表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

99/297

皇妃様はタカりの達人!?

そう簡単には城の外へは出られないのです♡

さて、漸く馬車を入手するべくルイーゼの部屋から意気揚々と帝都に繰り出そうとしたのだが・・・。

「「ジィーーーーーーッ」」

・・・何故か物陰から皇帝と皇妃が覗き見している。

流石にルイーゼも気付いたのか、ジト目で問いかける。

「・・・父上も母上も、如何なさいましたか?」

問われた皇帝は、何故かオタオタして、

「ルッルイーゼッいやコレはそのぅ・・・。」

対して皇妃は堂々と、

「あらあらリオン王!奇遇ですわね♡私と陛下は、偶然、そう本当に全くの偶然にこちらでリオン王とルイーゼに鉢合わせしましたの。決して丁度お昼時だからリオン王に食事をタカろうなんて考えていませんことよ〜♡」

・・・相変わらずの欲望に忠実なルイーゼママ・・・。

しかしそうか。いつの間にかお昼時だったのか。

なら先日エルフ達に振舞った豆腐尽くしでもご馳走するかな。

早速皇帝の部屋へ赴き、テーブルの上に料理を出していると・・・。

「「「「「「「そこまで(じゃ!)(ですぅ)(です)(・・・)(ですぞぅ!)(なの!)」」」」」」」

突然俺の嫁達が(一応シルフィーのお付達も)乱入して来た!

アレ?俺嫁達に行き先告げてこなかったぞ?どうして此処に居ると分かったんだ?

俺の疑問を察したのか(ドヤ顔の)マーフが、

「リオンさん甘いですぅ!このマーフちゃんはコレでも創造神ですぅ♡リオンさんが何処に居ようと瞬時に居場所を特定出来るのですぅ!そしてマーフちゃんが愛妻戦隊!リオンラヴァーズを率いて此処へ転移して来たんですぅ♡」

「リオンよズルいのじゃぁぁ!我に無断で美味しいモノ食べるとは酷いのじゃぁ!」

「リオン様。私を餌付けした責任を取って下さい♡」

「・・・お腹空いた・・・。」

「リオン様♡キチンと食事を取らなければ私のお腹の子供が死んでしまいますぞぅ!」

「リオン神様♡私の子種の成長には美味しい食事が不可欠です♡」

「えっと、あのそのぅ、わっ私もリオン様の美味しい料理が食べたいよぅ♡」

「酷いの!横暴なの!ミオお腹ペコペコなの!リオンちゃんにはラブリーな妻達の胃袋を満たす義務があるの!問答無用で美味しい料理を出すなの!」

・・・つまり要約すると・・・。

腹ペコ妻達が空腹に耐えかねて此処に押し掛けて来たって事だな。

妻達に対する夫の義務と言われると反論の余地は無いよね。

よっしゃ!ならば此処は派手に、ブワァーーッといきますか!

嫁達は先日豆腐尽くしを食べたばかりだから、他の料理も出しておくかな。

勿論帝国三人衆の分もね。

些か安易だがとりあえず鶏の唐揚げを大量に。マヨネーズかレモン汁で。

嫁達に大好評のサラダも大量に。今回は地球から召喚したツナ缶からツナをどっさり投入した特製ツナサラダにした。

かけるのは洋食屋の定番、赤いフレンチドレッシングだ。

続いて肉や野菜をライスペーパーで包んだ特製生春巻きだ。

主食は昼だからカツサンドにしよう。

1口かじると衣はサクサク、中から濃厚な肉汁がジュワッと溢れる珠玉の逸品だ。

スープはまあ、豆腐尽くしの味噌汁で良いかな。

うちの嫁達も、帝国三人衆も飲兵衛揃いだから酒類も大量に用意。

ランチの開始じゃあ!

「リオン王!厚揚げのステーキとやらは美味いぞぉぉぉぉ!ビールお代わり!」

「あらあら〜♡おからという物美味しいわ〜♡この五目稲荷寿司もイイわよ〜♡ビールお代わり〜!」

「リオン様♡やはり鶏の唐揚げ最高です♡この豆腐が沢山入った味噌汁も絶品です♡焼酎お代わりです!」

「リオン!相変わらず鶏の唐揚げ美味いのじゃぁ!カツサンドも美味なのじゃあ♡松尾純米大吟醸お代わりじゃあ♡」

「リオンさん♡生春巻き美味しいですぅ♡松尾純米大吟醸お代わりですぅ!」

「リオン様♡ツナサラダ美味しいです!やはり豆腐尽くしの味噌汁も最高です♡松尾純米大吟醸お代わりです!」

「・・・カツサンド美味しい・・・相変わらず鶏の唐揚げ最高♡・・・松尾純米大吟醸お代わり・・・。」

「リオン様!この程度の量ではまだまだ私のお腹の子供は満足しませんぞぅ♡カツサンドも鶏の唐揚げどんどんお代わりだ!」

コイツ遂にお腹の子供をダシにしだしたぞ!

「リオン神様♡ツナサラダ美味しいです♡この生春巻きも美味しいです♡松尾純米大吟醸お代わりです!」

「わぁー♡カツサンドだぁ♡モグモグッわぁ♡衣サクサクだよぅ♡中から溢れる肉汁最高だよぅ♡ツナサラダも美味しいよぅ♡」

「相変わらずリオンちゃんの料理最高なの♡カツサンドもツナサラダも生春巻きも全部の料理が大地の力で溢れているの!コレでミオのお仕事も捗るの♡こう見えてミオは勤勉なの♡仕事はキッチリこなすの!」

・・・まぁ予想はしていたけどね( ̄▽ ̄;)

ほぼ食べ尽くされ、残りはルイーゼのマジックバッグの中へと吸い込まれましたとさ・・・まる。

俺?俺はデフォルトだよ。

ツナサラダのおにぎり片手に焼酎・・・。


何時になったら馬車を購入出来るのか・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ