はい?また異世界召喚!?
パーティーと言えば立食パーティーだ!
ようやく使節団への宴会もとい歓迎パーティーの開始である。
パーティー会場には使節団の面々が勢揃いしている。
因みに扶養家族達は別室にて飲み会中だ。
「では、ダンバス帝国とフォーチュン王国との国交樹立及び友好通商条約締結を祝して、乾杯!」
「乾杯ー!」お約束の乾杯だ。
因みに料理はバイキング方式を採用した。立食パーティーだからね。食べ放題飲み放題だ。
料理や酒を口にした使節団の皆さんはもれなく顔をハニワにした後、我に帰ると無我夢中で爆食いを始めた。
「リオン陛下!我々はこのような料理や酒は食べた事がありません!非常に美味しいです!」まぁ地球産の食材と料理を召喚したからね。
ルイーゼ達は大興奮だ。
・・・約一名、違う意味で興奮している人がいるな。
フードを目深に被ってるから性別は不明だが、やや小柄な体格だな。何やら意味深な事を口走っている。
「・・・これはどう見ても鶏の唐揚げ・・・こっちはどう見てもロールキャベツ・・・スープは明らかにコンソメスープ・・・どうしてここに地球の料理があるの!?」
!?アイツ何者だ!
ルイーゼの姿を探す。・・・いた。
ルイーゼに素早く近づくと、耳元で「・・・・あそこの御仁は何者ですかな?」と尋ねる。
ルイーゼは一瞬目を見張って、
「・・・流石はリオン陛下。気付かれてしまいましたか。あの者については、後ほど改めて御説明致したいと存じまする。」
ふむ。パーティー終了後に別室にて話をしようというわけか。了解だ。
「わかりました。では後ほど別室にて。」
使節団の全員と一通り挨拶して杯を酌み交わして、盛況のうちにパーティーは無事お開きとなり、ルイーゼともう一人を除く使節団一行は用意された部屋へと戻って行った。
俺達三人は貴賓室へ入った。
「・・・・で?どういう事か説明して頂けるかな?」
ルイーゼは一瞬目を伏せる。
「・・・何処から話せばいいのか・・・・。実はこの者は、この世界の人間ではありません。異世界より召喚された者なのです。」
むむむ・・・。薄々予想はしていたが、やはりか。
異世界召喚モノで同郷の人に会うのはテンプレですね〜




