キャラ被りは重罪です!?
いい加減リオンのベッドでリオンの布団被って丸まってるのは止めて欲しいbyリオン
メイとロゼッタの(しょーもない)喧嘩と豚まん食べられ事件のあと、フォーチュンにルイーゼがやって来た。
以前ルイーゼ立てこもり事件の時に、ルイーゼの部屋と俺の部屋に転移門を設置しておいた。
要するに、地球の日本の青いネコ型ロボットがポケットから取り出す、〇こでもドアのような感じだ。
これでルイーゼは自由に帝国とフォーチュンを行き来する事が出来る。
予めルイーゼから連絡を受けていたから、驚きはなかったのだが・・・。
現れたルイーゼの服装に、俺は当惑した。
・・・何故メイド服なんだ?
「・・・おっおかえりなさいませー!ごっご主人様〜♡」
顔を真っ赤にして思い切りどもりまくりのロゼッタ。
突如俺の横で凄まじい殺気が!?
見るとメイが殺気と共にツインダガーを構えている。
「メイ?どうしたいきなり。」訳が分からん。
「・・・アレでは私とキャラが被る・・・。キャラ被りは重罪・・・全身全霊で排除する・・・。」
ソッチなのかーい_(┐「ε:)_ズコー
てかそんな事で一々刃傷沙汰を起こすな!
「フッ面白い。言っておくが私は帝国で5本の指に入る実力だ。」
言いつつ剣を抜くロゼッタ。あれは所謂レイピアだな。
メイドVSメイド。
またさっきみたいに剣戟かよ!
・・・結論から言うと、剣戟にすらならなかった。
メイが光の速さで間合いを詰めて、一瞬でロゼッタのレイピアをみじん切りにした。
で・・・。剣をみじん切りにされたロゼッタはと言うと・・・
(俺の)ベッドの上で(やっぱり俺の)布団被って丸まって中で大号泣している。
・・・最近このパターンばかりだな。トホホ・・(泣)
メイも(多少)シュンとしている。
「・・・大人げなかった・・・。リオン様のダガーは世界最強・・・。ネズミにトラが喧嘩仕掛ける様な物・・・手加減するべきだった・・・。」
すげぇ上から目線だな!しかもさりげなく毒吐いてるし。
仕方なく布団に近ずいて見ると・・・
「ヒグッエグッふぇぇぇぇーーん!このような不甲斐ない私ではリオン様の子種を頂く資格なんてありましぇーん!かくなる上は死んでお詫び致しますぅぅ!!」
ヤレヤレ。
仕方ない。二番煎じになるが、泣く子とルイーゼには勝てない。
俺はすぐさまオリハルコンでレイピアを作成。
『壊れない』『光の速さ』『あらゆる物を斬る』
という魔改造を施した。そして、布団に向かって
「ルイーゼ、このレイピアをプレゼントするから機嫌直せ。」
丸まってる布団の前にレイピアを置く。
するとスーッと右手が伸びて、恐る恐るレイピアの柄を手に取る。
途端に丸まった布団がバッと吹き飛び!?
シュバッと抜剣したかと思うと、
ヒュン!ヒュン!シュシュシュシュシュン!
目にも止まらぬ剣さばき。
剣を納めたルイーゼはいきなり抱き着いて来た!ムギュウ!
「素晴らしいです!恐ろしい程に手に馴染みます♡ありがとうございます♡」
この現金ルイーゼめ。
「ところでルイーゼ。今回は何の要件だったんだ?」
いきなりメイド服で現れたからすっかり忘れてた。
ルイーゼはしまったという顔をした後、アワアワしながら、
「え〜と、そのぅ。大した要件は無いというか・・・。リオン様の顔が見たかったからというか・・・それでそのぅ・・・来ちゃいました♡エヘへ♡」
うーん、その好意は嬉しいけどね。
後ろのギャラリー達が五月蝿いんだよ・・・・。
ダ竜は「イチャラブなのじゃ♡」などとほざいてるし、
ダ女神は「通い妻ですぅ♡」とのたもうてるし。
アリシアは何故か俺にサムズアップしている。
ロゼッタは「ぐぬぬ・・・何故あんな女がリオン様お手製の武器を下賜されるのだ・・・。」などと歯噛みしてるよ。
シルフィーは「早く私もリオン神様の閨に呼ばれる様にしないと・・・。」などと謎の気合いを入れている。
悠里は「リオン様はメイド服が好み!?わっ私もメイド服着ようかな?でっでもでもぅ!やっぱり恥ずかしいよぅ♡」
と何故か身体をクネクネさせている。
唯一メイだけは、
「・・・今すぐ服を脱いで・・・。さもなければ・・・このダガーの錆びにする・・・。」と殺気と敵意がむき出しだ。
対するルイーゼも、
「フッ、メイとやら。先程の勝負はお前の勝ちでは無い!そのダガーの性能のお陰だという事を忘れるな!」
「・・・ぬぅ!・・・負け惜しみを・・・。ならば・・・今度こそ・・・徹底的に思い知らせる・・・!」
・・・で。
ガイン!!
ギィン!
ガキキキキーン!!!
結局こうなるのね(*´艸`)
双方共にかなりハードな運動をこなして、ようやく満足したルイーゼがおかえりになった。
メイの機嫌もようやく直ったよ。
さて今晩の宴だ。
今日はおでんにした。
玉子、大根、チクワ、さつま揚げ、昆布、ガンモドキ、厚揚げ、しらたき、こんにゃく、はんぺん、etcを特製スープで煮込む。
ん?また食べられるだろうって?
甘い!甘いわぁ〜!
俺もあの『カキ鍋雑炊食べられ事件』から更に学習したのだよ!
どうせ俺の扶養家族達はブラックホール。
ジャンジャンお代わりしまくるのは想定内。
だから俺は寸胴でおでんのスープと具材を大量にひたすら煮込む。
土鍋がカラになる前に適宜継ぎ足していく作戦だ。
だが俺は、その合間に密かに作った雑炊を美味しく食べながらおでんを煮込む。
今回こそ完璧な作戦だ!
各種酒類を用意して宴開始じゃーー!
「リオン!玉子とソーセージ美味いのじゃ♡松尾純米大吟醸お代わりなのじゃ!」
「リオンさん♡チクワも大根も美味しいですぅぅぅ♡特に大根が味が染みてて美味しいですぅ!私も松尾純米大吟醸お代わりですぅ♡」
「リオン様。このはんぺんは、ふわふわとした食感が最高です。私も松尾純米大吟醸お代わりです。」
「・・・さつま揚げ・・・ソーセージ・・・全部美味しい・・・。松尾純米大吟醸お代わり・・・。」
「リオン様♡もう土鍋が空ですぞぅ!ついでに松尾純米大吟醸お代わりですぞぅ!」
「リオン神様!しらたきとガンモドキと大根が特に美味しいです♡私とお付達に松尾純米大吟醸お代わりです♡」
「うぅ〜♡おでんだぁ〜♡何これ!?地球のコンビニで食べてたおでんとは味が全然違うよぉ〜♡ハムッムグッ、玉子〜。大根〜♡エヘへ♡ガンモドキだぁーい好き♡おでん食べ放題だなんて夢みたいだよぉ〜!」
うむ、ミッションコンプリートだな。
今回は俺も満腹だ。
ようやくリオンも食べれました♡




