ブルータス!お前もか!?
立てこもるなら自分のベッドと布団で立てこもって下さい!
朝食を作ってテーブルに並べ終わるなり、
「「「「「昨夜はお楽しみでしたね!!!」
またしてもダブルポンコツコンビとアリシア、メイ、シルフィーに祝福された・・・。
うん。気にしたら負けだ。
うん?悠里の姿が見えないな?
「・・・悠里はどうした?」俺の問いにメイは、
「・・・・1度起きてきたけど・・・昨夜の経緯を自慢したら落ち込んだ・・・多分今更リオン様のベッドで丸まってる・・・。」
またかい!そのパターンいい加減にせんかい!
朝飯を食べさせてる間に(内心うんざりしながら)ふたたび現場へと急行するのであった。
現場到着・・・。やはり(俺の)ベッドで(何度も言うが俺の)布団で丸まってる・・・。
ブルータス!!お前もか!?
だが悠里は、布団の中から顔だけピョコンと出していた。
悠里の考えてる事はよ〜く分かっているが、一応、
「悠里、どうしたんだ?」
悠里は両手の指を絡めてモジモジしながら、
「あっアノアノえっと、メイさんがリオン様にお願いしたい時は、このベッドで布団被って丸まってると話を聞いてくれるって・・・。」
アノダメイドォォォーー!!
・・・やむを得ない。今晩もイチャイチャの予約が入ったか・・・
「・・・悠里とは同じ日本の出身だからな。日本人からしたら、同時に複数の妻って受け入れ難いかと思ったから、手を出さなかったんだ。」
すると悠里は目をクワッと見開き!
「全然問題ナッシングです!ノープロブレムです!ハーレムはラノベの王道です!寧ろ私からしたらバッチコーイですよぅ〜♡」
凄い勢いでまくし立てた直後にハッと我にかえると、俯きながら、
「あっあのその、私みたいな地味で陰キャな眼鏡女なんか相手にして貰えないですよね・・・でっでもでも!一晩限りの遊びても構いません!どうか私の初めてを貰って下さい!」
言い切った後、顔を真っ赤にしてまた布団を被って丸まる悠里。
俺はどうやら退路を絶たれた様だ。
女にそこまで言わせてヘタレる事は許されない。
「・・・俺は遊びで女性は抱かない。抱くからには悠里が嫌だとしても、妻になってもらう。それと悠里には大きな勘違いがある。」
そう!実は悠里はラノベのお約束の『地味な眼鏡女実は眼鏡を外すと美少女』を地で行く隠し美少女なのだ!
なのでこの際悠里の目を回復魔法で治癒する事にした。
俺は無詠唱だから適当にイメージしてと。
ケア〇〜、〇イミ〜、ケア〇ラ〜、べ〇イミ〜、etc〜。
・・・目出度く悠里の目は視力2.0になった。
「えっ!?何!?急に視界がボヤけて・・・。」
「眼鏡を外してご覧?」言われるがままに眼鏡を外す悠里。
「ふえぇ!?みっ見える!眼鏡が無いのにくっきり見えるよぅ〜♡うわぁぁぁぁん♡リオン様ありがとうございますぅぅ!!」
その後悠里と今晩の事を約束して悠里と食堂に戻った。
細々した仕事をこなしてると、もうお昼だ。
飢えた扶養家族達への昼食だ。
今日はシンプルに牛丼にしよう。
お好みで生卵と紅生姜、個人的に俺イチオシのガリをトッピング出来るように用意した。
「リオン!コレが牛丼なのじゃな?早いのじゃ♡美味いのじゃ♡やっすいのじゃ♡モグモグ。特盛りお代わりなのじゃ♡へのつっぱりはいらんのじゃぁぁ!!」
「リオンさん!牛丼美味しいですぅぅぅ♡コレはまさしく味のパロスペシャルですぅ!」
・・・大体察した。こやつら昨夜俺がロゼッタとイチャイチャしている間に徹夜であのアニメを見てやがった!
具体的な名前は伏せるが、友情パワーだとか〇肉バスターとかの出てくるアノアニメだ!
「・・・・美味しい・・・牛丼特盛りお代わり・・・卵3つトッピング・・・」
「リオン様。牛丼美味しいです。付け合せの紅生姜が良く合います。」
「リオン様!牛丼特盛り追加ですぞぅ!紅生姜と卵トッピングだ!」
「リオン神様!私とお付の者達に牛丼特盛りお代わりです!」
「えへへー♡牛丼だぁ〜♡もう食べられないと絶望していたよぅ〜♡わぁー紅生姜だぁ〜♡今晩の為に体力つけとかないと♡」
・・・言わずもがな。全て食べ尽くされました。
もうこのくだりは要らないから、次からは言わないぜ〜!
ワイルドだろぉ〜♡
・・・うん、カビの生えたネタは自分で言ってて寒いな。
すまぬm(_ _)m悠里とのイチャイチャは次回じゃな。




