入学
態度も口も悪いヤンキー三人組がいます。
気をつけてください。
僕の名前は天乃医 患時。<天秤>の獣と契約している者。
人の価値観=ゴミという考えが本当なのか見定める旅を始める為にこの、コンライン学園に来た。
獣と契約している奴らが沢山いるという事で、どういう世界が見れるのか楽しみにしている。
早速体育館へ向かう、そこで入学式をやるみたいだ。
・・・・・・・そうは言ったものの、真面目な話迷った。
そうだよな、初めての場所だもんな。しかも広いし。
「あ・・・・あの人も入学式に参加するのかな?ついていこ」
ガラの悪そうな男の後をついていくが
一向に辿り着く気配が無く、むしろ遠ざかってる気がする。
「君も迷ってんのかよ」
ついつい口にしてしまう
「ああ?なんだとてめぇ・・・・!!よほどここで殺し合いたいようだな!!」
「はぁ?てか、お前なぁ・・・・・見てる地図向き逆だって事気づいてんの?だから辿り着かないんだよ」
「・・・・チッ!じゃあコレ貸してやるからよぉ!案内しろよ」
雑にいや、ヤケクソ気味に手渡される。
「ああいいぜ」
この時の僕は、知らなかった。
まさか、ああなるとは・・・・。
30分後
「てめぇも同類じゃねぇか」
「・・・・・・・」
何も言えず、ただただ
隣の視線が冷たくて、体が冷えてくる。
歩きながら地図と睨めっこしてると、隣の男が何かに気づく。
「あっ!なぁあいつも同類じゃねぇ?」
「何処?」
「あそこ」
指を指されてようやく理解する。
「あー確かに」
めっちゃ不機嫌な男子生徒が、地図と睨めっこしている。
「・・・・・・ふーん」
意味深な事を言ってふらふら~と僕から離れていく。
ああそうかと
なんとなくやる事を察した気がして、自分も便乗する気持ちで近寄った。
「よぉ!同類!てめぇも迷子かぁ?」
「僕達も絶賛迷子中でさぁ。困ってんだよねぇ同類」
まるでナンパするみたいなノリでうざ絡みをする。
「さいっやく。入学早々に不良に絡まれるなんてさー!!死ねよてめぇら!うぜぇんだよ!!俺は・・・ま、迷ってないしー」
目を逸らしながら、ご丁寧にビッと中指まで立ててくる。コイツ中々のやり手だぞ!(ドン引き)
最後の可愛い言い方と今やってる事合ってない事はあえてツッコま
「最後の言い方と今やってる事合ってねぇよ。ぶりっこぶるなよー。分かってんだぜ?迷子なのは」
おいおい、言うなよ。
「よしっ!分かった。」
満面の笑みからの、中指立て。からの
「死ね、一生苦しみもだけ」
と殺意溢れる、表情で契約獣を召喚される。
「・・・・・・」/「・・・・・」
無言で逃げたら、無言で追いかけられた。
しばらくして、お互いが許しをこう。
「悪かったって!」
「ごめんね、誰かは知らない人!明日もよろしくして貰って良いかな?」
そう言えば
「反省の色が無いなら死ね、俺の平和な日常の為に」
彼の殺意がエスカレートした。
さすがに技を発動しないと思うけど、なんかこう
切り裂く風の音が耳元でする。
この後、先生に見つかって、
三人仲良く、怒られた。
(なんで俺まで!被害者なのに!)
(・・・・・あの世に逝かされるのかと思った)
(・・・・僕、生きてる)
最後は体育館に連れていかれて、遅れて入学式に参加した。
ーー
この遠くの校舎で、書類を整理していた一人の先生は
期待に満ちた笑みで彼らを見ていた。
「彼らが新しい生徒達か・・・・なるほど」
一層笑みを深めて、牙をむく
「期待してるよ。性格は教育でなんとかするから良いとして、後は不良品になるかならないかの見定めだな。天乃医 患時 紅葉 ピカリ 証戒 封魔」
足を組むのをやめて
担当する生徒の個人情報が書かれた書類に視線を戻し作業に戻る。
ーーー
それぞれの寮への帰宅
「あー疲れた」
と三人は声を揃える。
それぞれが、今日あった事に愚痴愚痴言ってるご主人がベッドで、寝落ちし
それぞれの契約獣が現れて彼らに、毛布をかけてあげ、電気を消す。