イチャイチャは省略
次の日の朝食。
・・・ん?朝のイチャイチャはどうしたんだって?
そんなの端折るに決まってる。
流石にいい加減に陳腐だろう。
今朝はやはり定番の、肉じゃがだ。
「リオン〜!この、肉じゃがというのも美味すぎるのじゃ!昨日のカレーと味は違うが似ておるのじゃ!」
「昨日のカレーよりも優しい味ですぅ♡」
「これはこれで美味しいです。」
「・・・・・・お代わり。」
「これは幾らでも食べられる!ぐぬぬ、お代わりだ!」
・・・どうやら全員好評のようだ。
例によって全部食べられたのは、言うまでもない><
「そういえばロゼッタ。お前騎士だろう?なのに剣はどうしたんだ?」以前から気になっていたんだ。
途端にロゼッタは顔を真っ赤にする。
「そっ其れはその・・・馬車の護衛は我々に任せよと言われて、護衛に剣を預けてしまいました・・・」
なるほどな。上手く言いくるめられて武器を取り上げられたという訳か。
「護衛が丸腰だと格好がつかないだろう?なら暫くこの武器を身に付けると良い。」俺はアイテムボックスから例の日本刀を取り出して、ロゼッタに渡した。
「!・・・・・・!!!!こっこれは!」
刀を抜いてフリーズしたビキニアーマー騎士。
「剣と違って片刃だから勝手が違うと思うけど。」
当座の武器にしてくれ、という言葉は掻き消された。
ヒュン!ビュンビュン!
ロゼッタが目にも止まらぬ速度で刀を抜刀し、神速の速さで刀を振り回している。
「あっあのーロゼッタ?」すぐ近くで抜身の刀振り回されるのは、凄く怖いから。
気の済む迄振り回したロゼッタは、やりきった笑顔を見せて俺の手を握った。
「素晴らしい!この武器は信じられない程私の手に馴染む!
今まで使ったあらゆる武器よりもしっくり来るぞ!」
「おっおうそうか・・・」喜んでいるようだ。
「なら其れはロゼッタにやるから、有効に使ってくれ。」
あれだけ重い刀を軽々と振り回すとは・・・ロゼッタはとんでもない怪力娘なのか?
・・・まあ俺にとっては、「刀?あんなの飾りです!偉い人には其れがわからんのです!」○オングの足だしね。




