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リオンの3分(では無い)クッキング!?

リオンも子供たちには弱い。

ある日、いつもの様にエルフ達の集落を訪れたときに、エルフの子供たちがまとわりついて来た。

いつもの事だとおもいきや、

「王様〜。あのね、こないだこの村にシルフィー様がおいでになってね〜、野菜の『てんぷら』がすごく美味しいって自慢していたの〜。」

「王様〜♡私もその『てんぷら』食べたい〜!」

「食べたい〜♡」

「食べたい〜。」

「食べたい〜」

・・・つまりシルフィーが無自覚にエルフ達に天ぷらを自慢しまくった為に、大人のエルフ達は子供たちをダシにして俺に天ぷらを作らせようとしたな。

ムムム、子供を盾にするとは卑怯なり!

子供たちが相手では断れない。

急遽〇ューピーならぬリオンの3分(嘘)クッキングをする羽目になった。

但し、レシピを書いたメモをエルフ達に渡して、次からは自分達で作る様に言っておいた。

各種野菜を衣に潜らせて揚げる。

ついでにアイテムボックスからニセアカシアの花を出してコレまた揚げる。

天つゆと抹茶塩を用意してエルフ達に食べさせる。

「美味しい〜♡」

「シルフィー様の言われた通りだ!」

「王様〜美味しいです〜♡」

「王たま〜♡野菜サクサクでち〜♡」

「王様〜!ニセアカシアの花、とても美味しいです〜♡」

・・・どうやら大好評の様だな。

続けて俺はもう2品を作る。

薄く輪切りにしたジャガイモを揚げて、塩を振るポテトチップと、細長く切ったジャガイモを揚げるフライドポテトだ!

あと揚げ物だらけなので、野菜サラダを大量に作った。

ドレッシングは俺特製のフレンチドレッシングだ!


やはりみんな食べ尽くされた・・・。

だがこの時の俺はまだ知らなかった・・・。

コレが始まりに過ぎなかった事を・・・。

シルフィーの天ぷら自慢がこの集落だけでは無いという事を・・・。


シルフィー(と愉快な仲間たち)め〜!!

アイツらのせいで行く先々のエルフの集落で天ぷらを強請られる羽目になったでは無いか!

いい加減キリが無い!

最近ではエルフだけじゃなくてドワーフとホビット達の集落でも天ぷらを強請られる様になったよ。

・・・ん?これってもしかして、『主人公は何故か周りからこき使われる』というラノベのテンプレなのか!?

・・・という現実逃避をしながら、しばらくは毎日天ぷらを揚げ続ける予定のリオンです・・・リオンです・・・リオンです・・・。



天ぷらを揚げ続けると胸焼けします(*^^*)

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