〇〇〇の帝王！？
本人は自覚がありませんが、世界最強です。
「そういえば」
午後のひととき、唐突に悠里が口を開いた。
「最近何だか身体の調子がやけに良いみたいなんですよぅ。以前に比べて全然疲れなくなったし、心無しか身体の動きも良くなった様な・・・？」
悠里が言うとメイとロゼッタも、
「・・・確かに以前とは雲泥の差・・・体調も・・・身体能力も・・・。」
「てっきりリオン様との愛の力だとばかり思っておりましたぞぅ！」
すると徐ろにマーフが(ドヤ顔で)口を挟む。
「ん〜ロゼッタさんの考えで大体合ってますぅ。そもそもリオンさんは亜神なのでぇ、その体液を摂取した人間はぁ、所謂亜神の眷属になるんですぅ。因みに体液とは、汗とか涙とか〇液の事ですぅ♡」
なんかいきなりの爆弾発言なんですけど！
とりあえず悠里、メイ、ロゼッタの3人を鑑定してみた。
・・・3人とも『リオン(亜神)の眷属』となっていた。
マーフの(ドヤ顔)発言は続く。
「眷属はリオンさん程じゃないけどぉ、それでも不老で歳とらなくなるしぃ、寿命も2000年は堅いですぅ♡」
マジか(￣▽￣;)・・・いや其れよりも！
今の鑑定で、俺は恐るべきモノを『視て』しまったのだ！
・・・3人とも『妊娠中』と表示されていたのだ！
・・・いやまぁ、確かにヤル事はヤッてたんだけどさ。
「マーフ。何故か3人とも妊娠してるんだけどさ。いくら何でも命中率高すぎないか？」
俺の疑問にまたしてもマーフは(ドヤ顔で)
「エッヘン( ¯﹀¯ )/+*よくぞ聞いてくれましたですぅ♡今のリオンさんは亜神ですぅ！つまり私マーフちゃんと同等の存在、世界最強なのですぅ！当然精力と生殖能力も世界最強！その受胎率はなんと100％ですぅ♡夜リオンさんと激しい運動すれば、確実に子種ができますぅ(*^^*)」
チラリと視線を向ければ、メイ、ロゼッタ、悠里の3人が喜色満面でそれぞれハイタッチしていた。
「・・・感無量・・・♡・・・ようやくリオン様の子種を貰えた。・・・立派に出産してみせる・・・。」
「このロゼッタ！子種が栄養不足にならぬ様、これまで以上に食べまくりまするぞぅ♡」お前は普段から食べ過ぎだ！
「びえぇ〜ん！ふぐっえぐっ嬉しいよぉ♡孤児の私が人並みの幸せを手に入れられるなんて！？毎回リオン様に御奉仕した甲斐があったよぅ♡」
3人とも大号泣しながら喜んでいる。
「最早リオンさんは子作りの帝王ですぅ♡トウカイテイオーですぅ♡」
「リオンよあっぱれじゃ♡お主はまさしく新宿の種馬なのじゃぁぁ！」
ソレは某漫画のもっこりスィーパーのあだ名だぞ！
しかし驚いたな。まさか自分がいきなり子持ちになるとは。
まだ生まれて無いけどね(￣▽￣;)
ならばとるべき道はただ1つ！
今晩の宴は特別だ！
悠里達の懐妊祝いじゃあ〜！
今回は懐妊祝いだから豪華バージョンだ。
中華祭り、第2弾アルよー！
前菜は中華の定番のクラゲの和え物だ。
あっさりと確実に胃袋掴むアルよー。
続いてやはり定番のエビチリ。今回辛さは控えめ。
更にはまたまた定番のチンジャオロースだ！
肉の旨みとピーマンのほろ苦さ、タケノコのシャキシャキ感のハーモニーを堪能して欲しい。
主食は陳腐だがチャーハンだ。
但し上から中華餡を掛けた餡掛けチャーハンだ！
スープは俺特製の干し椎茸をたっぷり入れた中華スープだ。
細かく刻んだ干し椎茸が美味しいスープを吸ってまさに絶品！
是非とも飲んでくだちい！
宴開幕でござる！
「リオン！エビチリ美味いのじゃぁぁ♡松尾純米大吟醸お代わりなのじゃぁぁ♡」
「リオンさん♡チンジャオロース美味しいですぅ♡肉は美味しいし、ピーマンのほろ苦さとタケノコのシャキシャキ感が最高ですぅ♡松尾純米大吟醸お代わりですぅ♡」
「リオン様♡このクラゲの和え物美味しいです♡松尾純米大吟醸お代わりです♡」
「・・・エビチリ美味しい♡・・・チンジャオロース美味しい♡・・・あと10人は子作りする・・・。」
「うおぉぉぉぉ！まだまだ食べまくるぞぅ♡お腹の中の子供に栄養補給だ！松尾純米大吟醸お代わりだ！」
「リオン神様♡クラゲの和え物美味しいです♡松尾純米大吟醸お代わりです♡次は是非とも私シルフィーに子種をお授け下さい♡」
「エビチリ美味しいよぅ♡チンジャオロースも美味しいよぅ♡餡掛けチャーハン美味しいよぅ♡リオン様！赤ちゃんたくさん産みますから、どうか捨てないでぇー♡」
「相変わらず美味しいの♡特にこのシイタケに大地の力が溢れているの！エビチリもチンジャオロースも美味しいの♡餡掛けチャーハン最高なの♡やっぱりミオはリオンちゃんのお嫁さんになるの♡リオンちゃんなら一発で懐妊なの♡既成事実なの♡ミオはリオンちゃんと未来永劫幸せに暮らすの！」
またしても・・・いや最早デフォルトか・・・。
食べ尽くされた俺はなめろうツマミに焼酎・・・。
世界最強も嫁達には勝てません。
遂に嫁達を孕ませてしまったリオン！羨ましいです。
