流通と兵站の崩壊
インド人もビックリのマジックバッグです。
・・・・そして頭の痛い問題がもう1つある。
いや寧ろ此方の方がより深刻な問題かもしれん・・・。
目録にはこう書かれている。
『上記献上品を収納せしマジックバッグも熨斗を付けて献上致し候。決して壊れず傷1つ付かず、内部は時間停止の上、容量無限の逸品。今後とも昵懇に願い奉りて候。』
・・・・どう考えても有り得ない！
目録の内容通りならば、その量は巨大な倉庫が10棟が必要な程の量だぞ！
この大陸にもマジックバッグは存在するが、容量など精々馬車1〜2台分が関の山だ。それでも各国にとっては垂涎の的であり、存在しているマジックバッグは何れも何処かの国の国宝となっている。無論時間停止では無い。
然るになんだコレは！？
時間停止に容量無限だと！？
これ一つで流通や戦争の常識が覆るぞ！？
特に戦争だ！各国が頭を悩ませる補給や兵站の問題がこれ一つで全て解決してしまう！
「ルイーゼよ・・・大変なモノを持ち帰ったものだな・・・。」
溜め息と共に私は嘆息する。
ルイーゼも、
「申し訳有りませぬ。ですが使者として、一先ず持ち帰り陛下に指示を仰がねばと判断致しました。」
その判断は正しい。確かにルイーゼの独断で判断するには大き過ぎる問題だ。
「止むを得ぬ・・・。ルイーゼよ、使節団一行には全員に箝口令を敷く。そなたもくれぐれも他言無用だ。コレは厳重に秘匿せねばならん！くれぐれも他国にコレの存在が漏れぬように心せよ。」存在が漏れたら間違い無く戦争になるだろう。
「はっ！心得ております！」
これでは永久にリオン王には頭が上がらんな・・・
まぁ我が帝国にとっては得にしかならないからな。
私の胃が痛い以外は・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リオン視点
今日の飲み会は久々の天ぷらカーニバル第2弾だ！
前回はオール野菜だったが、今回はそれに加えてヒラメやタイ等の魚介類にあちこちに植樹したニセアカシアの花、地球から召喚したチクワやカマボコ等の練り物も揚げておく。
一応天つゆと抹茶塩の2種類用意してお好みで使い分けてもらうとしようか。付け合せはピクルスと野沢菜漬けだ。
各種酒類を用意すればいざ！開始です！
「リオン！先日の天ぷらも美味かったが、このチクワの天ぷらも美味いのじゃぁぁ！焼酎が進むのじゃ！」
「リオンさん！このカマボコの天ぷらには天つゆがとても合いますぅ♡ビールジョッキお代わりですぅぅぅ！」
「リオン様！この野沢菜漬けというのが一番大好きです！日本酒が止まりません。」相変わらず味の好みが謎すぎる。
「・・・・タイもマグロも美味しい・・・・焼酎ボトル追加・・・あとマグロの天ぷらお代わり・・・。」
「リオン様！まだまだ私は食べられますぞぅ！チクワとヒラメとマグロに焼酎をお代わりだ！」
「リオン神様！このニセアカシアの花の天ぷらは素晴らしいです！甘い香りと風味にこの抹茶塩の組み合わせはまさにエクスタシーです！」
「天ぷら〜♡天ぷらだ〜♡油を大量に使うからやりたくても出来なかったよぅ・・・わぁー揚げたてだぁ〜♡ぐびぐびっうぅ〜お酒も美味しいよぅぅ〜♡」
日本人の悠里は泣きながら爆食いしているな。
・・・さて皆さんの期待通り・・・。
またしても全部食べられてしまいましたorz
また恒例のヤケ酒からの不貞寝のコンボキタ━(゜∀゜)━!
・・・一応レトルトカレー食べたけどさ・・・・＞＜
俺の食事って一体・・・
ヒロイン達が美味しい料理なのに主人公が粗食というテンプレ(*´∀｀)クスクス
