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帝国でも立てこもり事件

皇帝が会いたいというのは、フェイクだ・・・。

午後のお昼寝は夢幻と消えた。

ダンバス帝国のルイーゼから魔導具で通信が入ったからだ。

「むにゃむにゃ。どうした?ルイーゼ。」

「お寛ぎの所失礼します。実は折り入って父である皇帝陛下がリオン陛下にお会いしたいと仰せであります。」

ダンバスの皇帝陛下か。俺も1度会ってみたかった。

「良いぞ。なら今からそちらへ転移するぞ。」

善は急げだ。ついでに新作のマジックバッグに各種手土産を放り込んで急遽作成した目録と共にルイーゼの所に転移。


・・・転移したのは良いが、この乙女チックな部屋は一体・・・。

しかも部屋のベッドに何やら見覚えのある光景が・・・。

うん、誰かが布団被って丸まってる・・・。

イヤ誰が丸まってるかは想像つくけどさ!

それで良いのかルイーゼさん!

「・・・ルイーゼ。何の真似だ?」誰何するのは当然だ。

すると布団がゴソゴソ動いて、そーっと左手が布団から出てきた。

さりげなく薬指がクイクイと動いてる。

コヤツまさか俺に自分を売り込んで求婚しているのか!?

・・・冷静に考えると悪くない。この先帝国とはWin-Winの関係で行きたいからな。

しかし父親の皇帝の承諾が無いと即答出来ない。

「・・・皇帝陛下の許可は有るのか?」

布団から出した左手の薬指がブンブンと激しく動く。

どうやら許可済みらしい。

ならいいか。俺はアダマンタイトとアメジストで指輪を作成した。

そのままルイーゼの左手の薬指に嵌める。

嵌めるが早いか!例によってスッポンポンのルイーゼが俺に抱き着いて、

「リオン陛下!ありがとう御座います♡♡必ずや丈夫な和子をお産み致します!」気が早いなおい。

「・・・その前に何故そんな話になってるんだ?俺は皇帝が是非とも会いたいというから転移して来たんだが。」

俺のジト目にビクッとしたルイーゼは、慌ててまた布団を被って、「すいませんすいませんすいませんすいません!私がリオン陛下の元に是非とも嫁ぎたいとお願いしたら、父上が大層乗り気で、恥ずかしながらそっその色仕掛けを・・・」

うーん。なんちゅーわかりやすい色仕掛けだ。というより最早色仕掛けでは無く泣き落としでは無いか。

まぁ一応ルイーゼとは婚約したって事で、マジックバッグを渡して目録もルイーゼに託す。

帝国が落ち着き次第ルイーゼはフォーチュンへ向かうとの事で話は落着した。


さて今晩はカレー尽くしにしよう。

辛さに関しては、コヤツらとも色々付き合いが長いからな。

まずダ竜、ダ女神、メイ、ロゼッタは辛口。

アリシア、シルフィー&お付達、悠里は甘口だ。

寸胴2つにそれぞれカレーを用意した。

勿論ジャガイモ、ニンジン、タマネギ等の各種野菜に三元豚の豚肉をたっぷり入れた。

因みに日本の有名CMを真似て、フォーチュン産のリンゴとキラービーの蜂蜜を使用した俺特製カレーである!

付け合せは定番の福神漬けとラッキョウだ!

一応パンとライス両方用意したら酒と共に宴開始!


「相変わらずリオンのカレーは美味いのじゃぁぁ♡焼酎お代わりなのじゃぁぁ♡」

「リオンさん♡相変わらずカレーにこの福神漬けは美味しいですぅぅぅ♡」

「リオン様♡このラッキョウとても美味しいです。」

「・・・カレー・・・・美味い・・・ラッキョウも美味い・・・焼酎お代わり・・・。」

「リオン様♡カレーとは辛くてどんどんお代わりしたくなります!カレーと焼酎お代わり!」

「リオン神様♡カレーの中のリンゴとキラービーの蜂蜜の風味が絶妙です!私とお付達に焼酎お代わりです♡」

「ふえぇえぇ〜ん♡懐かしいカレーだよぅ〜♡昔養護施設で院長先生が作ってくれたカレーだぁ〜♡まさか異世界でカレーが食べられるなんて〜♡」

・・・一応言っておくが、大きな寸胴2つ・・・。

残らず食べられたよ!何故だ!

「・・・坊やだからさ・・・。」

セルフボケセルフツッコミしつつ、今日もヤケ酒である。

リオンは坊やだったのです。

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