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魔王様はコバンザメ(確信犯)

魔王は容量無限の胃袋(笑)

はてさて漸く混沌のランチが完了致しました(*`・ω・)ゞ


だが早速厄介事が!!

ズシンッ!

オノレまたしても理不尽なる荷重だぞぅ!

見ればやはりというか、忌々しい魔王が俺の首をガッチリとロックしていやがりました!

「リオンリオーン♡逃がさないのだー♡大人しく余と一緒に寝るのだー!」

・・・やはりリリスであったか・・・。

だが俺としても、リリスとのんびりお昼寝する訳にもいかない。

やることが山積みなのでごわす!

「リリス。俺はこれからあちこちで用事があるから、添い寝するのは無理だぞ。」

可哀想だがコレは厳然たる事実なのだ。

するとリリスは頬を膨らませながら、

「ぷーっ!酷いのだー。つまらないのだー。余はもはやリオンの良い匂いがなければ安眠出来ないのだー!かくなる上は余はココでこのまま寝るのだー!」

そう言うと、本当に子泣きじじい状態のまま爆睡し始めたぞぅ!

しかも俺の首筋をクンカクンカしながら、

「・・・むにゃむにゃ( ¯꒳¯ )ᐝやはりリオンは首筋もまた良い匂いなのだー♡スリスリ(( *´ `)"」

ぐぬぬ・・・コイツどうあっても俺に引っ付くつもりなのか?

しかも寝ながら俺に引っ付くとは無駄に器用だなオイ!

仕方なく諦めて魔王を引っ付けたまま移動します(*^^*)


という訳でやって来たのは世界樹だ。

それというのもランチ終了後にユーノが、

「パパ。また妖精達が朝から騒いでる。五月蝿くてお昼寝出来ない。パパなんとかして。父親は娘を安眠させるのも仕事のうち。」

などと相変わらずの無茶振りをしてきやがったのだ!

だがまぁ相手がフェアリー達だから、たしかに俺が出向くのが一番なんだよな。

それでやって来たんだけど・・・。

パタパタパタパタパタパターーーーーッ!!!!

到着早々にフェアリー達が総出で俺に群がってきやがりました!

「わぁーい♡リオン様だ〜♪」

「蜂蜜のリオン様だ〜♪」

「ジャムのリオン様だ〜♪」

「アイスクリームのリオン様だ〜♪」

・・・待てぇーい!!

コイツらの俺に対する認識って一体・・・。

と、そんな事を悶々と考えていると、

「ねぇ〜ねぇ〜リオン様〜♪また美味しい蜂蜜餌付けして〜♪」

「ついでに美味しいジャムと〜♪」

「美味しいアイスクリームもよろ〜♪」

「是非ともおなしゃす〜♪」

・・・などと再び甘味祭りを要求されてしまった/(-_-)\

やむなく特大の大皿にそれぞれ蜂蜜、ジャム、アイスクリームを入れて餌付けしてやる事にした。

ところが!

ココで匂いを嗅ぎつけた魔王が急遽覚醒しやがった!!!

「・・・!?クンカクンカッ!この匂いはまさしく余の大好きな甘〜い匂いなのだぁぁ♡コレは寝ている場合ではないのだー!リオンリオーン♡余も今すぐ食べたいのだ!すぐに用意するのだー!」

かくして、妖精達と魔王による甘味祭りが勃発するのであった・・・。


「わぁーい♡やっぱりリオン様の蜂蜜美味しい〜♪」

「ジャムなんて幾らでも食べられるよ〜♪」

「甘くて冷たいアイスクリームなんてもう最高〜♪」

案の定妖精達は大興奮でした(*^^*)

そしてリリスは・・・。

「リオンリオーン♡やっぱり蜂蜜は美味しいのだー♡ジャムも余の好みにどストライクなのだぁぁ♡うむ!?!?こっこの冷たくて甘〜い食べ物は一体!?美味すぎるのだー♡どんどんお代わりなのだぁぁ♡やはりリオンに引っ付いて正解なのだー♡リオンの行く先々で美味しい物が食べられるのだー♡役得なのだぁぁ♡」

・・・コイツもしかしてコバンザメみたいに俺の餌付けに寄生するつもりなのか?

魔王の胃袋は一体どうなってるんだ!?

ええぃ!南無三!考えたら負けだぞぅ!


続いてはタマモの社に来た。

既に社前には俺のオヤツ目当てに村のエルフ達が勢揃いしてやがりました(*^^*)

あと(予想通り)食い意地の張ったタマモとユーノまで待ち構えていたよ。

「パパ。オヤツちょうだい。娘が空腹だなんて父親失格。早く食べたい。」

「リオン妾も些か小腹がすいたのじゃ。ささ、早く出してたもれ♡」

二人とも当然の如くオヤツを要求してきやがりました(*^^*)

シルフィーに至っては、

ムニュゥゥゥゥゥゥ♡

「リオン神様♡私と村のエルフ達に何卒オヤツを下賜して下さいませ♡」

卑劣にもお胸様を盾にしてオヤツを要求してきやがったぞぅ!

まぁよかよか!

元々そのつもりでタマモの社に来たんだからね。

ではでは、今回のオヤツは今川焼きじゃあ!

それも皆の目の前で焼いて、出来たてアツアツを食べてもらう。

一般的なあんこの他に、変化球のカスタードクリームのver.も作るとしよう。

無論美味しい緑茶も用意しました(*^^*)

ではオヤツなのだぁぁ!


「はふっはふっ!モグモグッパパ美味しい〜♪これで夜の宴まで心置き無くお昼寝できる。今川焼きお代わり。」

「うむうむ。今川焼きなぞ食べたのは久しぶりじゃ。昔は東海道沿いの稲荷神社によく奉納された物じゃがのぅ。残念ながら平成以降は何かと世の中が世知辛くなった所為か、ついぞ奉納されなくなってしもうたわい。モグモグッうむ!古式ゆかしいあんこも美味いが、このカスタードクリームの今川焼きもまた中々じゃ。ズズズッ!やはり和菓子には緑茶じゃのぅ♡」

エルフ達も、

「えへへー♡王たま〜♪今川焼きおいちいでち〜♡お代わりでち〜♡」

「王様〜♡カスタードクリームの今川焼き美味しい〜♪お代わり〜♡」

「リオン神様♡この今川焼きも神様のオヤツです♡是非とも他の村の分も下賜して下さいませ♡」

結局シルフィーの言い分はもっともなので、シルフィーのマジックバッグに大量の今川焼きを入れてやったよ。

そしてやはり魔王は今川焼きの匂いに反応して、

「リオンリオーン♡この今川焼きというのもまた美味しいのだー♡ハムハムッ!あんこもカスタードクリームもどちらも美味いのだー♡ズズズッこの緑色の飲み物は後口がさっぱりするのだー♡今川焼きどんどんお代わりなのだー!」

やはりコバンザメの魔王・・・。

そうこうしてる間に、気付けばもう夕方だぁぁ!

そろそろ戻って宴の準備をせねば!


だがしかし、

「続きは次回なのだー!」

・・・ぐぬぬ・・・皇妃だけでなく魔王にまでナレーションを奪われるとは・・・無念なり・・・。


やはり魔王の所為で宴までいかないリオン(既に諦めモード)

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