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鬼畜は大気圏外へ追放

チョコレートの所為で朝から叩き起されるリオン♡

翌日は早朝から騒がしかった。

朝食前にも関わらずルイーゼ達帝国三人衆が俺の元へと押し掛けて来たからだ。

原因は昨日渡したおみやだ。

呆れた事に昨夜1晩で3人とも食べ尽くしたらしい。夜に甘い物食べると虫歯になるぞ!

で、今の状況だが・・・。

「リオン殿!あのチョコレートという食べ物はとても美味であった!お願いだ!また少し分けては貰えまいか!?」

「まあまあ!あの様な美味しいものがあったなんて、リオン王も人が悪いですわよ〜♡是非ともまた食べたいですわよ〜♡」

「リオン様♡チョコレート美味しかったです!そっそのぅ・・・。もっと欲しいです。妻のお願いきいてください♡」

・・・3人ともお願いと称しているが、最早強請りである。

まあ虫歯になっても、この世界では治癒魔法で治るみたいだし、仕方ないかな。

俺はチョコレート詰め合わせや、各種チョコレート(板チョコ、ナッツ入り、ブランデー入り、チョコレートケーキ等)を地球から召喚した。

勿論大量に。毎朝押し掛けられても困るからね。

其れを(ルイーゼがちゃっかり持ってきた)マジックバッグにポイポイと収納していく。

収納し終わった後にエリザベートが徐に、

「あら?まあまあ。そういえばルイーゼはこれから通い妻でリオン王と朝食でしたわね〜。ついでに私達2人も相伴しても宜しいかしら?」

・・・確信犯だ!ぐぬぬ・・・。だから敢えてこの時間帯に来たというのか・・・不覚。

最早帝国三人衆のメシタカりはデフォルトだと言うのか!?

やむを得ない。

今朝のメニューはありきたりのサンドイッチだ。

ハムサンド、タマゴサンド、ツナサンド等を大量に用意した。

スープ代わりに肉じゃがを作ったよ。

俺特製の野菜を大量に煮込んで、豚肉をこれまた大量に投入。

醤油、みりん、砂糖等で味付け。

さあ召し上がれ!

「リオン!相変わらず肉じゃが美味いのじゃ!豚肉が噛まないうちに消えていくのじゃ♡ビールお代わりなのじゃ♡」

「リオンさん♡ツナサンド美味しいですぅ♡肉じゃがも美味しいですぅ!ジャガイモがホクホクですぅ♡私もビールお代わりですぅ♡」

「リオン様♡タマゴサンド美味しいです♡肉じゃがのアスパラ最高です!ビールお代わりです。」

「・・・ハムサンド美味しい♡・・・。肉じゃがも美味しい・・・ビールお代わり・・・。」

「リオン様♡此程度で私は止まりませんぞぅ!サンドイッチどんどんお代わりだ!」

「リオン神様♡相変わらず肉じゃが美味しいです♡肉じゃがとビールお代わりです!」

「ふぇぇぇ〜ん!肉じゃがだよぅ♡地球で憧れてた肉じゃがだよぅ!豚肉もジャガイモも美味しいよぅ♡朝から凄く豪勢だよぅ!」

「リオンちゃん!凄いの!ハムハムッ!サンドイッチ美味しいの♡肉じゃがも美味しいの♡どれも大地の力がマシマシなの!相変わらずのさすリオなの!」

・・・朝から酒呑む気満々だな此奴ら。

だが流石に帝国三人衆はこの後公務があるから呑まないだろうと思っていたんだが・・・。

「うぉぉぉ!?リオン殿!サンドイッチはどれも美味しいではないか!ビールお代わりだ。」

「あら?まあまあ。肉じゃがというのはとても美味しいですわね〜♡私もビールお代わりするわ〜♡」

「リオン様♡肉じゃがとても美味しいです♡私もビールお代わりです!」

・・・おい!公務はどうした!

俺のツッコミにエリザベートが、

「心配要りませんわ♡後で宰相にガミガミ叱られるのも、へべれけでも仕事させられるのも、ぜーんぶ夫である皇帝ですもの♡私達母娘には関係ありませんわ♡」

ひでぇ!此奴ら皇帝をスケープゴートにするつもりだ!

・・・結局、この日皇帝がフォーチュンに姿を現す事はなかった・・・。チーンlll_ _ )


さて仕事するかな。

因みに俺の嫁達(最早唯の扶養家族ではなくなったので)はと言うと・・・。

案の定朝からビールガバガバ呑んだ所為で、全員お昼寝中である。羨ましい・・・・。

俺はヒルダの元へと向かう。

昨日保護した25人の経過を報告してもらう為だ。

因みに200人以上の捕虜何だが、昨日全員の記憶を覗いて情報をあらかた引き出したからもう用済みだ。

処刑?ノンノン。俺は慈悲深いから追放したよ。

・・・・・この星の大気圏外へ・・・。

いやマジで彼奴ら全員鬼畜だったのよ。

海賊行為だからある程度は予想してはいたんだけどね・・・

此奴ら予想の斜め上を行くどころか真上を行きやがった!

略奪、暴行、強姦なんてまだ序の口。それこそなろうではとても書けない様な悪逆非道な行いをしまくってやがったんだ。

正直彼奴らがトリマ王国の正規の軍人だって言うんだから世も末だと思うよ。

なので結論。彼奴らには処刑すら勿体ない!大気圏外で苦しみながら死んで貰った。

運が良ければこの星へ戻って来られるだろう。

・・・・もれなく大気圏で燃え尽きるけどな!

胸くそ悪い話はここまで。例の25人だが・・・。

昨日は全員疲労困憊していたので、食事も取れる状態ではなかった。やむなくヒルダの提案で、静脈に直接栄養を投与する事にした。所謂点滴というやつだ。

1晩たって漸く全員が回復したとヒルダから報告があったので、こうして事情聴取に訪れた訳だ。

面会してみて驚いた。

全員見目麗しい美女や美少女揃いだったのよ。

・・・あのクズども、やはり奴隷売買に手を染めてやがったな!

いや奴らの記憶覗いて分かってはいたけれど、自分で目にすると怒りMAXだよ。

やはりトリマ王国にはケジメを付けさせないといかん!

事情聴取の結果、

身寄りがなく俺の保護を受けるしか無い者、3人。

身寄りは居ても、疎遠で下手すると娼館に売り飛ばされかねない者、10人。

身寄りが居て親切だが、貴族に言い寄られて居て、権力で無理やり嫁がされそうな者、12人。

はい♡全員俺の庇護を受けたがりました♡

因みに25人の中には亜人もいた。

だからエルフの子達にはシルフィーに、ドワーフの子達にはギムに、ホビットの子達にはマールに預けた。

勿論人間の子達は人間の集落に預けたよ。

尤も、ドワーフは1人、ホビットとエルフはそれぞれ2人だったから、ほとんど人間だったんだけどね。

ミッションコンプリート。


大気圏外からこんにちは♡

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