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リオンの深謀遠慮(勘違い)

皇帝の受難はまだまだ続きます(*^^*)

私は目録の続きに目を通す。

・・・エルフ製の家具等の木工製品に弓と矢、及び皮革製品。

ドワーフ製と思われる各種武器と防具、宝飾品。

ホビット製の楽器類。

そして極めつけが・・・!

青い磁器だと!?

信じられぬ!その様な代物は見た事が無い!

確認する為にマジックバッグから取り出してみると・・・

・・・私は暫し時を忘れて魅入ってしまった。

見ればルイーゼも目をキラキラさせて魅入っている。

青・・・。そう!さながら大海原の様な深く美しい蒼色に、私達親子はすっかり魅了されてしまったのだ。

言うまでも無いが、国宝級の代物である。

目録には、大皿、壺、花瓶、ティーポットにティーカップ等が大量にマジックバッグに入っていると書かれている。

ご丁寧に目録には、「壊れたらルイーゼに言えばまた何時でも贈るからね〜♡」と書いてある。

目眩がしてきた・・・・。無理もない。

これだけの品を!大量に!対価無しで手に入れられるのだぞ!

有り得ん!有り得んが・・・相手がリオン王なら有り得るのが始末が悪い。

頭が痛いが、貴族のアホ達に対しては有効だな。

前回の献上品も、(マジックバッグの存在を秘匿する為)控え目な量を貴族達に報せたら、

「フォーチュンは身の程を弁えている」

「陛下、対等な交易とは名ばかりで、実質朝貢貿易なのですな。」

等と、頓珍漢な勘違いをしていた。

敢えて否定はしなかったが。

お陰でフォーチュンとの交易に反対する貴族達は、(表向き)いなくなった。

もしかしたらリオン王は、コレを狙って莫大な献上品を贈って来たのかもしれない。

だとすれば恐ろしいまでの深謀遠慮だ・・・。

ならば今回の献上品も、リオン王の意向通りにしようでは無いか!

早速貴族達を招集して、再びリオン王より献上品が届けられた事を報せるとするか!



◇◇◇◇リオン視点◇◇◇◇


ダンバス帝国への献上品には、エルフやドワーフ達の工芸品の他に、漸く完成した『オーシャンブルーの磁器』をマジックバッグに入れておいた。

完成したときはまたしても髭のドワーフ達に抱き着かれてトラウマになりかけたのは内緒だ!

まあ建前としては、『ルイーゼとの婚約の引き出物』という事にしてあるからね〜。


さて今晩の宴だが・・・

陳腐だが、ハンバーグ祭りにした!

シンプルに焼いて、ケチャップベースのソース。

中にチーズを入れたチーズハンバーグ。ソースは和風ソース。


デミグラスソースで煮込んだ、煮込みハンバーグ。

合計3種類用意した!

何時もの様に酒を用意して開幕じゃあ!

「リオン!相変わらずハンバーグは美味いのじゃぁぁ♡この黒ビールお代わりなのじゃ!」

「リオンさん♡チーズの入ったハンバーグとても美味しいですぅぅぅ♡私も黒ビールお代わりですぅ!」

「リオン様。ハンバーグ美味しいです。焼酎お代わりです。」

「・・・ハンバーグ全種類お代わり・・・。あと焼酎もお代わり・・・。」

「リオン様!私もハンバーグ全種類お代わりですぞー!焼酎もお代わりです!」

「リオン神様!私もお付達にもハンバーグ全種類と黒ビールお代わりです!」

「♡♡〜〜!えへへ〜♡ハンバーグだぁぁ〜♡しかも食べ放題だぁぁ♡ぐびぐびっはぁ〜!焼酎も美味しいよぉ♡リオン様の為にも丈夫な赤ちゃん産むからね♡」


全て食べられたのはデフォルトだ・・・無念なり。

俺は1人寂しくご飯と梅干しでヤケ酒ナリΣ(>△<;)

帝国の食料チートは後日

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