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異世界にも税金はあります!

漢数字かアラビア数字かは作者のその場のノリで決めています。悪しからず。

牛丼祭りの後。

珍しくシルフィーが俺に話があると言ってきた。

聞けば、亜人達と人間達の代表が、俺に折り入って相談があるらしい。

なので代表達と会う事にした。


「税率?」キョトンとしていると、ドワーフ達の代表、ギムが頷く。

「リオン王のお陰で帝国との交易は順調じゃ。各種金属に宝石類、貴金属の細工物に加えて最近は例の錆びない鉄がバカ売れでのう。そこで、1度リオン王に税をいかほど収めれば良いのか相談に来たのじゃ。」

ホビットの代表、マールも、

「因みにルフラン王国に居た時は亜人達は一律50%だったよ。」

シルフィーは、

「・・・と言っても我々亜人は人間達ほど貨幣を使い慣れておりません。なので殆どの亜人達は物納、つまり現物を収めておりました。」

人間達の代表は、

「我々人間の場合は税率は40%ですが、人間だけに課せられる税があります。其れを加味すると一概に人間達を優遇していた訳ではありません。」

・・・話は概ね理解した。要するに以前いたルフラン王国ではこのくらいの税率だったから、フォーチュンではどのくらいの税率にするつもりか知りたいという事だな。

なら俺の言う事は1つだ。

「・・・税は取らない。亜人だろうと人間だろうと、ここフォーチュンに住む者達は等しく無税だ。例外は無い。」

其れを聞いた亜人と人間の代表達は、全員揃って顔がハニワになった。

「なんじゃと!?我らから税を取らぬと!?」

「えぇー!?本当なのリオン様!?」

「リオン神様!?其れはいくら何でも我々を優遇し過ぎでは!?」

「有り難いお話ですが、そのような事、有史以来前例がありませんぞ!国家が税を取らぬなど・・・」

それぞれの代表達が驚愕している。俺は毅然と宣言する。

「構わない。食糧も貨幣も酒等の嗜好品も、何時でも俺は魔法で生み出せる。俺の望みは!ここフォーチュンに住む者達全てが!豊かで!幸せに暮らして欲しい!それだけだ。」

其れを聞いた各代表達は膝から崩れ落ちて、各自大号泣を始めた。

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!何という王様じゃぁぁ!!まさしく我がドワーフ達の救世主じゃぁぁぁぁ!」

「わーん!ここフォーチュンに来てよかったよ〜!!」

「リオン神様!!我々エルフ達は!うぐっヒグッ全員リオン神様に身体を捧げます!!」

其れは遠慮したい。主に身体が持たないから。

「リオン様。我々人間族も貴方様に改めて忠誠を誓います!」

大号泣する各代表達を宥めて、ようやくお帰り頂いた。


さて、夜の宴だが・・・。

今回は前世の俺の故郷のネマガリダケにしよう。

全国的にはタケノコと言えば孟宗竹だろう。

しかし前世の俺の故郷ではこのネマガリダケがポピュラーだった。

味も引けを取らないし、何より孟宗竹と違って茹でてアクを取らなくても食べられるしね。

今回用意したのは、

皮を剥かずに、1本切れこみを入れたネマガリダケを皮のまま炭火で網焼きして、皮に焦げ目が付いたら皮を剥いて味噌か醤油で食べる『蒸し焼き』。

定番の『ネマガリダケの天ぷら』。天つゆと抹茶塩で。

主食の『ネマガリダケの混ぜご飯』美味しいよ!

スープは地球から召喚したサバの水煮の缶詰を入れた味噌仕立ての『タケノコ汁』。

また大量の酒を用意した。

はじまりはじまり〜。

「リオン!タケノコというのは美味いのじゃぁぁ!焼酎お代わりなのじゃぁぁ!」

「リオンさん!ネマガリダケの天ぷらと焼酎お代わりですぅぅぅ!」

「リオン様。このネマガリダケの蒸し焼き美味しいです。味噌との相性が抜群です。」

「・・・蒸し焼き・・・天ぷら・・・タケノコ汁・・・どれも美味しい・・・焼酎お代わり・・・。」

「リオン様!ネマガリダケの混ぜご飯とタケノコ汁と焼酎どんどんお代わりだ!」

「リオン神様!このネマガリダケ美味しいです!私とお付達に全種類と焼酎お代わりです!」

「♡♡タケノコだぁ〜♡前世ではスーパーで高すぎて見ているだけだったタケノコだぁ〜♡蒸し焼き〜うんっホクホクしているよぅ♡ふえぇ〜ん♡天ぷら美味しいよぅ♡混ぜご飯美味しい♡タケノコ汁〜♡リオン様!お礼に今晩は精一杯御奉仕しますぅ♡」

・・・言うまでも無いが、例によって全部食べ尽くされました。

・・・タケノコ汁の雑炊も含めてな!クスン><

最早デフォルトだが俺は白飯に海苔の佃煮・・・南無(-∧-)合掌・・・


さて延長戦だ・・・

既に悠里はベッドの上。

実は俺は結構緊張している・・・。

イヤだってまさか異世界で日本人とこんな事をするなんて予想してなかったから!なにか気遅れする。

しかしながら身体は正直で。

吸い寄せられる様に、俺と悠里は1つになったのだ・・・

ーーーーーーーー以後翌朝まで自主規制ーーーーーーーー



またまた黄色い太陽が・・・・。

隣にまたまたツヤツヤしている悠里。

感想を述べると、非常に良かった・・・日本人と元日本人って相性いいのかな?



作者はネマガリダケが大好物です。

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