺の料理方法を凝視

し必死に目に焼き付けている。


突っ込みどころだが、

他の班メンバーの前でトールを

批判する訳にもいかず

俺は、全員分の朝食と飲みものを

テーブルの上に、各班から見学に来た

3人ジャック キース アニー

に運ばせた…………


目玉焼きに ハムをカリッと焼いた物

サラダにドレッシングをかけ

小麦粉にバター多めと蜂蜜を加えた

食パン 日常生活の朝食を………………


テーブルで待っていた残りの冒険者達が


「こんなまともな朝食何てぇ………

始めての事だよなぁ?」


ボソッと口走った彼に

周りの人物達が賛同する。

ブロンズプレートの冒険者達は?

一体どんな暮らしをして来て

そんなセリフを発したのかが気になったが、スルーし全員でテーブルに付き

食事会を始めた。


食事後ゆっくりとトールが入れた

飲み物を飲みながら


「班別の指導者により


三者三様の教え方だと思うけれど………


各班 指導者に対して不平不満を口に

した時点で………訓練中止とする!」


一瞬場の空気が固まったけれど


「ハイ!肝に銘じます。」


と 俺の班前副リーダーのアニーが

宣言したので………


闘技場に続くドアを開け放ち中に入る


俺の班は、竈のある最奥の場所に決め

アニー ローズ J.J を連れて向かいながら……………


「3人はそれぞれ役割が違うから


途中の説明までは、共通認識だが


それ以上は、個別に指導するつもりだ」


一瞬戸惑いを見せたが………

不平不満を溢せば……そこで指導終了に成る条件だった為アニーは、

押し黙って自分自身に問いかけていた。


この班は、他の班とは訳が違う

三者三様の得意がハッキリと分かれていたから………

この班の担当者の意見は、聴いておくべきだと……………


俺は、釜の前に立ち収納魔法から

二階層辺りの魔石で3つの机と椅子のセットを錬成し


各自まず座ってくれと頼む!



他の班からは、剣戟の音が聞こえてくるが………俺は構わない。


先に総魔力量と身体強化までの体力作りの関連性から話しだした。


机に向かう3人に対して


「今後の指導方法を、完結に話して

おきたい。


始めに、体力向上と魔力量の関連性

からだ!


総魔力量が身体強化と比例する事は

知っているのか?」


と 3人に問えば………


難しい顔をしながら………


副リーダーだったアニーが


「理解していませんでした。」


と 首を傾げながら答えた。


そうだったのか………


では闇雲に特訓しても

その成果さえ理解不可能であるならば


模範演技として、眼の前で見せる方が

彼女達も理解しやすいはずだ。


俺は、普段から使用している練習用の

刃を潰した50kg程度の騎士剣を

収納力魔法から出して


「実際にこの剣で、素振りをしてみよ


今は未だ………持ち上げる事さえ出来ないだろうが、一つの経験だと同等の3刀の剣をそれぞれに渡せば…………」


予想通り誰も持ち上げる事さえ叶わなかった…………


その剣を、俺は軽々と振りながら


「この状況が、俺と君達の大きな差である。


本来のダンジョンでは、生死を左右する戦闘の場合緊張で実際の剣よりも、

数倍の重量に感じる。


命がかかれば、当然普段よりも自分自身に変な力が入り、体力が削られる。



だから普段の訓練では、己の剣の最低3倍以上の重量の剣で、日頃から

対策をし敵に相対する。というのが

最初の課題だ!」


体力測定を把握する事が先決


「今から

君達の体力測定を数値化すらる。

先ずは、30メートルダッシュ走10回

3分休憩後に

腹筋 50回

3分休憩後に

腕立て伏せ 30回

3分休憩 これをワンセットで各自

何セットが限界かを、把握し

君達の 体力増加メニューを考える。」

 

結果から言えば

魔法士のローズが

ギリギリ ワンセット


遠距離攻撃のJ.Jが

3セット


元副リーダーのアニーが

5セット


と 差があった。


「ローズは、今まで魔法量が少なくて


苦労した経験が無かったのか?」


と問い正せば………

顔を真っ赤にしながら………


「ブロンズプレートの私達じゃあ


ダンジョンの最初の魔物位しか……


それに、アニーとJ.Jに守って………」


ドンドン声が小さくなって行き

最後の方は聞き取れなかった。


「そうか!


だがこれからは、ローズにも


戦闘可能になる為に!


体力強化と剣術を並行して貰うよ。


総魔力量が上昇すれば、


使用可能な魔法自体も増加し


他のメンバー達を逆に助けられるから」


ローズに理解出来る様に話せば


「私が? 守れるの?」


「ローズの頑張り次第だがなぁ。」


と答えれば


「私達は? どうなのでしょうか?」


アニーに問われ


頷きながら


「勿論!二人共総魔力量が上昇すれば


身体強化等でレベルアップが可能に…」


2人の表情にも、笑みが浮かぶ


ここからが、個人指導になって来るので

並行存在魔法で10パーセントの

腕輪のカラーレッド ブルー グリーン

を出せば!


3人の少女が!!!


口をパクパクさせながら………………


「師匠が3人増えてる!?」


誰が師匠なんだよ〜

3ヶ月間特訓を約束したが?師匠は………


「師匠と呼ぶのは止めてくれ!


トモルシードという名があるから


そうだなぁ……


トモ先生とでも呼んでくれょ。」


コクコクと頷く3人に


1人にカラー別の俺をマンツーマンで

指導させながら俺自身は、体力増加の

プランを練りながら、先に体術や武術を

最後に剣術を学ばせ育成すると思考加速で導き出した。


そして、ドラニちゃん トール の

チームの様子を観れば?


ドラニちゃんは、兎に角擬音が多い

もっとバッシュと とか

ギューンと 等と指導して居る???


それに比べてトールは、剣の構えから

丁寧に教えながら素振りを繰り返し

させて体に覚え込まそうとしていた。


カラー別の腕輪の俺は、まだ個人指導

の途中だったので

竈門に火入れし2階層辺りのインゴットで刃を潰した重量差の異なる剣を

5キログラム単位で10刀づつ

3人で30刀創り出した。


その間に個人指導が済んでいたから


ローズ J.J アニー 

それぞれに強化プログラムを発表した


「先ずは、最初やらせた運動を

ワンセットしその後に、この練習用の

剣で素振りを100回からだなぁ………


15分休憩したら、

同じ様に繰り返す事!


体力が上がれば、セット数も増え

練習用の剣の重さも増やしてゆく。


それでは、始めなさい!」


と3人に伝えれば


「解りました。トモ先生!」


と 真剣に取り組みだした。

腕輪カラーレッド ブルー グリーンの

説明が的確だったからこそ

3人は、目標を持って訓練に取り組んで

居る。


他のチームとの大きな違いが浮き彫りになる。

人間は、無理強いしてもそこまで頑張れないが、夢や希望が足されれば

目標に邁進出来る事を俺自身が

学んでいた事で3人の少女のやる気

スイッチを入れる事に、成功した。


暫くの間は、体が悲鳴を上げ筋肉痛に

成るところだが………

普通のポーションで練習後に無理やり回復させれば……………

1週間で、体力強化と総魔力量が元の

5倍以上になったが元々が

ブロンズプレートの冒険者だから

練習用の剣の重さもまだ、30キログラムだった。


しかし、その1週間で料理も覚え

買い出しも各チームから一人 計3人が

食材の調達も可能に成った。


俺が早朝から料理しなくて済むのは

大変喜ばしい事であった。


その1週間で、俺自身も彼女達の

個別の発展方法を、本にする事が出来た


3ヶ月間の訓練終了後に、渡して上げようと思う。

どの様に活用するかは、

アニー ローズ J.J 次第だ


訓練十日目に入れば、基礎メニューに

体術と格闘術が加算され、

レッドがアニー

ブルーがJ.J

グリーンがローズ

の相手をしながら

何故一発さえも当てられないのか?

体幹の重要性をカラーの俺に説かれ

日々成長していたら


「おい! トモルシードだけ卑怯では

無いのか? 勝手に練習用の剣など

与えるとは?」


ドラニちゃんに注意され 

トールを観れば………


「確かに………

公平であるべき刃を潰した剣の使用

は………………越権行為と見なされかねませんから、他のチームにも同じ訓練用の剣を人数分渡せば……公平平等の観点からドラニちゃんに反論可能になります。」


こいつ等………共同戦線で和解し

俺を卑怯者扱いするぞ とタッグを組んだに、違いない。


「解ったょ。

俺のチームの練習用の刃を潰した刀剣

重量の違う10刀を3人分


トールのチーム

ドラニちゃんのチーム

合計60刀の練習用の剣を渡せば…

文句は無いのだろう!」


ギロリと睨みながら鍛冶をしに竈門に

火入れすれば…………


「やっとこれで!


まともな素振りをさせられるなぁ。


我が牙で剣を創り出せば………………


トールとトモルシードには、扱えても


肝心なあの者達には?


宝の持ち腐れにしかならぬのだから…」


アタッカー役しか教えていないドラニちゃんに言い返したい意義はある。


が 言えばトゲが立つし同条件でトールにも同じ事を求めなくてはならなく成る


諦めのこもった溜息を1つこぼし 


「ふぅ〜 すぅ〜」深呼吸し気持ちを落ち着けて刃を潰した刀剣を作り続けた。



「これ以上の頼み事はないなぁ。」


と 2人に尋ねながら出来上がった60刀を二人に渡し


「これ以上は、タダのクレーマーと

判断し育成さえ出来ない

愚か者と判断する。」


二人の顔色が変化し、大きく頷いた!


10日以上訓練を観察していれば

自ずと、三者三様の性格が理解できた。


アニーは

元副リーダーだけあって

他の二人を鼓舞しながら

特訓にやる気を前面に出し


俺の方針に全面協力する。

真面目な気質であった。


J.Jは

徐々に己の強さが増す事に、共感し

俺を尊敬し続け、無駄を省いた理論を

心が折れそうな時にも

指導方法に

文句も言わずに付いて来た。


これは、アニーのフォローが生かされ

J.Jに踏ん張る原動力を与えていた。


ローズは

末っ娘気質で、2人に比べては

泣きながら………

だが2人に付いて行く

すぐに泣くが、泣きながらも

必死で喰らいついた結果

アニーとJ.Jに一歩及ばない物の………

ほぼ同等にまで

成長しつつある?


大人しい性格だが………実は負けん気が

強いらしい………


15歳の彼女達

3人共にまだ幼さの残る顔立ちだが

アニーは、金髪ロング ブルーの瞳の

大人になれば、美人さんになると思う。


J.Jは、茶髪のポニーテールで双子のJ.Kが

ツインテールにしている。

グリーンの瞳は、鋭さのある眼差しだが………

ローズを守り抜くと言う覚悟の意外と

優しい娘であり

ポジティブモンスターな

このパーティのアイドル的

存在だ。


ローズは、末っ子気質の

甘えん坊だが………

長い黒髪と黒瞳の垂れ目で

可愛らしく男子からは、

守ってあげたくなる存在の

美貌を兼ね備えた魔法使いだ


この3人を担当する俺は

個人のレベルアップを軸にして、身体強化の魔法を

ダンジョン攻略中は、

途切れさせない為の方法を

模索し特訓後の夜に

予習と復習し身体強化を

会得させる計画を3人に提案

すれば……………


「そんな魔法で?

自分達3人にとって


利益になるのですか?」


と J.Jに問われて


「今の体力アップした状態を、維持した以上に五感が研ぎ澄まされるのは、


俺で実証済みだから………


特訓後の夜に、修得出来れば、大きなアドバンテージへと変化する事は、間違い無いよ。」


と 説明すれば………


「トモ先生からの資料を


自分の有効手段に活かしてみます!」


3人は、やる気に満ち溢れていた。

身体強化魔法は、誰にでも

与えられる代物では無い!


強くなりたいと言う欲望に打ち勝ち、基本的な特訓に耐えるだけの強い意志も必要になってくるのだから………………


他者と比べる事なく、自分自身で乗り越えなければ………

辿り着けないから、

彼女達3人の努力次第になる。


それと同時にそれぞれの剣技を

指導し始めた。

並行存在魔法

レッド ブルー グリーン

達が各々の個性を把握し

違う剣術を1から指導すれば……


まるで乾いたスポンジが水を吸収する

かの様に、彼女達3人の剣術士としての

腕が上達しだした。


俺は、意外だなあ~と感じながら

ローズを観察した。

魔法使いで、剣術や身体能力強化さえ

嫌がっていた同一人物とは、思えない。


一番伸びしろがあるのは………

ローズかも知れないが、


ローズが努力する姿を目の当たりにし

アニーとJ.Jがヤル気を漲らせて

相乗効果で、俺のチームが急成長を

遂げた。


これを、観ていたドラニちゃんとトール

が!


「トモルシード!


何か? 自分のチームだけに………


また! 特別な事を教えているのか?」


トールに至っては


「トモさん。 ならば!自分達が


識らないレベルアップの方法を


確実に 持ち合わせていらっしゃる。」


と、妙な感心の仕方をされる。


誤魔化しても、仕方が無いので………


「基礎体力を向上させて

総魔力量を上げてから


身体強化魔法を学ばせた成果だから


ドラニちゃんとトールが、知るはずが無い事柄なのは?


俺のせいでは無いと………思うんだけど」


多少言い訳みたいに呟けば


「元から最強だったのだから………


我が理解出来ないのは、当たり前だ!


だがな!


この冒険者パーティ内で


格差が生まれる事は、容認できんぞ!」


ドラニちゃんの意見も最もだと感じ


「じゃあ!


ドラニちゃんとトールのチームにも


俺のチームと同じ様に、教えるけど…


身体強化魔法の習得は、個人の


努力次第だと云う前程だと………


理解だけはしといてくれよ!


俺のチームの娘達も必死に寝る間を


削って会得したのだからなぁ!」


と伝えて 文章に纏めた資料を

トールとドラニちゃんに複製魔法で

コピーして渡せば………


「お前達! 死ぬ気で修得しなければ


トモルシードのチームに敗けるぞ!」


と アッカー3人の男子に圧をかける。


「勿論です!


僕達は、最強のドラニちゃんのチーム


ですから、死ぬ気で会得します!」


ヤル気を漲らせれば?


「私達だって、絶対に負けませんよ!


トール様のチームなんですから!」


J.Kが憤慨しながらトールに誓う。


そんな状況下であっても


レッド ブルー グリーンの個人指導

は、手を止めたりしなかった。


自分達のリードしていたパーセンテージ

を只 他のチームが手段を獲得したに

過ぎず、そんな事実よりも………

剣技の奥深さに魅了され始めていたから


そんな3人を横目で見ながら

へぇ~と感心の声が漏れた。


そんな日々を重ねて

あのブロンズプレートの冒険者達が

日増しに、レベルが上昇し2ヶ月間が

アッという間に過ぎた。



これからの1ヶ月間は、剣術の応用編

と、鍛冶職と錬成を俺のチームでは

優先させて、教える事に決断を下した。


それは、錬成と鍛冶職をマスターすれば

何処に行ったとしても、食いっぱぐれ

しないと判断したからだ。


この方針に対して

アニーが不満を溢した。


「どうして..でしょうか?


トモ先生! 私達は、もっともっと


武芸を磨き誰にも頼らずに、冒険者

として生きて往きたいのです!


なのに………」


押し黙るアニーに優しく語って聴かせた


「鍛冶職と錬成は、お前達パーテイに


最大の恵みをもたらす物になるんだ!


ダンジョンから持ち帰ったインゴットで


剣や武具を鍛冶職で創り出せれば、


冒険者組合や街の武具屋で購入する


必要が無くなり 強敵の魔物から出た


インゴット製の剣は、宝剣に値する


のだから……………」


説明を聞いた3人の娘達の眼の色が


驚きに輝き出した。


「それと、錬成出来れば小さな魔石を


弾丸として、撃つ事も可能に成る。


必要ならば、弓矢では限界がある


連続射撃の数倍での攻撃も可能に成る」


J.Jが不思議そうに


「弓矢よりも、素早く連続攻撃が……


それなら、錬成を学びたいですょ。


でも、それが弾丸を錬成するのである


ならば………弾丸を撃ち出す武器が


いるはずです。」


俺は、大きく頷きながら


「心配するな! J.Jょ。


拳銃自体は、俺が錬成で今から創り出


すから、心配は無用だ!」



俺は、自分の収納魔法の中から

大怪獣の魔石を10個取り出し


セミオートの拳銃をスマホで調べて

グロック19を目安に作成する事に決めた!

正確にパーツパーツをスマホで検索し

模索しながら

慎重な拳銃を作成した。


出来上がったグロック19に魔石で

錬成した魔弾を装填し………


アニー J.J ローズ の目の前に

標的を出し30メートル離れ

グロック19の拳銃で魔弾を試し撃ち

すれば?


銃声音が3発響き 着弾と同時に………

的が炎に包まれた!


こんなもんかなぁ~と成功に安堵しつつ

3人を見れば?


「ナッ? 何ですか?


この拳銃と言う代物は…………………」


余りの驚き方に、俺の方が

説明不足だった事を、感じ取ったけれど


「一応秘密の武器だから、生命の危機に陥った時以外は………簡単に使用するな」


と、3人に口止めしておきながらも


「このグロック19の所有者は?


J.J 君だ!


弓矢を使用して来たのだから


的を……敵を倒す為には、同様に照準


を合わせる行動は、必須事項だから…」


他の2人には、剣術の応用編を学ばせ

J.Jには、グロック19の取り扱い

説明書を手渡しながら、暴発防止の為の

安全装置を指導 その後に安全装置を

解除した場合は、銃爪に指を入れずに

構えてから添えていた指で、魔弾を撃つ

事を、何度も確認させてから


一度試し打ちさせた。


標的には、当たらなかったが………


「これは……………凄いです!


必殺技になる事は…間違い有りません」


顔を真っ赤にしながらもJ.Jは

感激しきりに言葉を紡ぐ。


的に当たらなければ?

宝の持ち腐れなので………

俺は、全く同じグロック19を錬成し

その場でパーツパーツを組み立て

同じ様に弾倉に、魔石を錬成した魔弾を

セットして


J.Jの眼の前で………教え照準の仕方をレクチャーして……………手取り足取り

丁寧に教えれば、弓矢を武器にしただけの事はあり、グロック19の扱い方も

様になってきた気がする。


色分けした弾倉を5種類錬成して用意し

炎 氷 水 風 光 属性の魔弾を詰め込んだ弾倉を5セットづつ渡しながら…


「この種類が基礎的魔法だと?


思う? 多分 恐らく……


魔弾の製作は、魔法師であるローズに


頼んで、魔弾を錬成して貰うと


良いが?………」


果たしてローズに魔石を魔弾に錬成可能なのかは? まだ流石に判断出来ない。


そうして、J.Jに今度はローズを

俺の下に交代して来る様にと伝え

ローズに錬成の手順と方法を個人指導

する。


ローズは、俺の処に来ると


「な 何かチームの足を引っ張っているのでしょうか?」


と モジモジしながら俺の顔色を伺っているので………


「そんな事は無いょ。


今後に備えてローズには、魔石の錬成を、学んで仲間の武装強化に取り組んて欲しいと考えたから


錬成の個人指導を今からするつもりなだけだよ。」


と 安心させようと言葉をかける。


「ブロンズプレートの魔法士の私では

魔石の錬成など、不可能なはずですけど……………」


であった頃のローズでは、無理な相談だが、レベルアップし身体強化まで可能

になった今のローズならば………


俺の指導次第で、錬成を修得出来るはず

なので


「特訓で、色々と成果を出している

今のローズならば…多分錬成の理屈を

学べは、努力次第で物に出来るょ。」


俺の答えに、ローズの顔が真剣になり


「解りました! トモ先生の仰っしゃる事ならば、全力投球で頑張ってみます」


この2ヶ月間で、一番精神的に成長したのは、ローズであったかぁ?


俺は、魔石の錬成の方法を1から指導

しながら、その場で見本を見せ

ローズに錬成に挑戦させた。


先ずは、魔石の形状をイメージ通りに

変化させれば、魔石の形状が少しだけ

丸く変化した!


「それで良いんだよ〜


初めてで、良く出来たと思うぞ。


後は、自分のイメージ通りに錬成出来る様に、ひたすら回数をこなせば


色々な錬成を修得出来そうだな!」


俺が、褒めればローズは

嬉しそうに、はにかみながら照れ笑い

しながら?


「トモ先生に褒めて頂けただけで………


頑張れます! イメージトレーニング


沢山、やってみます!」


ヤル気を見せるローズに、

俺なりの先の展開予想を語った。


「錬成は、お前達冒険者パーティにとって…今後必ず重要な要素の一つになる


ローズ専用の教科書を、纏めて創るから、俺達が去った後でも

学びと努力を忘れないで欲しい。」


そう、俺達が彼女達を特訓してあげられるのは、後1ヶ月だけなのだから………

その後は、彼女達次第で生活水準も

変化するのだから……………


最後にJ.Jに渡したグロック19を

取り出し、魔石の錬成で炎の銃弾を創り

ローズの眼の前で、試し打ちをすれば


「なっ!何ですか?それは?魔石の錬成

で? そんな凄い威力の武器が…………」


と 驚愕した瞳で俺に問うローズに


「このグロック19と言う拳銃は、

J.Jに渡してあるから、ローズには

この銃弾を錬成で炎 水 氷 風 光

を最終的に錬成出来れば、冒険者として、皆んなが相当レベルアップするょ」


始めたばかりの錬成が、チームの底上げに成ると聞いたローズは、


「私が頑張る事で?

皆んなが………強くなれる?」


そこには、何時も不安そうにしていた

娘の姿は無く、希望に満ちた瞳で

何かを決心したローズが居た。


俺は、安心しながら


「ローズの目標も定まったから、次は

アニーを呼んで来てくれ!」


と 俺が言えば


「ハイ! トモ先生!


アニーにも何か秘策を与えるんですね」


そう呟くと、礼をしてからアニーを

呼びに行った。


直ぐに、アニーが俺の下にやって来た。


「ローズに呼ばれました、トモ先生の

個人指導があると………

聞いたのですが?」


とアニーが小首を傾げながら俺に問う


「あぁ。 アニーには、インゴット製の剣を創る鍛冶職をマスターして

欲しくてな!」


???


「私に? 鍛冶職なんて……無理では無いでしょうか?」


武器は武器屋に と言う先入観でも

あるかの様な言葉に対し


「自分で苦労して得た魔石やインゴット

で、創り出した剣を俺は………


今も名だたる名刀よりも

剣のレベルは、完全に上だと思っているんだ。


それは、鍛冶職が数をこなす事に

レベルアップする為………

アニーにとっては、無駄だと感じよう

とも俺の経験上、冒険者パーティに

鍛冶職が居るのと居ないとでは

格段に同じレベルの冒険者パーティ

よりも、剣のレベルだけでも上回る

事が可能に成るんだよ!?」


俺の説明に、


「トモ先生は?今でも御自分で………

鍛冶職で剣を創り上げていると言う

のですか?」


大きく頷きながら


「ダンジョンで遭遇した魔物や魔獣の

インゴットから創り出した剣は、


最低でもその魔物や魔獣力が加算された剣へと変貌し、俺のレベルアップに

貢献して要る。という事実こそが

アニーに、鍛冶職を勧めた理由だよ!」


縛らず考え込むアニーに対して………


俺は答えを待った。


「その話を私は、信じます!

ダメ元だとしても………チャレンジして

見ますよ!」


アニーの決断に心を動かされたけれど


「錬成と同様に、イメージこそが

鍵を握るのが………鍛冶職であり

根性と根気が必要不可欠な物だから…


イメージする代りに、出来上がった剣を事細かに、描き完成形をしっかりと

頭の中にインプットする事が必須事項

だよー。何事も経験して学ぶ事が

1番の近道だな…………」


どれだけの差が在るのかを知る為に

アニーの手持ちのナイフを鍛冶職で

見た目は同様なナイフを魔石のハンマーで一度叩き出して創り出して

アニー自身に、優劣を確かめさせれば…


その効果は、一目瞭然であった!


「な、ナンですか?


見た目は同じタイプなのに…………… 


中身は、全くの別物じゃ無いですか?」


竈に火入れし、インゴットを魔石のハンマーの一叩きで白く輝き出来上がった

ナイフにアニーは、驚きを隠せない。


斬れ味と強度が、雲泥の差が有るナイフ

を見比べながら……………


「これが? 鍛冶職なんですかぁ?


自分達の武器のレベルアップの為ならば、一生懸命努力しマスターしたく

改めて、感じました。」


アニーの瞳は、輝きながらも鍛冶職に

前向きな発言を述べた。


彼女達3人の方向性が、決定したので

俺は、必要な3人の教科書的なテキスト

を用意する事で、その後の日々の特訓に

尽力し約束の3ヶ月間の修行が終わりを迎えた!


「今日は最終講義として、ダンジョン

攻略の手本をお前達に、実戦を観戦して貰うし、その為の注意事項も有るぞ!」


いつもの朝食後の提案に、驚くメンバーを無視して話を続ける。


「特訓の成果を、ぶっつけ本番で

お前達に課題を出す。


俺 ドラニちゃん トールに教わった

事を実戦でどれだけ発揮できるかの

採点だよ。


これで、個人の能力を判断する事になるが…あくまでも一時的なもので、

合否を問う事は無いから心配はするな」


そして速攻で、ダンジョン内に向かった

1 2階の魔物は楽に対処していたが…

3階層の途中から、魔物達のレベルが上がれば、少しずつパフォーマンスが低下

していき、俺達3人と交代する事になった。


「まぁ………ブロンズプレートの冒険者

では、上出来な成長ぶりだよ。


ここからは、俺達が最後の手本を見せるから、その眼に焼き付けておくが良い」


そうして、俺とドラニちゃんとトール

による最初で最後の彼等への指導が

行われた。


ダンジョン3階層から4階層までの

魔物や魔人 フロアボスまで

実にあっさりと倒しながら

彼等に魔石 インゴット 金塊を収集

させた。


4階層のフロアボスを倒し轟音と地響き

ゴッゴゴゴーと出現したエレベーターに

愕然とした彼等に対し


「このエレベーターには、絶対に乗るな! 次の階層には大怪獣や

桁違いのフロアボスが待ち受けている


それに、このエレベーターはフロアボスを倒さない限り戻る事さえ出来ない!」


俺の解説にアニーが、手を挙げて発言を

求めた。


「何か質問があるのか?アニー!」


「トモ先生達は………その事実を経験されての発言なんですよね?」


勿論、そうだから1つ頷いて答えた。


「私達が、どれだけのレベルアップを

すれば、このエレベーターへの挑戦が

可能になるのですか?」


俺が彼等に書き残した物を全てクリア

しても、答えは無謀であるとしか言えないのだから………この世界で強者と評される剣聖でも無理だと感じたので………


「一人一人が、剣王クラスに成長したならば?この先の1階層位は挑めるかも

知れないが?


それでも、無傷では済まないだろうな」


希望を抱かせる事も、罪だから………

真実を伝えれば………


「トモ先生達は?たった3人で?

この先へと……………」


困った事に、彼等の尊敬の眼差しが痛い


トールと話し合い。

トールに結界を張ってもらう事で、彼等

に見学だけさせた方が、無謀な挑戦は

する事は無いだろうとなり、巨大なエレベーターに乗せる事にした。


最後までドラニちゃんは、抵抗したが…

最大の危険を知らなければ、行くなと

命じれば……逆に興味を持たれても困る


「仕方が無い! トールが張る結界内から絶対に出る事が無いならば………

次の階層を見せる事だけは、許可しよう!」


渋り続けるドラニちゃんを無理矢理

エレベーターに放り込みは、全員でエレベーターの下降専用のエレベーターに乗り込んた。


最後までエレベーターに乗り込む事を嫌がったドラニちゃんだが

自分が教えたチームの手前

プンスカしながらも乗り込み

俺の袖を力一杯握りしめ

トールと俺の影に隠れて、ブロンズプレート達の目から逃げた。


まるで…怖い夢をみた小学一年生かよ〜

と思えてしまう程の動揺が顔に出てしまっていた。


エレベーターの到着音が鳴ると

素早くエレベーターから降り小声で


「このエレベーターさえ無ければ………


ダンジョン攻略は楽しいんだが…………」


俺は、紅い花のポーションを無言で

ドラニちゃんに渡せば

一気に飲み干し!


「ここからは、お前達はトールに結界を張って貰い。


見学して見て学べ!」


調子を取り戻したドラニちゃんが吠える


付いて来いとばかりに、先頭を歩く


暫くすれば、大怪獣同士のバトルに遭遇した!


お前達は、トールの結界にさえ居れば

守られる。ドラニちゃんがそう発言したが、俺は並行存在魔法で10パーセントの俺を一人だけ念には念を入れる為に

トールのフォローを頼んで

ドラニちゃんと大怪獣同士のバトルに参戦した!


後ろでブロンズプレート達の声が聞こえた。


「何なんですか?

アレは?

普通のフロアボスの10倍以上は………

在るのではないですか?」


その場で腰を抜かす者達も居る。


トールは、クフフッフと笑いながら


「よく視ておくことですね!


実際、この中に両の瞼に焼き付けられる者は、居ないと思いますが…………………」


実際に彼等には、俺とドラにちゃんの残像しか見て取れ無かったらしい。


5分を待たずして………


「もう決着がつきそつですよ?


トールの言葉通りに、ほぼ2対同時にドッカーンと地響きを響かせながら

大怪獣が倒れた!」


俺は、思念でトールに


「よくぞ!ブロンズプレートの彼等を守ってくれたなぁ。


後は、全員この場に呼んでくれ!」


トールはブロンズプレートの彼等に


「もう大丈夫だから、安心して付いて来なさい。」


とまるで、引率の教師みたいに

彼等を誘導して来た。


「トモ先生とドラニちゃんの闘いに…

感動しましたが………


私達には、御二人の残像しか見えませんでした………………」


発言後に俯くアニーに


「今は、それで十分だよ!


以前の君達ならば、残像さえもその眼に捕らえられ無かったはずだし、


エレベーターの階層が如何に非常識な


場所なのかを焼付けなさい。」


と 諭してから一度エレベーターに戻り

ボタンを確認させる。


大怪獣を倒しただけでは

上昇するボタンは、出現しない事実を

理解させて


ドラニちゃんの直感力で、フロアボス部屋を目指し急ぐ!


数回の大怪獣とのバトルで、この広大な

迷路?迷宮?的な階層を制覇し

彼等の収納魔法に入り切れなかった

インゴット 魔石 金塊 を俺が収納し

フロアボス部屋に辿り着く。


「この巨大な扉の中のフロアボスが


如何に強大な敵なのかを……その身で


感じろ! 説明はトールに任せるよ。」


と言い切って扉を開け放って

フロアボスを待つ。


巨大な部屋の中央に魔法陣が現れ

7人の浮遊する死神みたいな大鎌を

持つ2メーターオーバーが出現した。


7人の死神の内の最低2名は?

恐らくは回復魔法を駆使して来るだろう


俺は、ドラニちゃんとトールに思念で


「ブロンズプレートの彼等に絶対に

この階層にチャレンジさせ無い為に…

ワザと回復魔法を使用させて、

苦難の末に倒す様にと、頼めば………」


トールは、素直に聞き入れたが


ドラニちゃんは、ブツブツと面倒くさい

と思念で抗議して来た。


「性がないなぁー。


上手く演技してくれたら、特上品の酒


を5本プレゼントするけど?


どうする? ドラニちゃん?」


と、酒好きの心を揺さぶれば……………


「我の演技力を見せ付けてくれようぞ」


と やる気スイッチを入れた。


数十分を掛けて、ドラニちゃんの演技力

も在り、十二分にフロアボスの恐ろしさをトールが、細かに解説した効果も

プラスされブロンズプレートの彼等に

無事に恐怖心を植え付ける事に成功した


そうして、出現した

インゴット 7個

魔石 7個

金塊 7個

を俺の収納魔法に入れ終えれば…………


地響きと轟音が鳴り響き

新たなエレベーターが出現したが

それには一切構わないで

俺達は引き返し最初のエレベーターで

上昇するボタンを確認し

ドラニちゃんだけを低位瞬間移動魔法で

ブロンズプレートの本拠地に移動し

約束の高級な酒5本を渡し俺は戻った。


エレベーターにドラニちゃん以外の全員で乗り込めば?


「生きた心地がしませんでした。


アレでは、確かに剣王レベルで無ければ……私達では全滅してしまいますね。」


と ホッとした様子で俺とトールに

改めて感謝の言葉を口にするので、


「一人一人が、俺達3人と同格に成れば、止めはしないが………無駄死にだけは、許さないからなぁ!」


真剣な瞳で全員が頷きながら

ダンジョンの出口に向かった。


そして、彼等の本拠地に戻り最後に

闘技場の釜に行き

一人一人の剣を大怪獣のインゴットで

制作し彼等各々剣に各自の血を少量注入すれば、製作者の俺と血を注いだ者以外がその剣を入手しても通常の剣の十倍の

重量に変化する仕掛けを施した。

魔法士のローズには、大怪獣の魔石に5代魔法陣をその中に描き、詠唱無しに高位 中位 低位の魔法を使用可能な杖を

J.Jには、アーチェリー的な弓を


そして、竈門の棚に

品質別のインゴット

品質別の魔石


それから各自が最低でも、1年間で10年は、楽に生活出来るだけの金塊を

一人一人に手渡し


「今後の訓練次第だが!


剣王は、知らないが剣聖に剣で負ける

事は無い!胸を張って訓練に励めよ!


そしていつの日か?助けられる側では無く、弱い者を助ける側になれよ!」


その十五歳の瞳に涙を溢しながら

別れを惜しむ彼等に


「俺達も冒険者だから…いつの日か?


再開するかも知れないから、日々の鍛錬を、決して怠るなよ!」


泣きながら頷く彼等に、あっさりと


「じゃあ! またどこがで………」


高級な酒に酔いしれるドラニちゃんを担ぎトールと手を取りスペイ王国に帰還した。


いよいよ。半年後に迫ったフラン学園都市の入学に際し夕食中にソフィーシア様から苦言が出た。


「トモルシードさんは、フラン学園都市を容易く見積もっていませんか?」


そんなつもりは無いのだが……………


「トモルシードさんの世話係や

スペイ王国の第4王子としてのステイタスを真剣に考慮して居ますかぁ?」


なかなか手厳しい辛辣な言動に

ややげんなりとしたが…………………


せバースが


「トモルシード王子は、中々人を寄せ付けませんが………最低2人の従者は、すでに確保してあります。」


せバースの助言に主の俺がビックリして振り返れば……………


「私くしの娘 名をセシリアと申します。

それと、第1王妃の護衛隊長だった人物の息子がトモルシード様に、忠誠を誓っています。」


 何も知らなかった俺は、如何にも存じて居た風に装いながら………


「ドラニちゃんと同部屋だし、


想定外の人間も居るので御安心を?」


そして次の日に、フラン学園へ??


スペイ王国の第四王子として、場内にあるフラン学園都市への移動可能な魔法陣からスペイ王族専用の転移陣で

3人で降り立った。

ドラニちゃんは、賓客の同級生として

トールは、護衛件執事長として


出迎えには、すでに第三王子

ジルルシークつまりソフィーシア様の

息子である。

の 執事長と護衛騎士が出迎えてくれていて………


「第三王子ジルルシーク様がお待ちです。これから御案内致します。


トモルシード第四王子様。」


と 促されてスペイ王国の寮内に案内されながら…第三王子ジルルシークの部屋

へ招かれた。


「久し振りだなぁ。


トモルシード!」


何となく面影がソフィーシア様に似ている顔立ちの兄上ジルルシークが

無礼講で構わないと云う様子で

俺に語りかけて来たので………


「ジルルシーク兄上もお変わり無いご様子に、弟として嬉しく思いますよ。」


と 一礼して答えた。


すると困った様に


「トモルシードの配下達の手配を考慮


していたんだが?


母上からトモルシードから断られた?


と聞き驚いていれば………


この2人が、私達ならば損得無しに


トモルシード第四王子にお使え

できますので、と申して来た。」


俺の前に二人の男女が頭を垂れて


跪いて居る。


「1人は、俺の筆頭執事の娘の

セシリアで、間違い無いか?」


と問う


顔を上げてから彼女は


「父上から、家族全員を助けて頂き


感謝の念で一杯です。


フラン学園都市での事は、私に御任せ


下さい。」


1つ頷きながら


「せバースの娘ならば、自分達も安心打が?


彼は、一体誰なのだ?」


とセシリアに問えば………


「トモルシード王子の第1王妃に仕えていた騎士の名家でありスペイ王国の

剣豪の息子である。


ジルグフリードという名の者です。」


紹介された彼が顔を上げて


「第1王妃の謎の死を解明下さり


私の父上の汚名を返上して頂き


元の地位を取り戻してくださり


親子共々トモルシード第四王子には


感謝しかありません。


どうか、私をセシリアと共に配下に


して頂きたく参りました。」


理由は理解したが、あの件は公の場では

第一王子ルシファード兄上の功績に

成っていたはずだが?

この人物がせバースが言っていたもう一人なのか?


「第1王妃の事件は、ルシファード兄上の功績に成っていたはずだが?


どうして..俺が関与して居たと申す」


と問い詰めれば


「ルシファード皇太子様は、第1王妃と同じ症状で寝た切りだったと…………


父上が事の顛末を調べた結果


第四王子トモルシード様が、動かれたと…………………」


成る程、まぁ第1王妃と同じ病の兄上が、事態を解決した結果には無理が在る。


だが?真実に辿り着いたのならば………

彼もまた認めなければならないし

どうやらセシリアとも仲が良いらしい。


「それでは、身元も理由もシッカリしているので、2人を俺の配下として受け入れるよ!」


そうして、始まったフラン学園都市だが

先に兄上の呪術を解明せねばと決めた。

フラン学園都市に入学前の

俺の配下と自室を自分達で快適な生活へ変化させながら………


第一王子ルシファード兄上の呪術の完全な解除方法を解明し

元の身体に戻す為に…………


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