温泉騒動
温泉は天国なのです♡
さてランチが終了しました(*^^*)
では今更ながらだが、俺はフォーチュンにおいて所謂温泉を採掘しまくっていたのだ!
で、フォーチュン各地に源泉を引きまくっておりました。
なのでフォーチュン各地には、所謂『銭湯』が乱立しているのじゃあ!
そしてここシルフィーの村においても・・・。
「ババンババンバンバン〜♪なのじゃあ〜♪」
・・・温泉にて寛いでいるムー・・・。
「はビバのんのん♪こ〜こ〜は〜フォーチュン♪マ〜フ〜の湯〜♪」
おいコラ!マーフよ!
何故いつの間にか俺が苦心して引いて来た温泉に!
自分の名前を付けているんだよ!
という俺の思いとは裏腹に、
「ババンババンバンバン♪宿題やったか〜♪ババンババンバンバン♪勉強しろよ〜♪ババンババンバンバン♪また来週〜♪」
いやはややはり最後までやらかしやがったよ〜。
後でクレームきても知らないぞぅ!
まぁさておき。
良い機会でもあるので、ここでフォーチュン各地の温泉を視察(という名目の徘徊)しようかな。
まずはThe!肉体労働のドワーフ達のところだ。
・・・いやはや予想通りというか・・・。
鍛治仕事を終えたドワーフ達が大挙して温泉に浸かっております。
いやそれはいいんだけど!
全員揃って湯船にジョッキを持ち込んで、ビールをゴキュゴキュと呑んでやがる!
ドワーフ達よ!そうゆうのは普通風呂あがりにする事だぞぅ!
そうこうしていると、ギムも温泉にやって来た。
もちろん素っ裸!温泉に入る気満々だ。
「おお!リオン様!この度はわざわざ温泉を引いて下さり感謝するぞい♡お陰で儂らドワーフ達も、仕事終わりの疲れがとれるばかりか!まさしく浴びる程ビールが呑めるからのぅ♡まさに極楽じゃあ!」
と、そう言うギムの手にもジョッキが・・・。
ギムはそそくさとジョッキ片手に湯船に浸かってビールを呑み始めたよ。
見ればビールを呑み終えたドワーフ達は、温泉から上がるのかと思いきやいそいそと例の俺がかつて下賜した(ビールしか出ない)魔法の蛇口から追加でビールを注いで(しかもその手つきは前世のビアガーデンのプロ並みの手さばき)再びジョッキ片手に温泉に浸かるではないか!
皆んな延々とそのルーティンを繰り返しております・・・。
うーん(._.)流石はドワーフ・・・。
温泉の入り方も豪快と言おうか(´・ω・`)
まぁ喜んでいるなら良しとするか。
ちなみにマール達ホビットは、遊牧民だから組み立て式の湯船に源泉から転送魔法を付与した魔導具を下賜したから何時でも温泉に入れるよ。
よって今回は視察の必要はない。
だってこの時間はまだ移動中だろうからね。
さて次はエルフだが、こちらは各集落にそれぞれ温泉を引いたよ。
もちろん皆さん大喜び♡
特にシルフィーの村では、
「リオン神様〜♪温泉気持ちいいです〜♪」
・・・何故か兎耳のコスプレをしたシルフィーが・・・。
それだけではなく・・・。
「リオン神様♡この温泉は、アルカリ温泉でございま〜す♡効能は〜♪リウマチでございま〜す♡」
だからソレは昭和の時代の深夜番組の中のコーナーだろうが!!
恐らく誰も覚えてないぞぅ!
やれやれ(´-ω-)なんで視察に来て疲労困憊せにゃならんのだ!?
まあいい。次だ次!
最後に『人間の街』だ。
敢えて強調したのには訳がある。
住民が、(くどいくらいに)『リオン王の街』と呼び続けるもんだから、やむなく俺が王の強権で、『フォーチュンタウン』と命名した。
(繰り返すがリオンにはネーミングセンスは皆無である)
いや流石に王の命令ならフォーチュンタウンの名前で定着するだろう。
という訳で、やってきましたフォーチュンタウン♡
・・・俺は今、フォーチュンタウンの入口に立ってるんだけど・・・。
俺の前にはとある看板が・・・。
書かれてるのは、(とても)大きな文字で、
『ようこそ!!!リオン王の街へ!!!』
で、看板の隅っこの方に(物凄く小さい文字で)
『別名、フォーチュンタウンという不本意極まる名前もあるにはあるけどなるべくそう呼ばないようにね♡』
・・・。
_(┐「ε:)_ズコー!!!!
なんという事だぁぁぁぁ!!!
皆んなそんなにもこのむちゃくちゃ恥ずかしい街の名前に固執しているのかぁぁぁ!?
ぐぬぬ・・・してやられた〜・・・。
かくなる上はやむを得ない・・・。
もう良いよリオン王の街で・・・フンだ!
いじけたから視察中止じゃあ!
急遽嫁達にオヤツを餌付けする為に帰還致す∠( ˙-˙ )/
余程その名前に思い入れがあるんですね♡(笑)




