異世界モノの定番の知識チート
今回はマヨネーズと双璧を成す知識チートです。
さて今日も仕事だ。
日課になった亜人達の集落の視察に出かける。
自国の民を飢えさせる訳にはいかないからね。
ドワーフ達の集落に物資と酒類を渡す。
ホビット達にも(以下同文)。
やはり大変なのはエルフ達だな。
何せ集落の数が半端ないからね。
それに何故かエルフ達の集落では、エルフの子供たちにやたらと懐かれるんだよね。
「王様〜♡」
「王たま〜。遊んで〜♡」
「王たま〜!あいちてる〜♡」
・・・一部不穏な発言があった気がするが、聞こえないフリ聞こえないフリ・・・。
まぁ集落を訪ねる度に大人達には例の蜂蜜を下賜してるし、子供たちにもキャラメル、キャンディー、チョコレート、焼き菓子等をあげてたから、大人達は『蜂蜜の王様』と思われているんだろう。
子供たちも『お菓子をくれる優しい王様』とでも認識しているに違いない。
この集落でも、ワラワラとまとわりつかれましたm(_ _)m
あんまり遊んで遊んでと懇願してくるから、仕方なく『リバーシ』を召喚した。
子供たちにリバーシのルールを教えると・・・
子供たちだけではなく、大人達の食い付きも凄かった!
やむなくリバーシを大量に召喚した。
ついでに大人達に『チェス』も召喚して、ルールを教えておいた。
こちらも物凄い食い付き具合だったよ。
やはり異世界モノの知識チートの王道だと思ったな。
因みに、リバーシとチェスはこの後亜人達の間で大流行となり、エルフ達の木工師がリバーシを、ドワーフ達の細工師がチェスを自作する様になり、大陸中に輸出される事になるのだが、それはまた後のお話。
試しに転移門でルイーゼに象牙で作成した俺特製のリバーシとチェスを『皇帝陛下への献上品』としてルールを書いたメモと共に渡したら、すぐに皇帝は元より、帝国中でリバーシとチェスが大流行したそうな。
噂では皇帝陛下があまりにもリバーシとチェスにハマった為に、政務が滞ったとかなんとか・・・。
異世界って娯楽が少ないからね。
さてさて!お待ちかねの宴の時間だ!
今回は中華で攻めてみた。
まずは定番の麻婆豆腐だ!
カレーと同じくダ竜、ダ女神、メイ、ロゼッタは辛口。
山椒が効いてビリビリだぜー!
アリシア、シルフィーとお付達、悠里は甘口。
まろやかでマイルドながら味に深みとコクがある。
次はコレまた定番の豚の角煮だ!
トロトロになる迄よく煮込んだ豚肉は、もはや至高の味。
トドメは主食のチャーハンナリ。
コレについては敢えて語るまい。
酒を揃えて宴開始!
中国四千年を味わうアルヨ〜!
「リオン!麻婆豆腐が美味いのじゃ♡舌がビリビリするのじゃぁぁ!レモンサワーお代わりなのじゃ♡」
「リオンさん♡豚の角煮美味しいですぅぅぅ♡口の中でとろけますぅ!私はグレープフルーツサワーお代わりですぅ♡」
「リオン様。麻婆豆腐美味しいです♡辛さは控えめなのに、深みのある味とコクが堪りません!」
「・・・麻婆豆腐美味しい・・・豚の角煮美味しい・・・。全部お代わり・・・。焼酎もお代わり・・・。」
「リオン様!麻婆豆腐美味しいです♡このビリビリした辛さはやみつきになります。レモンサワーお代わりだ!」
「リオン神様!豚の角煮もチャーハンも美味しいです♡私とお付達にグレープフルーツサワーお代わりです♡」
「・・・麻婆豆腐だぁ〜♡1度だけ院長先生が作ってくれたっけ・・・。懐かしいよぉ〜。モグモグッこの豚の角煮も美味しいよぉ♡チャーハンなんて何年ぶりだろう〜♡ぐびぐび、ふぇ〜ん!焼酎が進むよぉ〜♡」
勿論全て食べられてしまった。(チーン)
俺は1人寂しくおにぎり片手にヤケ酒である。
もうリオンが食べられないのがデフォルト状態・・・。




